夕陽亭にら屋

愛犬と安穏な生活

おかあさん、ありがとう

2014-05-12 21:53:20 | つれづれ

「にらですよ。。。ここでおばあちゃんにお別れしてますよ」
先月末、義母が急逝し、GWのほとんどを田舎で過ごしました。
睡眠中に訪れた静かな旅立ち。
あまりにもあっけない別れに家族は大慌てでしたが、その安らかさは、周囲を安堵させるものでした。

「ここは淋しいところです」
斎場での葬儀には車中で立ち会ったにらです。

10歳にして3度目の火葬場。。。
めぐり合わせとはいえ、こんなわんこは珍しいのでは。。。?
(連れていく飼い主が珍しいんだと思うけど)

「おばあちゃんとは仲良しでしたから!」
にらはおばあちゃんにかわいがられて、田舎が大好きでした。
よくおやつをもらったね。

「元気に歩けているかしら?」
晩年はパーキンソン病を患っていました。
思うように動かない手足に辛い思いをしましたが、それでも自宅で穏やかに暮らしていましたから、まだまだ長生きしてくれると思っていました。
出来損ないの気の利かない嫁に、言いたい文句もたくさんあったでしょうに、小言一つ言われたことがありません。
いつも、何をしても喜んでくれました。
私にはとても優しい義母でした。
ちゃんとお礼もさようならも言えなかったけど、去り際の潔さ、あやかりたいなぁ。

「さようならじゃないんです」
そうだね、笑って「行ってらっしゃい!」と言いたいね。

「そしてコイツがやってきました。。。」
にらに子分が出来ました。
義姉の家のわんこ、イタグレのグリージオです。
今週、1歳になったばかりです。
葬儀のときはシッターさんに預けられていたので、2代目葬儀犬デビューはありませんでした。(^^)
同じ屋根の下に何日も寝泊りして、にらも少しは若返ったのではないかな?

「田舎は好きだけど、コイツは迷惑です」
「らーちゃん、遊ぼ!」(グリ)
ワカモノの元気さがうっとおしいようでした。
この犬種のすばしっこさも、にらには対処不能のようでした。
中学生の甥っ子もいたし、いつもの田舎の家の雰囲気とは違っていました。
出入りする親戚も多く、にらには落ち着かない日々だったようです。
それも仕方がないけどね。

「これ、少しじっとしていなさい!」
それは出来ない相談よ~。
帰京して、グリは聞き分けのないワンになってしまったそうな。。。
初めてのお泊りだったし、私達に甘やかされて、しつけを忘れてしまったのかも。
まぁ、じきに元に戻るでしょうけどね。
85歳の義父は人生初の一人暮らしのスタートとなりました。
心配は多々ありますが、前に進むしかありません。
こちらも出来る限りのサポートをするつもり。。。
昨日の日曜日、はじめて4日間ひとりきりで過ごした義父宅を訪れましたが、とりあえずのんびり気ままにやってるようでした。
先のことはわからないし、なるようになるでしょう。

折しも母の日、仏前に供えました。
実母はすでになく、義母も逝ってしまった。
来年は花を贈る相手が居なくなってしまいました。。。
おかあさん、ありがとう。