日印首脳がEPA締結で合意 年内にも正式署名へ
会談を前に、インドのシン首相(左)と握手する菅首相=25日夕、首相官邸
菅直人首相は25日夜、来日中のインドのシン首相と官邸で会談し、両国間の貿易や投資を自由化する経済連携協定(EPA)を締結することで正式に合意した。年内にも署名する見通しだ。(1)原子力協定の締結交渉を加速(2)レアアース(希土類)、レアメタル(希少金属)の開発でも協力―の方針でも一致した。
EPAが国会承認を経て発効すれば、人口12億を抱えるインド市場への輸出・投資の大幅な拡大が見込まれ、日印経済協力は新たな一歩を踏み出すことになる。日本側には貿易・投資分野で対中国依存脱却に向けた期待もある。
共同記者会見で、菅氏は核実験停止の原子力協定明記を念頭に「被爆国としての感情」を理解するよう要請。シン氏は「原子力発電に関する協力は、日印両国にとってメリットのある分野になりうる」と協力への期待感を強調した。インド側はこれまでの交渉で核実験停止の明文化を拒否しており、交渉が難航する可能性もある。
会談で、両首脳は国連安全保障理事会常任理事国入りに向け、同様に常任理事国入りを目指しているドイツやブラジルを含めて緊密に連携していく方針を確認した。
2010/10/25 共同通信
会談を前に、インドのシン首相(左)と握手する菅首相=25日夕、首相官邸
菅直人首相は25日夜、来日中のインドのシン首相と官邸で会談し、両国間の貿易や投資を自由化する経済連携協定(EPA)を締結することで正式に合意した。年内にも署名する見通しだ。(1)原子力協定の締結交渉を加速(2)レアアース(希土類)、レアメタル(希少金属)の開発でも協力―の方針でも一致した。
EPAが国会承認を経て発効すれば、人口12億を抱えるインド市場への輸出・投資の大幅な拡大が見込まれ、日印経済協力は新たな一歩を踏み出すことになる。日本側には貿易・投資分野で対中国依存脱却に向けた期待もある。
共同記者会見で、菅氏は核実験停止の原子力協定明記を念頭に「被爆国としての感情」を理解するよう要請。シン氏は「原子力発電に関する協力は、日印両国にとってメリットのある分野になりうる」と協力への期待感を強調した。インド側はこれまでの交渉で核実験停止の明文化を拒否しており、交渉が難航する可能性もある。
会談で、両首脳は国連安全保障理事会常任理事国入りに向け、同様に常任理事国入りを目指しているドイツやブラジルを含めて緊密に連携していく方針を確認した。
2010/10/25 共同通信