新しい風を 起こそう!   ~日本をよい国に~

一人ひとりの願いを大きな風に変えて・・・
今 動き出そう!



 

“もったいない”の傲慢

2010-05-16 16:46:25 | 日記
15年ほど前・・・
こんな事があったそうだ。



  日本のある団体が“もったいない運動”をしていた。
  その運動をネパールの知人に紹介した。
   「“もったいない”という運動知っています。素晴らしいことですね」
  ネパール人はそう言った。
   「でもね・・・」
  ネパール人は続けた。
   「私たちは持ってないんです」



“もったいない運動”を紹介した日本人は、顔から火が出るほど恥ずかしかった。
自分の傲慢さに、日本人の傲慢さに、気づいたという。

大量の物があふれ、大量の物を消費し、大量の物を廃棄し、“もったいない”と言って運動を起こしている。

持ちたくても、消費したくても、物がない、持っていない。
そんな人からは、まるで偽善者のようにみえたのではないか・・・と。

“もったいない”の精神は大切。
社会で運動を起こすことも悪いことではない。

でも、“本当に、日々の生活のなかで物を大切にしているか?”と自らに問う。
やりもせずに、“もったいない運動素晴らしいでしょう”と言っているのではないか・・。

当たり前に“もったいない”が身につけば、足るを知る“物”との付き合いができるはず。
わざわざ“もったいない”運動を起こさなくともよくなるはず。
できていないからこそ運動になる。
その運動を“素晴らしいでしょう”と紹介する。

“もったいないことがなされている”日本の現状。
“もったいない運動”がもてはやされる日本の現状。

もったいないの心を持つことは大切。
社会に広める運動も大切。
でも、運動組織をつくったことで、あたかも自分が“やっているつもり”にならないように・・・そんな戒めに思えた。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする