中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理三月街祭のご馳走

2017年04月19日 | 少数民族の祭り

今大理では三月街と云う祭が開かれてます。大理の三月街は、毎年農歴(注:中国語では旧暦を農歴と云う)三月十五日から七日間或いは十日間に渡り開かれますが、1991年には、三月街は、大理州の各民族の民族節と定められたとの事です。それで、この期間は大理市内の小中学校は無論の事、高校、大学も一週間程休みとなります。

地元の人の話では、今でも三月街の際には、三月街が開かれている場所へ行き、色々な屋台を覗いたり、ぶらぶら散策しながら、掘り出し物を見つけるのも楽しみの一つとの事。そして、三月街の最大の楽しみの一つは、皆で永平黄焖鶏と云う名物料理を食べる事だそうです。永平黄焖鶏と云う名物料理は、三月街に必ず出される名物料理の様で、三月街が開かれる場所には、沢山の永平黄焖鶏の専門店が並びます。地元の人の話では、毎年食べる店も決めているとの事。

 

三月街の祭に並ぶ、黄焖鸡専門の店。全体では優に百店舗はありそうです。


 祭の会場の一角は、すべて黄焖鸡専門の店です。

 

店内。三月街も過ぎた頃でしたので、店内は最盛期の時と比べるとお客は少なめです。三月街の最中は、予約も必要な程です。この店も持ち込んだ鶏等も売り切り、予定の売り上げを超えると店をたたんで地元に帰るとの事。

 

百度で永平県黄焖鶏を検索すると、永平黄焖鶏は、その昔駅站(日本風に云うなら宿駅)であった永平県で生み出された地元の地鶏を使った名物料理だったそうですが、今では大理州の名物料理となり、三月街に沢山店が並ぶようになり、広く人々に知られる様になったそうです。実は、ここに二、三年は、私も三月街の時には、物は買わないで、必ずの様に永平黄焖鶏を食べています。

 

私は以前は貴州省に滞在していて、苗族の祭りを見学しました、その際には、沢山の狗肉を食べさせる店が並び、皆で狗肉鍋を囲みます。また、雲南省のある彝族の祭の際には、山羊鍋を食わせる店が並びます。当然ながら、祭の際の、ご馳走も民族により違うようです。貴州省のトン族の祭では、このブログでも触れたのですが、紅肉や羊瘪と云うご馳走を食べます。


地鶏(中国語では土鶏と云う)。この後鳥をぶつ切りにして、炒める。最後に蓋をして少し煮込むので黄焖鸡と云う様です。焖とは調理法の一種で蓋をしてとろ火で煮込むこと。

 

選んだ鶏を、先ずぶつ切り。値段は、一斤(500g)38元から40元程で、鶏一羽分で150元から200元程

 

烏骨鶏で皮が黒い鶏なので、この様に全体的に黒い。ネギ、ジャガイモ、ショウガ、唐辛子、ニンニク等が調味料として入っています。この店では去年、今年と二年連続で食べています。

 

こちらは、同じ店の別の黄焖鸡ですが、こちらも大変に美味しい。

 

私は、以前は三月街の際には、西蔵族が出す店で、ヤク(中国語では牦牛と云う)の乳で出来た酥油(ヤクの乳から出来たバター)を買っていましたが、近年は、大理市内でも良い酥油を見つけたので、三月街で買う必要がないので、三月街には足を運んでません。ある人の話では、三月街で売られている物は、あまり良い物がないと云う人が多い様です。このブログでも度々触れた、羊肉串は、10元で8串、10串とか超安値で売っているので、人により絶対食べないと云う人も多いです。

ヤクの乳で作ったバター=酥油



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