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命がけの志

2010-05-21 07:35:04 | 日記
“命を忘れて法を弘むる志、ひとえに利益衆生のためなり”
真如親王・・・命がけで、人々の幸せを求めた人。



鶴岡八幡宮の銀杏が倒れてしまったニュースを覚えておられるだろう。
鶴岡八幡宮といえば、源実朝。暗殺の地。
歴史で教わるのは、このような事件や出来事。
“そのあと、残された実朝の妻は・・・”ということまでは習わない。
いや少しは習ったのかもしれないが、私には記憶のかけらもない。
最近ようやく、試験のための学びでなく、人生を豊かにするための学びの意味、面白みが少しずつわかってきた。
その中で出会ったのが、実朝の妻。

実朝の妻は、夫を亡くした後、尼僧になった。
そして、80歳になったときに遺言を書いた。
 「戒律を守ること。そして三論宗を学ぶこと」
いろんな宗派が有る中で、なぜ三論宗を選んだか。
それは、真如親王が学んでいたから。
真如親王は、もともと皇太子であったが、訳あって東大寺の僧侶になり、空海の弟子にもなった。
正しい仏法を求めて、中国へ、そしてインドへと向かった。
仏法を求めてインドに渡ろうとした最初の日本人である。
それが、人々の幸福につながると信じ、命がけの行動であった。

その生きざまを尊敬し、敬愛したのが、尼僧となった実朝の妻であった。
   “命を忘れて法を弘むる志、ひとえに利益衆生のためなり”
その生きざまを、自身も求め続けたのであろう。
そして、素晴らしい尼僧としての道を貫いた。

日本の歴史の中には、命がけで人々の幸福を求めようと行動を起こした人がいた。
その生きざまを尊敬し、大切にし、生きる指針とした人もいた。

いろんな生きざまがある。
日本の歴史の中に、まだまだ素晴らしい“志の人”がたくさんいるに違いない。
コメント (2)
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