【時事(爺)放論】岳道茶房

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大人のAD/HD

2010年09月13日 | 健康
【1分で判明!病気チェック】整頓が苦手、時間にルーズ 大人のAD/HD

 AD/HD(注意欠陥/多動性障害)は多動性、不注意、衝動性が症状の中心となる発達障害のひとつといわれている。普通は7歳までに認められる先天性の脳機能不全だが、大人になって気づく人もいるとされる。自分の“特性”を理解し、長所を生かした生活の見直しが肝心だ。

 【大人は不注意目立つ】 子供のころは、落ち着きがなくじっとしていられない「多動性」が目立つ。しかし、大人になると多動性は弱まり、『片付けられない女たち』に象徴されるように、整理整頓が苦手、約束や時間にルーズ、忘れ物が多いなどの「不注意」が目立ってくる。

 原宿メンタルクリニック(東京)の桑崎彰嗣院長は「男性なら少しぐらいだらしなくても『男だから仕方ない』で済むが、女性だとそれが一層際立って見える。性別は関係なく、基本的に行動の特徴(チェックリスト)は同じ」と説明する。

 発達障害は脳機能、遺伝、生活環境などの要因が影響して、脳の発達がアンバランスになり生じるが、重度でなければ誰でもある程度の脳のアンバランスはもつ。仕事のミスが多いなどで悩むようなら対応が必要だ。

 【大人は治療薬がない】

 AD/HDは心の病気ではないが、診療は主に精神神経科や心療内科、小児科の担当になる。ただし、“大人のAD/HD”の場合、実際に診療を受け付けてくれる施設や専門医が極端に少ないのが現状だ。

 というのも、18歳未満の子供の場合は中枢神経刺激薬などの適用薬で症状を抑える薬物治療が認められているが、薬の依存や乱用の問題視から現在では18歳以降(一部の薬剤は継続可能)の大人への処方はできないからだ。

 結局、現時点では大人になってAD/HDと診断されたら、「この障害の特徴を十分理解して、ミスが起きないように常に意識して自ら生活を見直していくことが基本」(桑崎院長)という。

 【疑う人は増加だが…】

 海外では有病率は人口の3-7%と報告されているが、国内では十分な疫学データはない。しかし、「自分はAD/HDではないか」と疑う人は非常に多いという。

 桑崎院長は「メール相談では3割程度を占める。が、実際にはほとんどはAD/HDではなく、抑うつ状態や神経症」と話し、その背景を「うまくいかない人生を病気のせいにしたい人が増えていて、本当の大人のAD/HDはまれだと思う」と指摘する。

 仮にAD/HDでも悲観することばかりでない。

 「AD/HDの人は斬新な発想ができて、好きなことに対する集中力はすごい。一種の芸術肌。その長所を生かしていけばいい」と桑崎院長。

 発達障害は性格やしつけは関係ない。周囲の人の理解が不可欠だ。

【「大人のAD/HD」チェックリスト】

□机の上をかたづけられない
□仕事に必要な書類をどこかにしまい込んで忘れてしまう
□同時に複数の仕事に手を出して処理しきれない
□未完成の仕事を抱えることが多い
□約束の時間、期日を守れない
□1つのことを始めるのにすごく時間がかかる(出勤に時間がかかる)
□洋服をたくさん買っても、うまくコーディネートできない
□物がうまく整理できなくて、抑うつ気分になることがある
 ※AD/HDには上記のような特徴がみられることが多い。原宿メンタルクリニック(東京)/桑崎彰嗣院長作成

2010.09.13 ZAKZAK


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