夢をかなえる新聞・聖教新聞 -人間革命の指針-

聖教新聞は夢をかなえる新聞です。その中より「新・人間革命」、名字の言、体験から夢をかなえゆくための指針をつづります。

「けなげというのはなにかを実行したという意味だ」 6/30

2011-07-04 08:54:48 | 名字の言
「母は強い。母は健気だ。母は負けない。母の祈りは無敵である」と、池田名誉会長は随筆に綴った。今月、部結成60周年を祝う婦人部総会が列島の津々浦々で開かれた。いずこも、この言葉を象徴する集いとなった▼宮城・東松島市の仮設住宅での総会(20日)。中心者は婦人部本部長。海に近かった自宅のある地域は、全て津波に流された。メンバーも、地域外に避難を余儀なくされた▼彼女が仮設住宅に移ったのは5月29日。同じ仮設に地域の同志が住んでいることが分かると、彼女は総会の開催を決めた。流された自宅は長年、地域広布の拠点だった。そこから多くの人材が育った。「この流れを震災で止めるわけにはいかない。今回の総会を、新生への出発点にする」▼当日は、初めて会合に参加したメンバーら8人が出席。彼女が「震災でグループ員がバラバラになりました」と言うと、参加者が「私が部員になります!」――語らいは終始、笑顔が絶えず、大いに弾んだ。終了後、彼女が語っていた。「新しいことをやった分だけ、新しい歴史ができます」▼文豪ゲーテの言葉を思い起こした。「けなげというのはなにかを実行したという意味だ」(ビーダーマン編、菊池栄一訳『ゲーテ対話録II』白水社)(川)