カラフルな歌♪

登山、音楽、着物

最後に

2011-06-08 23:32:12 | 東日本大震災
こっちに帰って来る日、被害のひどかった沿岸部に寄りました。




1日に2回冠水する地域。


沿岸部。

息ができないくらいのニオイ。

腐った海産物に群がるおびただしい数のウミネコ。








地上に打ちあがった船。


「海で座礁した」のか「地上に打ちあがってしまった」のかで保険が下りるか下りないか決まるそうです。




人の影も見えない。




願いを込めた鯉のぼり。


これでボランティアに行った時の話は終わりにしようと思います。

こちらに帰ってきたら本当に普通の日常で。

地震の痕跡もなく、この日常の中にいると時間とともに

地震の事がどんどん過去に流されて行きそうです。

でも、まだまだ被災地には困ってる人がたくさんいます。

忘れちゃいけない。

誰にでもできる事は必ずあります。

・・・もっともっと手伝いたかったな。

人は人に助けられて生きてる。

あたしはあたしの周りの大切な人達に助けられ、

誰かは誰かに助けられて、

そのまた誰かは・・・そうやって世の中ができてるんだと思ってます。

被災地された方が、家族や友人や大切な人を失った人が、

家や職を失った人が、苦しんでる人達が、

少しでも早く笑顔が取り戻せますように。

あたしもまた、泥かきの手伝いに行こうと思ってます。



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エピソード2

2011-06-06 03:42:31 | 東日本大震災
現地で印象深かった出来事や話を少しずつ。


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ガレキの片付けに行くとお家の方と

「震災当日はどこにいたんですか?」という話になります。

そのほとんどの人が“九死に一生を得た”という話ばかり。

車で逃げたけど津波に巻き込まれ、何とか窓から脱出。

たまたま、電柱があったからそこにつかまってとか

たまたま、木があったからそこにつかまってとか。


そこで初めて知ったんですが、

3月11日の地震で津波に巻き込まれた方の多くが凍死されたそうです。

何かにつかまって、漂流しながら助けを待ってる間にどんどん体温を奪われて。

よく考えたら東北の3月。まだまだ寒いですよね。

季節がもう少し後だったら・・・。

考えてもしょうがない事かもしれないけど、

もっと多くの命が助かっていたのかもしれないと思うと

くやしい気持ちでいっぱいになりました。

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現地はこっちと比べ物にならないくらい大きい余震が頻繁にありました。

作業をしていても。夜中でも。余震で体が固まる事がしばしば。


作業時、まず始めに津波が来た時の避難経路の確保をします。

前回の地震で建物がかなり倒壊してしまっているので、

津波が来たらそのスピードはものすごい速さだろうと。

被災された方達から逃げ方を教わりました。

田んぼみたいな所は津波のスピードが早く

あっと言う間に飲み込まれてしまうので、

津波を背に建物が立ってる路地、路地に逃げ込んで高い所をめざす。

もし、間に合わないようなら民家に逃げ込んで2階に駆け上がる。


一番、緊張したのは床下の泥かき(津波が引いた後に床下に

泥だけが残ってしまい、その泥をかき出す作業)の時。

この作業は床下でほふく前進の状態で作業するので、

もし、地震や津波がきたら逃げ遅れる可能性が大きいからです。


こちらでもそうですが、現地でも

「近い内にまた大きい地震が来る」という噂がありました。

だから、常に緊張感が抜けず、気を張っている状態で。

その疲れといったら相当なものでした。

でも、あたし達には帰る場所があるからいいです。

そこに住んでる人達は、常にその緊張感の中で生活しなければならない。

どんなに疲労がたまってるか・・・容易に想像がつきました。

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エピソード1

2011-06-04 22:40:42 | 東日本大震災
現地で印象深かった出来事や話を少しずつ。


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被災された方の多くがお年寄りで自宅や庭に

流れこんできたガレキを片付けたくても片付けられない。

そんなお家に手伝いに行くと本当に申し訳なさそうにしてたりします。

全然、そんなふうに思う事ないのに

「全国からこうやって若い人達が東北の為にってかけつけてくれて、

大変な作業を手伝ってくれた事。一生、忘れない。本当にありがとう。」って。

何だか、急に涙が出そうになりました。

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避難所になっている体育館の入り口で作業待ちをしていたら

お昼の炊き出しを取りに行く3歳くらいの子供とおばあちゃん。

2人が長靴を履いて外に出た瞬間、子供がすごい勢いでおばあちゃんに抱きつきました。

その日、外は強風。・・・震災の当日も風が強かったそうです。

その子は風が強い日、震災の日を思い出して怖くなって抱っこをせがむそう。

あんな小さな体でどんな怖い思いをしたんだろう・・・って思ったらまた涙。

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青年東北支援隊

2011-06-02 01:17:37 | 東日本大震災
あたしがお世話になったボランティア団体を紹介します。

青年東北支援隊


20代半ばの若い子達が立ち上げた団体で

ボランティアに来てる子の中には大学生もいました。


日頃から「だから若い子は・・・」などと言われたりもしますが

ここに来てるのはハッキリ言って若い子しかいません。

しかも、震災があった4日後にはもう現地入りして作業してたり。


みんな、大学や仕事の兼ね合いで1週間来てはまた帰って大学、仕事。

そして、またこっちに来て・・・というスパンで何度も現地入りしてます。

中にはこの復旧作業の為に大学を1年休学しようかと考えてる子もいました。

捨てたもんぢゃないですね。日本にはこうした若者がまだまだたくさんいます。


この団体は寝袋を持って行けば寝る所はあります。(テントを持って行く必要ナシ!)

奥のプレハブでみんな寝泊りしています。


食事はお米を滞在日数分もって行けばOK。(他の材料を持って行く必要ナシ!)

なので、マイカー以外の交通機関で行く方には荷物も少なくて済むしイイと思います。

ただ、作業で必要な物はいろいろとありますので、HPでチェックして下さいね。



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日和山より

2011-05-31 23:40:21 | 東日本大震災
日和山より見た風景。


特に被害のひどかった沿岸部。










石巻市民憲章


まもりたいものがある

それは生命(いのち)のいとなみ

豊かな自然

つたえたいものがある

それは先人の知恵

郷土の誇り

たいせつにしたいものがある

それは人の絆(きずな)

感謝のこころ

わたしたちは石巻で生きてゆく

共につくろう輝く未来





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必要な物

2011-05-29 00:14:46 | 東日本大震災
今後、ボランティアに行く人がいるかもしれないので、
あたしが行った時に必要だと思った物を書いときます。


ボランティアに行くのに基本はどこかのボランティア団体に
メールなり電話なりをして連絡を取り、その団体に入る事になると思います。

持って行く物はそのボランティア団体が何の作業をしてるか
によって違うと思いますがもし、泥かきの場合。

必ず持って行った方が良い物・・・①安全靴用中敷

長靴の中に入れる中敷ですが
釘などを踏み抜かない為にステンレス板などが入ってます。

作業する場所は津波によって流されて来た物が
何でもある状態なので必須です。

で、困るのが女性の場合。

あたしもこの中敷を探しに何件もお店を回りましたが売ってません。

・・・イヤ。正確にいうと売ってるんですが、女性用のサイズが置いてない。

そもそも、普段、これを使う方の大多数が男性だと思われ、
女性用のサイズが置いてないんです。

行くまでに時間があれば、ネットで注文しておくのがオススメ。
ネットだとサイズあります。

もし、時間がなければ・・・。ワンサイズ上でも買って下さい!
あたしの場合は長靴が24センチ。
中敷はMサイズ(25~25.5センチ)を買いました。

何とか(多少、ムリムリですが)入ります。
ないよりはマシ!ワンサイズ上くらいなら何とかなります。

最初はサイズが合わないし、買って行くのやめようかと思いましたが
作業現場に入った時に絶対に必要だなって感じました。


ボランティア活動保険

どこの団体でもこれに「入って来て下さい」と言われると思います。

“社会福祉法人 全国社会福祉協議会”がやっているボランティア活動保険です。
市区町村の社会福祉協議会に申込んで下さい。
その場で発行してもらえます。

年間保険料は、天災タイプAで490円、天災タイプBで720円。
(詳しくはパンフなどで確認して下さい)
年間の保険なので、入ったら1年間は有効です。


粉塵用マスク

これは高くても本当に性能のいいやつを持って行った方がイイです。

マスクではなく、ちゃんと粉塵用のマスク(安物)を
持って行ったんですが・・・隙間から入ってくるんですね。
あたしはそれで一番最初にノドをやられました。

作業が終わると顔は黒くなり、鼻も
何と・・・耳の中までも真っ黒になります。
それぐらいに粉塵がすごいって事。

マスクは良い物を持って行きましょう!!



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求められる人材

2011-05-27 17:29:54 | 東日本大震災
民家には・・・ありとあらゆる物が大量に流れてきていました。


その撤去作業は大まかに

・タタミ

・タイヤ

・金属

・木材

・家電

・ガラス

・プラスチック

・ダンボール

・泥

・その他

に分別します。(分別しないと集積場ではねられてしまう)

分別しながら袋に入れていく作業はかなりの時間を要します。

写真はトン袋(=1トン入る袋)に入れられたガレキ。


これを人の手で動かす事はできません。

このような重機を使ってトラックに積み込んでいきます。



今回やった作業(泥かき)では、求められる人材がいます。

・土木系(特に重機を扱える人)

・大工

・トラック運転手

は本当に重宝されます。

後は力仕事のできる男性は普通に喜ばれます。


でも、女子だって大丈夫!

あたしの場合・・・体力はある方だし、普通の女子よりは力もある。

でも、いわゆる土方(=力仕事)の仕事はやった事がありませんでした。

その辺がちょっと不安だったんですが・・・

行ってみたら、あたしよりも全然、か細い女子達が男子並みに作業してました。

いざ、その場を目の当たりにしたら・・・力って本当に出てくるんです!

毎日、スコップで泥をかき出して、何十キロもある土嚢を運んで

体は色んな物に当たってアザだらけになりましたけど、

そんなの別にどって事ない。

目の前の事を1つずつやって行く・・・というか、それが全て。

女子にだってできますよ!




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女川地区2

2011-05-25 23:27:21 | 東日本大震災














ここからは車を降りて、高台にある病院から写真を撮りました。

この海から津波が押し寄せて来ました。








この景色が一番衝撃でした。

外階段の向きがおかしいな?と思ってよく見ると・・・地盤からビルが横倒しになってます。

津波の破壊力がどれほどだったのか、その中で人の命とはどんなに無力だったのか・・・。




ここからはまた車内から。
















まだまだ多くの方の行方が分かっていません。


被災された方との話の中で

「うちは遺体が見つかっただけでもありがたい」

「最後にまた会う事ができたし、これで気持ちの整理がついた」

とおっしゃっていました。


1人でも多くの方が早くご家族の元に戻る事ができるように願ってやみません。



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女川地区1

2011-05-23 23:59:51 | 東日本大震災
作業に出る前に被害のひどかった女川地区の現状を見に行きました。

ほとんどが車中からの写真なので、見にくい所もあると思いますが・・・。













































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イカ

2011-05-21 22:49:50 | 東日本大震災
今日の話、食事中の方は避けて下さい。





テレビで見た復興の姿はほんの一部で、
ほとんどの家がまだまだ人の手が足りずに手付かずの状態。

泥かきを志願して行ったので、基本はガテン系の力仕事がメインでした。
毎日、依頼があった民家をまわって庭や家の中の泥をかき出したり
流れてきた物を壊して分別したり・・・。

道路に流れてきた物は市が撤去してくれるけど、
個人の敷地に流れてきた物は市は撤去してくれないそうです。


その日、依頼のあった地区は近くに海産物の工場があった為に
津波で大量のイカが民家に流れてきたそうでその撤去作業。

2ヶ月放置されたイカって想像できますか??
あたしには想像もつきませんでした。

その現実は・・・想像を絶するもので・・・。

イカは腐ってドロドロだし、大量にウジが沸いました。
腐敗臭がひどく、マスクして作業しててもその臭いで吐きそうになる。

それが家の中だけでも2トンも流れてきたそうです。
2トンですよ、2トン。

その地区は一帯が全てその状態。
臭いもひどいし、衛生状態も非常に悪い。

それでも、そこの住人はそれを片付けなくちゃいけないんです。
天災だから誰を恨む事も出来ず、文句も言わず、
ひたすら一緒に片付けてくれてる後姿を見てたら本当に涙が出そうでした。


写真があればもっとその状況を詳しく伝えられたと思うんですが、
写真を撮ることに厳しく制限がありました。
「ただでさえ疲れている住民の神経を逆なでしない事」
本当にその通りで、とてもカメラを向けれる状態ではなかった。


作業が終わった後の自分の体、着ていた作業服、
グローブ、長靴、乗ってきた車にいたるまで腐敗臭がこびりつき、
臭いが取れません。

震災から2ヶ月たった今もそれが現実でした。



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