新しい風を 起こそう!   ~日本をよい国に~

一人ひとりの願いを大きな風に変えて・・・
今 動き出そう!



 

訴えかける“絵”

2010-05-01 07:46:30 | 日記
“シルクロード~奈良への道”
平山郁夫展が奈良県万葉文化館で開催されている。

絵を見ていると、なぜだかポロポロと涙が溢れてきた。
昨年ご逝去された平山画伯への哀悼。
そんな思いもある・・・が、それとはまた違った感情があった。

広島で被爆体験のある平山画伯。
絵を描きながら世界中を回られた。
酸素の薄い高地。
赤道直下の炎天下。
見渡す限りの砂漠。
様々な人や風景に出会われた。
人々の平和な笑顔。
愚かしい争いの傷跡。

様々なものを目に焼付け、平和を祈りながら、命がけで描かれた・・・
私には、絵がそれを語っているように思えた。



そんな平山画伯の言葉が、ある書籍に紹介されていた。
「本当に美しい国は自然はもとより人間性にあるのだと思います」

「日本には四季があり、山があり、海があり、動植物も多種あり、変化があります。そんな中から育ったものが日本の美といえるものです。・・・もう一つ、大切なのが人間性だと思うのです。それを育む社会や家庭にあるのだと思います。・・・しかし、その後、第二次世界大戦によりめちゃくちゃになり、現在は残念ながら消失しつつあると思います。・・・人間性を豊かにするために何をすべきか、それぞれの立場で自問せねばなりません。そうしないとますます“物を持ちながら貧しい日本”という国になってしまいます」



文化、風土、精神ともに日本が美しくありたいと願われた。
そして、世界平和の実現をいつも願われた。

絵に魂が宿り、画伯の声が聞こえてくるような気がした。

コメント (2)
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