中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

2016年度中国の最低賃金

2016年11月03日 | 中国事情

人力資源・社会保障部の発表に拠れば、中国の全国19の市・省・自治区で2016年度の最低賃金の調整が行われ、平均では、昨年比で14.1%程上昇したとの事です。上海市、天津市、重慶市、江蘇省、山東省、遼寧省、海南省等で調整が行われ、実施されているとの事です。

中国は、現在、4直轄市(北京・天津・上海・重慶)、5つの自治区(西蔵自治区・新疆ウイグル自治区・広西壮族自治区・寧夏回族自治区・内モンゴル自治区)、雲南省、貴州省等23の省に分けられていますが、(注:これ以外に、香港・厦門の2つの特別行政区がある。)、年度毎の最低賃金の調整の時期は地域に拠って、バラバラの様です。

今回2016年度最低賃金の調整が行われた上海は、2020元から2190元に引き上げられたとの事で、率にして8.4%の上昇、天津の場合は、1850元から1950元に引き上げられたとの事です。広東省の場合は、1895元で据え置きとの事です。近年経済的な落ち込みが激しい東北三省の一つ、遼寧省は1300元から1530元に引き上げられたとの事。また、経済成長率では、ここ数年ベスト3位に顔を出している重慶市は、昨年の1250元から1500元に引き上げられて、率にして25%も上昇したとの事です。

貴州省は、今年6月に最低賃金の調整が行われ、1600元から1710元に引き上げられとの事です。私が以前滞在していた貴州省は、ここ数年重慶市等に次いで経済成長が著しく、毎年の様にベスト3に顔を出しているのですが、前年の2015年度の場合は、1250元から1600元に引き上げられて、率にして28%と2015年度の場合の最高を記録しています。

但し、何処の市・省・自治区もそうですが、貴州省も3地区に分類され、省都の貴陽市は、1710元(昨年は1600元)、その他の遵義市等は1550元(昨年は、1500元)、その他の県等は1390元と同じ省でも大分開きがあります。時給もそれぞれ、17元、16元、15元となる様です。広東省の場合は、4地区に別れ、それぞれ、1895元、1510元、1350元、1210元とかなりの開きがあります。

私が今滞在中の雲南省の場合は、7月に最低賃金の調整が行われ、三地区の最低賃金は、それぞれ1570元(前年は1420元)、1400元(前年は1270元)、1180元(前年は、1070元)になったとの事です。大理州は第二分類に属するとの事ですので、1400元で、最低の時給も13元に引き上げられたとの事です。大理州の大理市は1400元ですが、州内の県レベルは月額1180元との事です。

大理白族自治州の最低賃金

2015年度中国のGDPその2

 



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