【時事(爺)放論】岳道茶房

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ランニング障害 急に無理して走ると膝を痛める

2010年09月27日 | 健康
ランニング障害 急に無理して走ると膝を痛める

【1分で判明!病気チェック】ランニング障害 急に無理して走ると膝を痛める

 空前のランニングブームで、メタボ対策に走り始めた人も多いと思うが、急に無理をすると膝や足を痛めやすい。放置して悪化させると治療のための中断期間も長くなる。とくに肥満気味の初心者はじっくり段階を踏んで健康管理に役立てよう。

 【隠れた病気が表面化】

 ランニング障害は走り過ぎによって、膝など主に脚に現れるさまざまなスポーツ外傷の総称だが、その原因は人によって異なってくる。

 ランニングを急に始めた中高年初心者に圧倒的に多いのは“膝痛”だ。その理由について、スポーツ整形外科を専門とする佐藤整形外科(東京・東葛西)の佐藤公一院長は「隠れていた病気が出てきやすい。50代以上だと、もともと膝軟骨が擦り減る“変形性膝関節症”が起きていて、急なランニングをキッカケに痛みが現れることが多い」と説明する。

 変形性膝関節症のまま無理をすると関節に水がたまる“関節水腫”を起こし、腫れて膝が曲がらなくなるから要注意だ。

 【徐々にスピードUP】

 肥満の人も急にランニングを始めると膝に過度な負担がかかるので要注意。骨の内部が破壊される“骨挫傷”を起こす人も少なくないという。

 佐藤院長は「中高年はウオーキングから始めて次にジョギング、慣れたらランニングと段階を踏むことが大切。変形性膝関節症でも初期なら徐々に鍛えて筋肉や腱が丈夫になれば、走っても膝痛は起こりにくくなる」とアドバイスする。

 本来のランニング障害は、ランニング習慣が板に付き月間200-300キロぐらい走るようになると起こりやすくなる。

 主に腱の炎症や疲労骨折といった過労性障害だ。

 【膝を伸ばす力が大切】

 多いのは、膝の前が痛くなる「ジャンパー膝」、腱と骨が擦れて膝の外側が痛くなる「腸脛(ちょうけい)靭帯炎」。膝の内側が痛くなるのは「鵞(が)足炎」。走ると股の周辺が痛くなる「恥骨疲労骨折」。

 脛(すね)が痛くなる「シンスプリント」は、ふくらはぎの筋肉が硬いと起こりやすい。アキレス腱やかかとの痛みは「アキレス腱炎」や「踵骨(しょうこつ)疲労骨折」が疑われる。

 足だと、「中足骨疲労骨折」や朝起きて足裏が痛い「足底腱膜炎」。偏平足の人は足の内側に痛みが出る「有痛性外脛骨」が起こりやすいという。

 ランニング障害を起こす中高年は「膝を伸ばす筋肉が弱い人が多い」(佐藤院長)ため、普段、スクワットなどで鍛えておくと予防になる。走る前の太もも裏やふくらはぎ、アキレス腱などの入念なストレッチは鉄則だ。

 「走った後に痛い場所があれば、10-15分ぐらいアイシングするといい。1週間たっても痛ければ受診すべき」と佐藤院長。

 健康管理のためにも走る習慣でけがすることだけは気をつけよう。

【「ランニング障害」チェックリスト】

□走ると股や太ももの付け根周辺に痛みが出てくる
□太ももや膝の裏側に慢性的な痛みがある
□膝の前、または外側か内側が痛い
□走ると脛が痛い
□走るとアキレス腱のかかと付け根の上が痛い
□朝起きて、歩き出しの1歩目に足裏に激痛が走る
 ※走っていて上記のような症状が続いたら整形外科専門医(スポーツ医)を受診したほうがいい。佐藤整形外科(東京・東葛西)/佐藤公一院長作成

2010.09.27 ZAKZAK


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