「にらですよ。いにしえの香りに想いを馳せるオトコです」
梅の花香をのみ袖にとどめ置き わが思ふ人は音づれもせぬ
(新古今和歌集千四百九番 在原業平朝臣)
朝、公園の梅の花が満開だったので、花をバックににらの写真を撮りました。
ケータイのカメラだったので、写真では何の花かもはっきりしませんが(あくまでもカメラのせい)とってもキレイに咲いていましたよ。
「ナリヒラさんの梅とここの梅と、同じ香りなのかな」
う~ん、ロマンティックだねぇ~
適当に改良されてるとしても、梅の花そのものは昔と変わらないはずだよね。
世の中は大きく変わってしまったけれど。。。
現代に業平さんが生きてたら、どんなうたを詠むのやら。
やっぱケータイで愛をささやくんだろうか。(^^)
「都鳥に尋ねずとも、コイビトの安否くらいメールで確かめられます」
名にし負はば いざ言問はむ都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと
(伊勢物語 第九段)
せつないねぇ~
都から遠く離れて、寂しかっただろうねぇ。
今は新幹線で一眠りしてる間に到着しちゃうけどね。
便利な世の中になったけど、風情がなくなった気がするね。
「駅の名前も変わりました」
。。。まったくねぇ。。。
何が東京スカイツリー駅(東武伊勢崎線)よ
業平橋のほうが100倍良い名前なのに!
嫌な世の中になったもんだわ。
女ったらしの名前じゃまずいっていうのならまだしも、駅名をちゃんと読めないヒトがいるからって!?
駅名を変えたら、ちゃんと読めないヒトが正しい読み方を知る機会をも奪うことになるのに。
そうして薄っぺらな日本人が増えてしまうのよ。
「古いヒトは新しいものを受け入れられないものです」
受け入れられないんじゃなくて、受け入れたくないだけです。
良い物はすすんで取り入れますが、嫌なものは断固拒否です!
「どうやら、ボクの頑固は、コノヒトゆずりのようです。。。」
私が拒否しても、もう駅の名前は変わっちゃったんだけどね。。。トホホ。