【時事(爺)放論】岳道茶房

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お酒で「人が変わる」のはなぜ?

2010年04月17日 | 健康
お酒で「人が変わる」のはなぜ?
【知りたくもない!?カラダの不思議】

 歓迎会など、お酒を飲む機会も多い時季だが、お酒を飲むと「泣き上戸になる」「笑い上戸になる」「怒りっぽくなる」「説教ばかりする」など、「人が変わる」人がいる。これは、なぜなのか。医療法人社団榎会・榎本クリニックの深間内(ふかまうち)文彦院長に聞いた。

 「お酒を飲むと、アルコールは胃や小腸から吸収された後、血液の流れに乗って全身を回り、脳に到達します。一般に脳は有害な物質に対しては関所のようなところがあって、中に入れないような仕組みになっているのですが、アルコールは簡単に脳の中に入ってしまうのです」

 アルコールが脳に入ると「麻酔作用」が起こる。具体的にどうなるのか。

 「まず一番外側の『大脳新皮質』の神経細胞を麻痺させ、『古い脳』へのコントロールを解除させます。お酒は一見脳を興奮させるように考えがちですが、抑制系の神経細胞を抑制させることで、結果的に興奮状態のように見えるのです(脱抑制現象)」

 つまり、普段抑えられていた「古い脳」の本能や感情(本音?)が解放され、突然顕在化し、怒り上戸、泣き上戸、セクハラなどといった形で表れるということのよう。

 また、「お酒を飲むと、くどくなる」という人もいる。もともとのくどい性格が出るということ?

 「くどくなる、他人の言葉尻をつかんで説教するなどの現象は、酒飲みでなくても老化現象として現れやすいものです。前頭葉の障害として現れることが多く、アルコールを常用している人では老化のスピードが速まっていますから、特に前頭葉の萎縮が進んでいる人は、このような症状が早期から出やすいといえます」

 また、もともと理屈っぽい人がアルコールによって「大脳新皮質」の制御機能が失われて、症状に拍車がかかることもあるという。

 お酒の場での失態には、くれぐれもご注意を。

2010.04.17 ZAKZAK


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