令和7年7月25日8:17、PRESIDENT Onlineより配信の「ゆくゆくは愛子に天皇になってほしい」そう願う上皇陛下の心を無にした…悠仁さま誕生を利用した政府の罪」と題する記事がある。
高森明勅氏の主張が展開されているが、その中に以下の記載がある。
-----引用開始-----
さらに上皇陛下は、次のようにおっしゃっていたことが伝えられている(奥野修司氏『天皇の憂鬱』平成31年[2019年])。
----------
「ゆくゆくは愛子(内親王)に天皇になってほしい。だけど自分も長く元気ではいられないだろうから、早く議論を進めてほしい」
----------
それが年齢を重ねられた上皇陛下の強い願いだった。
-----引用終了-----
これは本当なんだろうか。
本当だったとしたら、どんなにいいことか。
皇位継承の在り方の議論につき、国民の多くが愛子天皇を望んでいるとしても、なかなか出口が見えない状況というのは、皇室の意向がどうなのかがよく分からないというのが原因であろう。
先般の附帯決議に関する有識者会議の報告で、「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない。」というのがあって、このブログでも随分批判的に取り上げたけれども、悠仁親王殿下に皇位を継承させるというところまでは皇室の総意になっているように、どうしても見えてしまうのである。
上皇上皇后両陛下のご意向は?
もう20年以上前になってしまうが、平成15年12月に当時の湯浅宮内庁長官の「天皇皇后両陛下のお孫さんはお三方ということですから,これからの皇室の繁栄を考えた場合には,私は3人目のご出産を強く希望したい」という発言があった。
(平成16年11月25日文仁同妃両殿下の記者会見より)
当時の天皇皇后両陛下の孫は、御誕生順に、眞子内親王殿下、佳子内親王殿下、愛子内親王殿下であり、皆女性だったので、皇位継承資格者はない。
そこで、皇位継承資格者となり得る男子を秋篠宮家のところで産んで欲しいという趣旨であると筆者は理解したし、一般の人にもそのようにしか理解できないだろう。
そして、この発言は、湯浅宮内庁長官自身の考えということにはなっているけれども、当時の天皇皇后両陛下の意向が背景にあったという風に筆者は感じたし、一般の人にもそのように感じられたのではなかったか。
その後、平成18年2月7日に秋篠宮妃殿下の御懐妊ニュースがあったわけであるが、これは当時の天皇皇后両陛下の期待に応えたという風に思えてしまう。
翌8日、朝日新聞の記事で、「東宮さまのほうに遠慮していたが、『もうそろそろいいよ』とのお許しがあったので……」秋篠宮さまは、親しい人にこんな話をもらしたことがあるという。」ということが紹介されたが、この「お許し」の主体はいったい誰なのか。やっぱり、当時の天皇陛下であるとしか思えない。
平成18年9月6日に悠仁親王殿下が誕生になったわけだが、当時の天皇皇后両陛下の希望を叶えたという風に思えてしまう。
その後、当時の天皇皇后両陛下は、葉山御用邸で、和船に悠仁親王殿下を乗せられたりしており、孫の中でも格別に可愛がっておられるように見える。
(平成21年9月14日 時事通信 和船に乗られた天皇、皇后両陛下と秋篠宮妃紀子さま、悠仁さま(神奈川県葉山町))
また、悠仁親王殿下の出産時、秋篠宮妃殿下はほぼ40歳であったことを考えれば、当時の天皇皇后両陛下は秋篠宮妃殿下に頭が上がらないのではないだろうか。
義理的な観点で考えてみても、今更皇位継承させないなんて言えないだろう。
したがって、上皇上皇后両陛下は、悠仁親王殿下の皇位継承を望んでいると、どうしてもそう見えてしまう。
秋篠宮同妃両殿下のご意向は?
もちろん、秋篠宮妃殿下にしても、ほぼ40歳で出産した男子皇族なわけだから、今更皇位継承させないなんてことになったら、ふざけるな、という話になるのではないか。
どうしても、そう見えてしまう。
秋篠宮殿下にしても、悠仁親王殿下の誕生直後は、まずは秋篠宮家の後継ぎという考えがあったかもしれないが、令和2年に立皇嗣の礼を経ている。
立皇嗣の礼自体は国事行為であり、内閣の主導で決められたものであるとしても、様々な関連行事が皇室行事として行われている。
壺切御剣親授なども行われているのである。
もし、「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れ」につき、秋篠宮殿下が不本意であったというのであれば、壺切御剣親授といった皇室行事を省略するという方途もあったはずだが、それはしていない。
そう考えると、秋篠宮殿下にしても、将来、悠仁親王殿下が皇位継承することを予定し、望んでおられるように見える。
天皇皇后両陛下のご意向は?
では、現在の天皇皇后両陛下のご意向はどうなのだろう。
<お代替わり前>
結局のところは、どこまでも、そう見える、そう感じられるといった話にしかならないわけであるが、まず、お代替わりの前、皇太子同妃両殿下の頃においては、愛子内親王殿下に皇位継承して欲しいという考えはなかったのではないかと、筆者は思ってきた。
皇太子同妃両殿下のお人柄からして、野心のようなものが感じられない。
最も相応しい者が皇位継承するべきという考え方はあったと思われるが、それが我が子でなければならないという考え方は、無いように感じられるのである。
当時の天皇皇后両陛下や秋篠宮同妃両殿下が、悠仁親王殿下の皇位継承を望んでいるということであれば、それを受け入れておられたのではないか。
立皇嗣の礼を行うことは、お代替わりの前に決定されていたし、それを踏まえて、国事行為だけでなく、皇室行事も行われたので、「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れ」については、受け入れておられたように見える。
また、長く過酷な東宮バッシングの時代において、愛子内親王殿下の幸福を願うのであれば、皇室に留まるよりも、外の世界に希望を感じられるのではないかと、そんな風にも思えたのである。
<お代替わり後>
ただ、お代替わり後はどうなのだろう。
自ら天皇というお立場になられれば、最も相応しい者が皇位継承するべきという考え方は、日本国への責任感という観点から、以前とは比較にならないほど強まったのではないだろうか。
そういう責任感という観点からすれば、一番ふさわしいのは愛子内親王殿下ということになるのではないだろうか。
秋篠宮家は、いろいろな話のどれが真実なのかははっきりとしないが、宮邸の改修費について、令和5年9月の時点で「これでお代替わりに伴う秋篠宮さまの住まいの整備費用は関連施設を含めて50億円を超えました。」といった報道もある。
国民と共に歩む皇室ということから、かなりズレているのではないか。
なかなかティアラを新調されようとしない愛子内親王殿下とは随分と違う印象である。
これから、国民生活は更に厳しくしかならないであろうし、秋篠宮家に流れるという既定路線で本当にいいのだろうか、という思いは、どうしても湧き上がってくるのではないのだろうか。
しかしそうは言っても、我が子が最も相応しいとは、内々であっても決して言えないであろうと想像する。
皇室の総意の見え方
このように考えてくると、今後の皇位継承について、「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れ」というものが、皇室の総意として落ち着いてしまっているように見える。
皇位継承の仕組みという観点からは、男系男子の固執ではいずれ破綻するということは、共通のご認識になっていると思うのだけれども、それぞれの拘り方、その強さには違いがあるとしても、悠仁親王殿下の皇位継承というところは合意されているように見えてしまうのである。
高森明勅氏の記事にある「ゆくゆくは愛子(内親王)に天皇になってほしい。」という願いは嘘ではないのかもしれないが、ブレたり揺れたりしつつ、結局、既定路線となっているのではないのだろうか。
というのも、愛子天皇を実現するための制度改正というのは、相当なエネルギーを要する大事業なわけであるが、そういう大事業を望んでいるような感じが、あまりしない。
大事業をしないとなれば、既定路線で行くしかない。
皇室のスタンスというのは、どこか他人事みたいなようにも見える。
それは、国政に関与できないというお立場だから仕方がないのだろう。
ただ、そうはいっても、国会議員にしても、一般の国民にしても、皇位継承の当事者ではないのであり、当事者でない立場でどこまで議論できるかという問題はあるのである。
当事者である皇室のお考えを無視してもいいという立場なら悩む必要はないのだけれども、多くの人は困ってしまうのである。
9月6日には、悠仁親王殿下の成年式が執り行われる。
女性皇族の場合は、成年になってもこのような成年式というものは無く、この違いは、皇位継承資格を有しているか否かということに由来するのだろう。
であれば、悠仁親王殿下の成年式に際し、天皇皇后両陛下を始め皇室全体が寿ぐという場面が打ち出されれば、悠仁親王殿下の皇位継承は皇室内で合意されているという印象は、かなり強化・固定されることになるのではないか。
そろそろ手がかりを示して欲しい
もしも本当に違うのであれば、それが分かるような手がかりを何らか示して欲しいところだ。
平成17年11月24日の皇室典範に関する有識者会議報告書では、基本的な視点として、
①国民の理解と支持を得られるものであること
②伝統を踏まえたものであること
③制度として安定したものであること
が示されているが、こんな感じのものでも手掛かりにはなると思う。
何の手がかりもないのであれば、制度改正は無理だろう。
制度改正というのは、波風を立てないままで実行できるものではないからだ。
皇位継承の在り方につき、男系男子のママがよいのか、女性・女系拡大に改めるべきか。
どう思っておられるのだろう。
このままズルズルと行って、既定路線のまま進むのか。
その場合、うまく立ち回った図々しい人が全てを手にするというストーリーのように見えてしまい、そういうストーリーは、日本人には受け入れ難いのではないかと思う。
遠くないうちに、皇室は終わることになるのではないか。
高森明勅氏の主張が展開されているが、その中に以下の記載がある。
-----引用開始-----
さらに上皇陛下は、次のようにおっしゃっていたことが伝えられている(奥野修司氏『天皇の憂鬱』平成31年[2019年])。
----------
「ゆくゆくは愛子(内親王)に天皇になってほしい。だけど自分も長く元気ではいられないだろうから、早く議論を進めてほしい」
----------
それが年齢を重ねられた上皇陛下の強い願いだった。
-----引用終了-----
これは本当なんだろうか。
本当だったとしたら、どんなにいいことか。
皇位継承の在り方の議論につき、国民の多くが愛子天皇を望んでいるとしても、なかなか出口が見えない状況というのは、皇室の意向がどうなのかがよく分からないというのが原因であろう。
先般の附帯決議に関する有識者会議の報告で、「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない。」というのがあって、このブログでも随分批判的に取り上げたけれども、悠仁親王殿下に皇位を継承させるというところまでは皇室の総意になっているように、どうしても見えてしまうのである。
上皇上皇后両陛下のご意向は?
もう20年以上前になってしまうが、平成15年12月に当時の湯浅宮内庁長官の「天皇皇后両陛下のお孫さんはお三方ということですから,これからの皇室の繁栄を考えた場合には,私は3人目のご出産を強く希望したい」という発言があった。
(平成16年11月25日文仁同妃両殿下の記者会見より)
当時の天皇皇后両陛下の孫は、御誕生順に、眞子内親王殿下、佳子内親王殿下、愛子内親王殿下であり、皆女性だったので、皇位継承資格者はない。
そこで、皇位継承資格者となり得る男子を秋篠宮家のところで産んで欲しいという趣旨であると筆者は理解したし、一般の人にもそのようにしか理解できないだろう。
そして、この発言は、湯浅宮内庁長官自身の考えということにはなっているけれども、当時の天皇皇后両陛下の意向が背景にあったという風に筆者は感じたし、一般の人にもそのように感じられたのではなかったか。
その後、平成18年2月7日に秋篠宮妃殿下の御懐妊ニュースがあったわけであるが、これは当時の天皇皇后両陛下の期待に応えたという風に思えてしまう。
翌8日、朝日新聞の記事で、「東宮さまのほうに遠慮していたが、『もうそろそろいいよ』とのお許しがあったので……」秋篠宮さまは、親しい人にこんな話をもらしたことがあるという。」ということが紹介されたが、この「お許し」の主体はいったい誰なのか。やっぱり、当時の天皇陛下であるとしか思えない。
平成18年9月6日に悠仁親王殿下が誕生になったわけだが、当時の天皇皇后両陛下の希望を叶えたという風に思えてしまう。
その後、当時の天皇皇后両陛下は、葉山御用邸で、和船に悠仁親王殿下を乗せられたりしており、孫の中でも格別に可愛がっておられるように見える。
(平成21年9月14日 時事通信 和船に乗られた天皇、皇后両陛下と秋篠宮妃紀子さま、悠仁さま(神奈川県葉山町))
また、悠仁親王殿下の出産時、秋篠宮妃殿下はほぼ40歳であったことを考えれば、当時の天皇皇后両陛下は秋篠宮妃殿下に頭が上がらないのではないだろうか。
義理的な観点で考えてみても、今更皇位継承させないなんて言えないだろう。
したがって、上皇上皇后両陛下は、悠仁親王殿下の皇位継承を望んでいると、どうしてもそう見えてしまう。
秋篠宮同妃両殿下のご意向は?
もちろん、秋篠宮妃殿下にしても、ほぼ40歳で出産した男子皇族なわけだから、今更皇位継承させないなんてことになったら、ふざけるな、という話になるのではないか。
どうしても、そう見えてしまう。
秋篠宮殿下にしても、悠仁親王殿下の誕生直後は、まずは秋篠宮家の後継ぎという考えがあったかもしれないが、令和2年に立皇嗣の礼を経ている。
立皇嗣の礼自体は国事行為であり、内閣の主導で決められたものであるとしても、様々な関連行事が皇室行事として行われている。
壺切御剣親授なども行われているのである。
もし、「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れ」につき、秋篠宮殿下が不本意であったというのであれば、壺切御剣親授といった皇室行事を省略するという方途もあったはずだが、それはしていない。
そう考えると、秋篠宮殿下にしても、将来、悠仁親王殿下が皇位継承することを予定し、望んでおられるように見える。
天皇皇后両陛下のご意向は?
では、現在の天皇皇后両陛下のご意向はどうなのだろう。
<お代替わり前>
結局のところは、どこまでも、そう見える、そう感じられるといった話にしかならないわけであるが、まず、お代替わりの前、皇太子同妃両殿下の頃においては、愛子内親王殿下に皇位継承して欲しいという考えはなかったのではないかと、筆者は思ってきた。
皇太子同妃両殿下のお人柄からして、野心のようなものが感じられない。
最も相応しい者が皇位継承するべきという考え方はあったと思われるが、それが我が子でなければならないという考え方は、無いように感じられるのである。
当時の天皇皇后両陛下や秋篠宮同妃両殿下が、悠仁親王殿下の皇位継承を望んでいるということであれば、それを受け入れておられたのではないか。
立皇嗣の礼を行うことは、お代替わりの前に決定されていたし、それを踏まえて、国事行為だけでなく、皇室行事も行われたので、「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れ」については、受け入れておられたように見える。
また、長く過酷な東宮バッシングの時代において、愛子内親王殿下の幸福を願うのであれば、皇室に留まるよりも、外の世界に希望を感じられるのではないかと、そんな風にも思えたのである。
<お代替わり後>
ただ、お代替わり後はどうなのだろう。
自ら天皇というお立場になられれば、最も相応しい者が皇位継承するべきという考え方は、日本国への責任感という観点から、以前とは比較にならないほど強まったのではないだろうか。
そういう責任感という観点からすれば、一番ふさわしいのは愛子内親王殿下ということになるのではないだろうか。
秋篠宮家は、いろいろな話のどれが真実なのかははっきりとしないが、宮邸の改修費について、令和5年9月の時点で「これでお代替わりに伴う秋篠宮さまの住まいの整備費用は関連施設を含めて50億円を超えました。」といった報道もある。
国民と共に歩む皇室ということから、かなりズレているのではないか。
なかなかティアラを新調されようとしない愛子内親王殿下とは随分と違う印象である。
これから、国民生活は更に厳しくしかならないであろうし、秋篠宮家に流れるという既定路線で本当にいいのだろうか、という思いは、どうしても湧き上がってくるのではないのだろうか。
しかしそうは言っても、我が子が最も相応しいとは、内々であっても決して言えないであろうと想像する。
皇室の総意の見え方
このように考えてくると、今後の皇位継承について、「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れ」というものが、皇室の総意として落ち着いてしまっているように見える。
皇位継承の仕組みという観点からは、男系男子の固執ではいずれ破綻するということは、共通のご認識になっていると思うのだけれども、それぞれの拘り方、その強さには違いがあるとしても、悠仁親王殿下の皇位継承というところは合意されているように見えてしまうのである。
高森明勅氏の記事にある「ゆくゆくは愛子(内親王)に天皇になってほしい。」という願いは嘘ではないのかもしれないが、ブレたり揺れたりしつつ、結局、既定路線となっているのではないのだろうか。
というのも、愛子天皇を実現するための制度改正というのは、相当なエネルギーを要する大事業なわけであるが、そういう大事業を望んでいるような感じが、あまりしない。
大事業をしないとなれば、既定路線で行くしかない。
皇室のスタンスというのは、どこか他人事みたいなようにも見える。
それは、国政に関与できないというお立場だから仕方がないのだろう。
ただ、そうはいっても、国会議員にしても、一般の国民にしても、皇位継承の当事者ではないのであり、当事者でない立場でどこまで議論できるかという問題はあるのである。
当事者である皇室のお考えを無視してもいいという立場なら悩む必要はないのだけれども、多くの人は困ってしまうのである。
9月6日には、悠仁親王殿下の成年式が執り行われる。
女性皇族の場合は、成年になってもこのような成年式というものは無く、この違いは、皇位継承資格を有しているか否かということに由来するのだろう。
であれば、悠仁親王殿下の成年式に際し、天皇皇后両陛下を始め皇室全体が寿ぐという場面が打ち出されれば、悠仁親王殿下の皇位継承は皇室内で合意されているという印象は、かなり強化・固定されることになるのではないか。
そろそろ手がかりを示して欲しい
もしも本当に違うのであれば、それが分かるような手がかりを何らか示して欲しいところだ。
平成17年11月24日の皇室典範に関する有識者会議報告書では、基本的な視点として、
①国民の理解と支持を得られるものであること
②伝統を踏まえたものであること
③制度として安定したものであること
が示されているが、こんな感じのものでも手掛かりにはなると思う。
何の手がかりもないのであれば、制度改正は無理だろう。
制度改正というのは、波風を立てないままで実行できるものではないからだ。
皇位継承の在り方につき、男系男子のママがよいのか、女性・女系拡大に改めるべきか。
どう思っておられるのだろう。
このままズルズルと行って、既定路線のまま進むのか。
その場合、うまく立ち回った図々しい人が全てを手にするというストーリーのように見えてしまい、そういうストーリーは、日本人には受け入れ難いのではないかと思う。
遠くないうちに、皇室は終わることになるのではないか。