中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

蒸した料理

2015年08月30日 | 中国事情

私は、今は大理に滞在中ですが、年に何回は昆明市に行きます。1989年の9月から昆明市にある雲南民族学院(今は大学になっていますが)に語学留学をしていた事もあり、私にとっては昆明は大変に懐かしい場所の一つです。それで、昆明市を通過する場合は、必ずの様に昆明に2,3泊します。そして、留学当時によく通った場所などを徘徊する事も多いです。

中国の他の大学と同様に、雲南民族大学も昆明市の郊外に移転したのですが、一部の大学院、研究機関が今も残り、海外からの語学留学生も元の場所で講義が行われているとの事です。大学の校舎は殆んど昔のままですが、当然の事ですが、大学周辺の光景は一変しました。が通りによっては昔の面影を残している所もあります。

最近昆明市に行った際には、最近必ずの様に立ち寄り食事をする店があります。その店で出される料理は全て蒸してあります。肉、魚は無論の事、野菜等も全ての食材が蒸して出されます。今では、中国料理と云うと油を沢山使う、何でも油で炒めると云うイメージが強いのですが、中国の長い歴史の中でも、油を大量に使い調理すると云うのは、歴史的には割合に新しい事なのだそうで、古くは蒸して食べると云う食し方が一般的だったそうです。

胡瓜も油で炒めた物が出てくると、中国では胡瓜も炒めて食べるのかと驚く事もあります。油の使い回し等が問題なっている折、なるたけ油を使わない料理を注文したいのですが、中国に住んでいるとそう云う訳にも行きません。偶に中国人と食事をする際にも、「地溝油」が話題に上る場合もあります。食べた後の皿等にも大量の油が残っているのを見ると、中国では料理に如何に大量の油を使うかが良く分かります。そう云う点では、この蒸した料理は安心で、最近は昆明を訪れた際には必ずの様にこの店を訪れて食事をします。

 

全ての料理は蒸して出される。肉と野菜を蒸した物、魚も等あり。雲南民族大学の旧校舎近くにある蒸した料理を出す店。

 

一品5元から10元位で、一人で食べるのにも丁度良い量です。

 

 

この日は、白菜の蒸し物、青梗菜の蒸し物、肉とササゲの蒸し物を注文しました。ご飯も入れて20元。この店では、ご飯も蒸した物が出て来ます。

 

こちらは昆明駅の近くにある蒸し物専門の店。

 

こちらの店には、マントウ、蒸餃子等もあります。

 

 一品を、この様に小皿で注文できるので、一人で食事する場合にはとても助かります。こちらの店ではご飯は蒸して無い物が出されます。

 

この店では「米湯」が無料で出されます。「米湯」とは重湯の事ですが、昆明で重湯が出されるとはやや意外でした。「米湯」については以前このブログで触れた事もあるのですが、大理州ではお目にかかっていません。

 

 

 

 



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