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漢方薬 夏の疲労蓄積を漢方で解消!

2010年09月22日 | 健康
漢方薬 夏の疲労蓄積を漢方で解消! お腹を冷やさないのが大切

 やっと猛暑も鳴りをひそめてきたが、油断するのはまだ早い。この時期どっと押し寄せてくるのが、夏に蓄積した疲労。昼と夜の気温差も激しく、体力消耗などから胃腸を中心に体調を崩しやすい。漢方をうまく利用して夏バテを吹き飛ばそう!

 【今年は下痢症状多い】

 夏バテの原因は、冷たい飲食や冷房を使うことから胃腸の働き(消化吸収)が悪くなり、体の基礎代謝が落ちることがポイント。食欲不振、疲労感、手足の脱力、気力の衰え、下痢・軟便などの症状が現れる。

 漢方専門医療施設・金匱会診療所(東京・八重洲)の山田享弘所長(医学博士)は「今年の夏はとくに、お腹を冷やして下痢をするときに処方する『真武湯(しんぶとう)』を必要とする患者さんが多かった」と話す。

 しかし、漢方は体全体を調節して自然治癒力を高めるのが真骨頂。本来、夏期は“夏負け”の予防・回復の漢方を飲み続けているのがいいという。

 【胃腸の疲れにはネバネバ系】

 通常、疲労回復には市販でもある「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」が代表的だ。しかし、夏期は漢方相談薬局などで処方してもらい「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」に切り替えるのがベスト。

 これらの服用をベースに、お腹を冷やさない食事や生活を心がけることが大切という。

 「胃腸の疲れには、山芋、オクラ、納豆などのネバネバ系の食べ物がおすすめ。クエン酸を多く含む梅干しを毎日とるのも疲労回復や食欲増進になる」(山田所長)

 うなぎや麻婆豆腐にかけて食べる山椒も腸の働きを活発にさせてくれる。また、韓国料理の“サムゲタン”も朝鮮人参、ナツメ、生姜、クコの実などが入っているので夏バテ対策には最適だ。

 【睡眠中の“冷え”注意】

 日中と夜の温度差が大きくなって冷房の調節も難しい。山田所長は「急に冷房を使わなくなると睡眠中、無意識に布団をはいでしまう。お腹だけは必ず腹巻きやステテコでしっかりガード」とアドバイスする。

 冷房による部位的な症状が強い場合には、効果的な漢方があるので参考(別表)にしよう。

 「熱いお風呂は体力を消耗するので逆効果」(山田所長)、ハーブの入浴剤を入れたぬる目のお湯で半身浴や短い入浴で済ませた方がいいという。

 また、まだ猛暑がぶり返すような日があったら、市販でもある「五苓散(ごれいさん)」は体の水分代謝を調節して脱水を防ぐので、ゴルフなどのプレー前に飲んでおくと熱中症予防になるという。二日酔いの予防・回復にも使われる漢方だ。

 夏バテの不定愁訴の特効薬は西洋医薬には見当たらない。夏の蓄積疲労の解消は漢方をうまく利用してみては。

【冷房の症状に効果的な漢方薬】

★手足が冷える⇒当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
★お腹が冷えて食欲がない⇒六君子湯(りっくんしとう)
★冷えて胃が痛む⇒安中散(あんちゅうさん)
★冷えて下腹が痛む⇒桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
※市販でも購入できる漢方から選択

2010.09.22 ZAKZAK


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