夕陽亭にら屋

愛犬と安穏な生活

番外編

2007-11-21 15:33:07 | 旅行記 秩父
まだ旅行記でひっぱるつもり・・・
らーすけと暮らすようになってから、大抵のところへ一緒に行きます。
と、いうよりも、一緒に行かれないところへは、あまり行かなくなりました。
「うそです、ぼくはいつもおるすばんです」
まー仕事は仕方ないよ。
「ごはんも食べに行くくせにー」
うーん、それも仕方ないよ。
今回は旅行の話ね。
なるべくペットホテルに預けたくないし、外国にも行かないからパスポートも切れたままです。
最初のうちはペットと宿泊専門のプチホテルなんかにも行きましたが、やはり日本人だから、どうせ出かけるなら温泉があるところと、このごろはもっぱら温泉宿専門に出かけるようになりました。
まずはペット専門の温泉旅館を何ヶ所か。
ペット連れでないお客はいないようなとこです。
お食事処の札に○○(苗字)様と書かれ、隣にそれよりも大きな字で、にら様と描いてあるような旅館もありました。
そこではお運びのおねーさん方が扉を開ける度にいちいち“にらちゃーん、失礼しますー!”と大きな声で仰るのに閉口しました。
他の部屋でも同様で、あちこちで○○くーん、だの××ちゃーん、だの聞こえてきました。
犬の名前って、にらを筆頭に変なのが多いからまぬけでした。
犬を主役にすれば飼い主も喜ぶだろうって感じかな。
犬好きって、そういうふうに思われてるんでしょうね。
その後普通の旅館だけどウェルカムなところに何ヶ所か行きました。
2,3割がペット連れ客です。
そういうところへ連れて来てる犬は殆どがフレンドリーで慣れてるから、犬が複数いても静かです。
主役が人間で嬉しいです。
そして今回は犬連れは私達だけというところ。
にらは他の犬が吠えなければ静かなので(吠えられたら3倍返し)その点は不安はありませんでしたが、一番心配だったのは、もしも悪天候だったら、という事でした。
犬メインのところだと足洗い場も体洗い場もあったりするけど、普通のとこで、お風呂に連れて行くわけにはいかないから・・・体を洗う場所にこまります。
夏なら外で水をかけてもいいけど冬はそんなことしたら、犬もつらいけど、飼い主が寒くて大変です。
部屋のトイレシートで排泄できる子だったら問題ないけど、外しっこだとほんと困ります。
今回は好天に恵まれたから杞憂に終りましたが、雨だったらどうしてたかなーとか思います。
まさか、キャンセルまではしないでしょうけど、どうするかなぁ。
やっぱ汚れっぱなしかなぁ。
部屋へ上げるのに。。。?
キャンピングカーで各地をめぐるってのもカッコイイなーとも思うけど、上げ膳据え膳は望めないですよね。
まだまだ近場で行きたい旅館、ホテルがたくさんあるし、これからもどんどん出かけて、開拓しようとおもいます。
次はどこへ行こうかしら〜
今回の旅館は名前にもあるように、旅籠という言い方がぴったりのこじんまりした質素な宿でした。
夕食はお食事処ではなく部屋食にしてもらいました。
らーすけと一緒に食べたいからね。
朝食はお食事処なので、らーはケージに入っててもらいました。
おやつをがつがつ食べながらお留守番です。
お料理も美味しかったし、料金も安くて、良かったです。
冷蔵庫の中に使い捨てカメラ(もちろん売り物)が入ってました!
カップラーメンも!
食事の量はかなり多かったけど、それでも足りない人が世の中にはいるのね。
「ぼくもいつもたりないですよ」
おつむもちょっと足りないねー
お宿の前で写真を撮ってたら、番頭さんが『シャッター押しましょうか?』と言ってくれました。
ありがたいけれどもちろん丁重にお断りしました。
にらを撮りたいだけですもん。
私自分は写真を撮られるのが嫌いなので、まして相方と並んだ写真なんてぜんぜん要らないのだ!
「ぼくもしゃしんはぜんぜん好きじゃないです」
「おとこまえにとってくれないんだもん」
ごめんなさい、きっとカメラのせいよー!
今回の小旅行の(自分ちの)お土産です。
地酒と地ビールです
これが一番!!


未知との遭遇編

2007-11-20 08:46:33 | 旅行記 秩父
日曜日の朝の空です。
前夜ご馳走と熱燗に酔って、早々に寝てしまい、夜明け前から起き出して温泉にのんびりとつかりました。
まだ爆睡中のモンキチをほったらかして、らーと二人で早朝散歩に出ました。
霜柱さくさくで、予想以上にらーの足が汚れてしまい、流しで独り悪戦苦闘しました。
さて、朝食とチェックアウトを済ませ、巡礼の旅の始まりです。
まずは、宿の向かいの一番札所、四萬部寺をお参りしました。

ここのお釈迦様は明治の半ばに盗難にあい、昭和54年に銀座の古美術店で発見されて帰ってきたそうです。
「いくらで売られてたんでしょうね?」
こらこら、すぐにお金の話に結び付けるもんじゃありません。
「ずんちゃんゆずりですから」
人聞きの悪い事を言うもんじゃありません。
ま、もちろん興味関心はありますけどね。
お地蔵さんに願い事を書いて納めました。
まずは目立つところに置いて拝みます。
「なにをおねがいしたんですか」
みんなの健康とね、えーとね、サッカーくじが当たりますようにとかね・・・
「ほーら、やっぱり、ごうよくなんだから」
その強欲ってのは、やめてね。
裏山にもたくさんのお地蔵さんがありました。
そして、このもみじの色が、まぶしいくらいに鮮やかできれいでした。
吸い込まれそうな、赤。
まさに見ごろで、カメラマンさんも多数来てました。
「ぼくのことみつけてね」
空は快晴、申し分の無い天気です。
「ぼくもおねがいしたよ」
何をお願いしたの?
「おひるご飯は牛さんのはんばーぐにしてください」
願うのは自由だけどね。
続いてむかったのは、八番札所西善寺です。
境内のコミネモミジが樹齢600年の大樹で見事だそうなので、ぜひとも拝んでこなければと勇んで到着したところ、まだ、紅葉にはほど遠く、しかも写真撮影は禁止なので残念ながらお見せ出来ません。
勝手に想像して楽しんでください。
樹の大きさと力強さにただただ圧倒されました。
こちらのお寺はぼけ封じのお寺だそうで、100円はりこんで拝んできました。
よろしく頼みますよー!
それからちょっと離れた二十五番札所の久昌寺へ行きました。
こちらは鬼婆伝説のあるお寺さんです。
古びた観音堂の前で読経する二人連れの参拝客がいました。
なんか本物っぽいから嬉しくなりました。
観光客は沢山居ますが巡礼してる人は少ないように感じました。
まして白装束のお遍路さんは見かけなかったですねー。
それでも、普段着だけど“同行二人”なんて書かれた袈裟かけの人もいて、ちょっとそれ欲しいですって言いそうになりました。
こちらが本堂です。
大きな弁天池の向こう側になります。
「ここにもぼくがうつってるんだよー」
見つけるのはかなり難しいね。 
「これはサービス問題だね」
後ろの池には古代蓮がたくさん、しかし季節が違うのでもう枯れてました。
花の盛りはさぞきれいなことでしょう。
「ちょっとー、ぼくをおいていったらこまりますー」
らーすけが可愛いから、すぐ意地悪したくなっちゃうんだよねー。
「おじぞうさん、オニババをこらしめてください」
なんですか、オニババとは。
ま、澄んだ青空のもとでは暴言でも笑って許しましょう。
秩父神社もお参りしました。
有名な秩父夜祭は来月二日,三日です。
本殿で絵馬を眺めていると合格祈願にまざって“マンションが売れますように”ってのがありました。
うーん、切実ですね。
値段を下げれば売れます、多分。
神社は七五三詣りが多かったです。
お天気にめぐまれてよかったですねー。
らーは今数えで5歳だから,七五三でもやるかー。
おかまちゃんだから来年数えの6歳でやるかー!
西武秩父駅前に車を止めて昼食をとることにしました。
すると・・・またしても、昨日聞いたポーっという警笛が!
闇雲に音のするほうへ向かうと、ちょうど踏み切りがしまるところでした。
それ行け!とばかりに急いで向かうと、いましたー秩父鉄道のお花畑駅にSLが!
キタキタ、ヤッター!
「なんですか、あれは?」
C58だよ、らーちゃん、かっこいーねー!
「でっかいです・・・」
「うるさいです・・・」
「くさいです・・・」
らーすけは唖然としてましたが、飼い主は大満足。
昨日逃しただけに、この遭遇は余計に嬉しかったです。(相変わらず時刻表とかチェックしてませんでしたが)
この時、私の横に片手にビデオ、片手にカメラを構えSLを待ち受ける鉄オタらしき男性がいました。
列車が通り過ぎるまでずっと私の“らーちゃん!、ほら、こっちむいて、らーちゃん!!”と言い続けるでかい声が思いっきり収録されてる模様・・・
オニーサン、ごめんねー!
この後駅近くの『花省松』という、犬ご一緒にどうぞとでかでかと書いてある店でお蕎麦を食べました。
面白い店でした・・・
どういうふうに面白いかは、ご想像にお任せします。
お蕎麦は美味しかったです。
らーちゃん宿願のお昼ご飯は、ワンコメニューのささみとキャベツでしたー。
ハンバーグじゃなくて残念でしたー!
でも家で食べるよりも3倍くらいのボリュームだったよ、良かったね!
さてSLも見たし、お腹もいっぱいになったことだし、さっさと引き上げることにしました。
渋滞にはまりたくないからね。
巡礼の旅は3箇所でおしまいです。
3箇所分いい人になりました!
次回はいつになることやら・・・
でもなんか、とても楽しかったぞ、秩父路。
またいつか戻って来るぞー!


愛と青春の旅立ち編

2007-11-19 09:57:33 | 旅行記 秩父
「車の中から、こんにちは、れぽーたーのにらです、今日はどこにいくのかしらね?」
こら、レポーターさん、ちゃんと取材してください。
秋の休日、にら家では1泊2日の小旅行に出かけました。
行き先は隣県、秩父です。
日ごろの怠惰な生活を悔い改めるべく、秩父札所34箇所をめぐる巡礼の旅です。
といってもやる気のないにら家のこと、家を出たのは10時をまわってからです。
我が家から関越自動車道へは、乗り継ぎ乗り継ぎで料金はかさむものの、アクセスは大変良いので、のんびり出発です。
首都高の入り口につくと、進行方向で、事故・通行止めの表示が・・
とりあえず関越の入り口まで一般道で行く事にしました。
とっても時間がかかるのですが、しかたがない、どんどん進もう!
予定では現地でお昼ごはんにお蕎麦を食べることになってましたが(このへんの予定の立て方にも、すでに無理があります)練馬の入り口につくまでにおなかがすいてきました。
それで、急遽携帯で近くの犬OKカフェを探し昼食にすることに。
しかし、土地勘のない住宅地で店を探すのに手間取り、なんとかたどり着いたのは12時半をすぎてました。(カーナビ嫌いだから車につけなかったけど、こういうときはあったほうがやはり便利ですねー)
この辺だ!というあたりにコインパーキングを見つけ、車を止めて店を探して歩いてるうちに、らーすけがウンPをして、その後、違う区域だと判明、車を出すのに100円投入。
らーのウンPに100円払った格好になったりもしました。
高いうんPだ、さすが大臣。
ま、そうこうするうちに東京出発は1時半すぎ・・・
高速に乗って一路秩父へ!
花園ICで関越を下り、まずは何か観光っぽい事をしようと、秩父の手前、長瀞で、途中下車しました。
ラインくだりの乗り場は長い行列ができてました。
もうそろそろ寒いんじゃないかなー?
「ぼくもあれに乗ってみたいです」
うーん、犬は乗せてくれないかもねー。
「きっとだいすけくんなら乗れますよ」
そうね、テレビのロケなら乗せてくれるだろうねー。(松本くんとだいすけくん)
「ぼくらもてれびだってことにしましょうか」
嘘はいかんよ、嘘は。
「うそつきずんちゃんのくせに・・」
ふふふ、だから巡礼のたびに出るんです。
「きのうのくいずのこたえですよ」
あれって、クイズだったの!?
「ここが岩畳ですよ」
レポーターさん、ちゃんと説明してください。
「自分で読んでください」
やる気ないなー。
「ずんちゃんゆずりですよ」
それもそうね。
長瀞駅から川に続く目抜き通りでは、犬OKテラスのある店も多く、店内わんちゃん休憩できますよーと客引きもされました。
ワンコ連れでも安心してふらふらできます。
国道を挟んで反対側の山側にある、神社へも足を伸ばしました。
すぐ近くですよ。
らーすけ譲りのやる気の無さです、気が向いたら読んでください。
神社は犬NGなので、鳥居の下まで行って終わり。
よくあることです。
曇り空でしたが、観光日和といえましょう。
寒桜も咲いてました。
この時期のサクラはちょっと寂しいたたずまいです。
境内に、長崎の平和記念像で有名な北村西望作の彫像がありました。
「こんにちはー」
北村西望は戦時中この地で疎開していたらしいです。
我がK区に住んでいたこともあるそうで、アトリエが残ってます。
ご近所さんだったのねー。
そんなとき、下界からポーっという警笛が聞こえてました。
そして、真っ黒い煙が・・・
秩父鉄道が観光用に1日1往復しているSLが長瀞駅に到着したようです。
なーんだ、知ってたら駅で待ってたのにー!
見たかったのにー!!
時刻表も調べなかったくせに損した気分になり、ひとしきり悔やんであきらめました。
だってここから走ったって全然間に合わないものね。
そんなこんなで、長瀞を後にして、秩父の宿に到着したら1日目終ってしまいましたー
今夜のお宿は1番札所の門前にある『旅籠一番』さんです。
旅籠という名前がぴったりなシンプルな温泉宿です。
犬は連れてきたら泊めるけど、特にウェルカムってほどではありません。
だから、他に犬はいませんでした。
おとなしくしててね。
温泉に入って旅の疲れを癒し、ご馳走をたらふく食べて明日に備える、至福の時間ですね。
「なんにもしてないくせに、なにが疲れですか!」
ま、こまかいことは気にしないで!
旅は明日も続きます。