【時事(爺)放論】岳道茶房

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前立腺肥大症

2010年10月04日 | 健康
【1分で判明!病気チェック】前立腺肥大症 排尿障害には漢方治療が効果的

 男性は前立腺の肥大によって、50代ごろから「尿の出が悪い」などチェックリストのような排尿障害が現れやすくなる。治療では、主にα1ブロッカーや抗コリン薬が使われるが、副作用が出たり、効きの悪い人は漢方治療がおススメだ。

 【オトコの老化現象】

 前立腺は、男性の膀胱の出口にぐるりと尿道を取り囲むように付いているクルミ大の臓器。前立腺液を分泌して、睾丸から送られてきた精液を薄めて射精しやすくするのが主な働きだ。

 前立腺の肥大の原因について、慶應義塾大学病院・漢方外来の小川由英医師(泌尿器担当)は「組織学的には30代から肥大がはじまり、加齢に伴う性ホルモンのバランスの変化が大きく関係する老化現象のひとつ。他に慢性炎症や遺伝的素因の関与も指摘されている」と説明する。

 ただし、肥大の大きさに対する症状の出現時期や強さには個人差がある。

 症状が現れる割合は、おおよそ50代で20%、60代は30%、70代では約半数という。

 【尿閉で腎機能低下も】

 肥大は加齢と共に進むので、放置すると尿道の圧迫が次第に強くなり、症状は頻尿(刺激症状)から力まないと尿が出なくなってくる(閉塞症状)。加えて睡眠障害(夜間頻尿)や下半身のモヤモヤ感なども伴うので、QOL(生活の質)は思いのほか低下する。

 「閉塞が進み膀胱の残尿量が急増すると、腎臓から尿が流れにくくなり腎機能低下の恐れも出てくる。症状の軽いうちから早めの治療開始が肝腎」(小川医師)

 治療の第一選択肢は薬物治療。尿道の閉塞が強ければ、電気メスで前立腺を尿道から削り取る内視鏡手術などが行われる。

 【漢方で下半身の症状をまとめて改善】

 泌尿器科の薬物療法では、主に前立腺の緊張をとる「α1ブロッカー」や膀胱の緊張をとる「抗コリン薬」が使われることが多い。

 だが、小川医師は「α1ブロッカーは下痢と頻脈の副作用があり、低血圧症には使えない。抗コリン薬は効果が低い割には、口渇、認知障害、睡眠障害、頻脈などの副作用が多い」と話し、「排尿障害には漢方の方が効果的」とすすめる。

 漢方治療の利点は、症状に合わせた漢方の種類が多いこと。下半身の不快症状をまとめて改善させてくれるところだ。

 「とくに八味地黄丸などは“若返りの薬”で、排尿障害だけでなくED(勃起障害)も同時に改善させる。漢方薬には老化防止作用があるのが最大の特徴」と小川医師。

 加齢による衰えは避けられない。どうせなら漢方で下半身をまとめて元気にしておきたい。

★「前立腺肥大症」チェックリスト
□日中、頻繁にトイレ(排尿)に行くのが気になる
□就寝中に3回以上、トイレ(排尿)に起きる
□トイレに行くのを我慢できない
□排尿中に尿が途切れる
□排尿に30秒以上いつもかかる
□尿の勢いが弱く、排尿の終わりに尿がポタポタ垂れる
□力まないと尿が出ない
□排尿後に残尿感がある
 ※1つ以上該当し、さらに症状が強いようなら受診しましょう。

2010.10.04 ZAKZAK


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