中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理古城内に出来る建物は一部木造

2016年10月28日 | 大理古城

中国では、観光地・景勝地は国家旅遊局によりA AA AAA AAAA AAAAAの5段階に分けられているとの事です。大理古城は現在AAAAとの事ですが、AAAAAを目指して観光資源の整備、街並みの整備等の事業が行われています。街灯の新設、観光案内、掲示板の整備・新設も進められています。

大理古城内にある公衆トイレも以前は汲取り式の上、例のドアの無い中国式トイレが多かったのですが、9月から三か所のトイレの改修が行われており、大理古城内の全ての公衆トイレは、漸く水洗トイレに新しく建て替えになるとの事です。(注:一部の公衆トイレは水栓式でしたが、依然古城内では汲取り式が多い。)また、以前は有料でしたが、今年の3月頃から、水洗式も汲取り式も無料となりましたが、他所から来た私の知り合いの中国人も、大理の汲取り式のトイレの汚さには我慢が出来ないと嘆いていました。

また、大理古城内に新しく建てられる建物は、一部木造建築となっていますが、これも大通りに面した建物に付いては、建築の様式を全て統一して景観に一体感を持たせる為の様です。実を云えば、大理古城と云うものの大理古城には古い建物はそれ程多くは残っていません。良く注意して観ると、建物の様式もバラバラで、建てられた年代に拠り、建物の形式も違い、「古城」と云う名に相応しい様な街並みの一体感、統一感は大理古城にはありません。このブログで触れたことのある大理市の巍山県の南詔鎮の方が遥かに古城と云う名に相応しく、古い街並みが良く残されています。

大理市関係当局も、大理古城のランクを5Aにするべく、地元鎮政府と協力して街並みの整備や景観の保存に乗りだした様です。また、無秩序な乱開発を防止する為に、建築基準を設けた様です。今後は大理鎮内に新しく建てる建物は街並みの景観に配慮した様式で建てる事や可能な限り昔の木造の建物にする様に通達も出されている様です。尚、木造建築にする場合は地元政府から補助金も出るとの事で、漸く昔の木造の良さも見直され、木造建築が推奨されている様です。

但し、雲南省でも木材の伐採は厳しく制限されており、木材の値段は大変高いので、今風のレンガ造りやコンクリート造りの方が圧倒的安いので、依然大理鎮内の新築の建物はレンガ造り、コンクリート造りの三階建てが多いのですが、大理鎮の大理古城内の大通りに面した建物は木造にする様に義務付けられている様です。

金メッキと云う言葉がありますが、建物に拠っては大通りに面した部分だけが木造と云う様な奇妙な造りの建物も見受けられます。貴州省の苗族やトン族の住む観光地でも、以前建てられたコンクリートやレンガ造りの建物が壊され、木造に作り替えられたり、レンガ造りの建物上にベニヤ板を張り付け一見すると木造の様に見せる様な村もあります。 また、貴州省のある村ではペンキを塗って一見すると木造に見えると云う村もあります。流石に大理古城では、その様な事はありませんが、完全な木造と云う建物は実は少ない様です。防災の点特に火災の事を考えるとそれも止むを得ないかもしません。

大理州巍山県の「うだつ」の有る街並み

 



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