【時事(爺)放論】岳道茶房

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嗅覚障害

2010年11月08日 | 健康

【1分で判明!病気チェック】嗅覚障害 普段からアレルギー性鼻炎の治療が大切

★治らない場合は嗅神経障害の疑い

 においの感じ方に異常が起こる原因には、風邪や鼻炎の影響などの一時的なものもあるが、いつまでも治らない場合には嗅神経の障害が疑われる。最悪、脳腫瘍が関係している可能性もあるので、早めに耳鼻咽喉科で原因を診断してもらう。

 【神経障害と鼻の閉塞】 

 人がにおいを感知する“臭いセンサー”は、鼻腔の天井(大脳底部に隣接)にあり、切手1枚ほどの大きさの“嗅粘膜”で感じ取っている。

 空気中を漂うにおいの分子が嗅粘膜に触れて溶解すると、大脳から伸びている“嗅神経”ににおいの情報が伝わる仕組みだ。

 においの感じ方がおかしくなる嗅覚障害の主な原因について、耳鼻咽喉科・日本橋大河原クリニック(東京)の大河原大次院長は「嗅神経が障害されているケース、神経は正常だが鼻腔が閉塞されているケース、それと両方の混合型の3つがある」と説明する。

 嗅覚と味覚は密接に補う関係にあり、嗅覚障害が起きている人には味覚障害も合併する人が少なくないという。

 【風邪や鼻炎から悪化】

 嗅神経が障害される原因では、「風邪をこじらせ細菌やウイルスによる強い炎症の持続によって嗅神経がダメになってしまうケースが最も多い」(大河原院長)。

 他には脳の外傷や手術によって起こる場合もある。また怖いのは、たまたま大脳の底部にできた脳腫瘍が嗅神経を圧迫して起きている可能性もあるから油断できない。

 大河原院長は「閉塞の原因では、アレルギー性鼻炎によって粘膜が腫れて臭い分子の到達を妨げていることが多く、鼻タケ(鼻腔内のポリープ)発生の原因にもなる」と話し、加えて「風邪を引くと炎症を悪化させやすい」と、普段からのアレルギー鼻炎の治療の大切さを忠告する。

 【早い治療開始が重要】

 鼻腔の閉塞だけであれば基礎疾患の治療(鼻タケがあれば切除)で嗅覚もよくなるが、厄介なのは嗅神経が障害されているケースだ。

 「他の神経と同様に嗅神経が一度やられるとなかなか治らない。復活、再生は治療開始時期にもよるので、風邪などの鼻の炎症が治ってもにおいの感じ方がおかしい場合には早めに受診した方がいい」(大河原院長)

 治療では、ステロイドホルモンを主成分とした点鼻薬が使われる。においの感じ方が戻ってくるかどうかは2カ月ぐらいが目安になるという。

 「これから風邪をひきやすい季節になり、花粉症のシーズンへと続く。リスクが高くなるので鼻の炎症はきちんと治療を受けてこじらせないように」と大河原院長。

 おいしい食事を楽しめるのも嗅覚のおかげ。普段から鼻の通りをよくしておこう。

★「嗅覚障害」チェックリスト
□においがまったく分からなくなった
□においの感じ方が弱くなった
□本来のにおいと違って感じる
□何を嗅いでも同じにおいに感じる
□食べ物の味が変わって感じる
□においが強く感じて食事がつらい
□風邪をキッカケににおいが変だ
□頭の手術を受けてからにおいが変だ
□鼻の通りが悪くにおいを感じない
 ※1つでも該当して、1~2週間続いているようなら受診しよう。
 日本橋大河原クリニック(東京)/大河原大次院長作成

2010.11.08 ZAKZAK



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