【時事(爺)放論】岳道茶房

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出身地と酒の強さって関係あるの?

2010年09月25日 | 健康
【知りたくもない!?カラダの不思議】出身地と酒の強さって関係あるの?

 昔からよく「高知・沖縄の人はお酒が強い」とか「米どころの人は強い」なんて言い方をする。でも、こうした出身地などと、アルコールに対する強さとは実際に関係があるのだろうか。「かくれ躁うつ病が増えている」(共著)を持つ、医療法人社団榎会・榎本クリニックの深間内(ふかまうち)文彦院長に聞いた。

 「アセトアルデヒドを分解する酵素(アセトアルデヒド脱水素酵素)の活性が高いかどうかが、俗に言う『酒に強いか・弱いか』ということになるのだと思います。これは遺伝的に決定された生まれつきの体質です。遺伝子は両親から1つずつ受け継ぐので、2個で1ペアとなり、その組み合わせによって強い・弱いがある程度決まります」

 2個の遺伝子とも活性が高いペアであれば、アセトアルデヒド脱水素酵素の働きは強くなり、酒に強いといえるのだとか。逆に、2個とも活性がなければ、全く酒を飲めないことになり、強い働きの遺伝子と弱い働きの遺伝子1個ずつのペアであれば『ほどほど』ということになるのだそうだ。

 「日本人の場合、約半数はこの酵素の働きがないか弱いといわれており、10人に1人は全くアルコールを受け付けません。日本人を含むモンゴロイド系は酒に弱い人種なのです。一方、白人や黒人には『飲めない遺伝子』を持つ人はほとんどいません」

 ちなみに、日本国内で「飲める遺伝子」を持った人が多い地域は、秋田県、岩手県を筆頭に東北地方・北海道、南では鹿児島県をトップに南九州・沖縄地方で、逆に中部・近畿地方は飲めないタイプが多いというデータがあるそうだ。

 「歴史的に元来飲めるタイプだった私たちの祖先の中に、弥生時代になって大陸から海を渡って中部・近畿地方に移り住んだ人々によって『飲めない遺伝子』がもたらされ広がっていき、こうした地域差が生まれたのだと推測されています」

 とはいえ、移動も激しい現在では、こうした地域差は薄れてきていると考えられるらしい。お酒に弱い人はもちろん、強い人も、飲み過ぎにはご注意を!

2010.09.25 ZAKZAK


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