中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

「舌尖上的中国」というTV番組の中の貴州省

2012年06月30日 | 少数民族の食べ物

今年の5月頃中国中央テレビで「舌尖上的中国」というドキュメンタリー番組が放送されて大きな反響を呼んだようです。私がいま住んでいる貴州省貴陽市は、5月6月は連日の様に雨が降り続きました。それで外出するのも面倒で、ついつい家の中でパソコンに向かいネットをするという日が毎日続きました。

中国の動画共有サイトYOUKUによくアクセスしていたのですが、「舌尖上的中国」という番組は評価も高く、ネット上で観たり、また、ダウンロードしてこの番組を観ている人も多いようなので、私もダウンロードしてこの番組を観ましたが評判どおりというか確かに大変面白かったです。また、この番組に中では、私が行ったことのある地域の食べ物も取り上げられており、そういう意味でも大変興味深く観ました。

この番組は第一集から第七集まであり、第一は「自然的饋贈」第二集は「主食的故事」第三集は「軟化的灵感」などのタイトルがついています。第二集の「主食的故事」では、中国中原地区の饅頭、新疆庫車のナン、陜西省西安涼皮、蘭州の牛肉拉面、寧波の年糕(粳米)、北方の餃子、嘉興の肉粽などおよそ15種類が主食として取り上げられています。去年20数年ぶりに陜西西安に行き、有名な陝西省の肉夾饃や牛羊肉泡饃などを食べたのですが、肉夾饃や牛羊肉泡饃もこの番組でも取り上げられており、また食べたくなりました。

私も度々行ったことのある貴州省黎平県の米粉や湯粉も「主食的故事」の中で取り上げられていました。黎平県の市場では、どこでも米粉を見かけること、また、肉でダシを取ったスープで作る湯粉が特によく食べられること、また、黎平県では三食とも湯粉という人もいると番組では紹介されていました。また、夫婦で米粉を作っている一家も番組で紹介されていました。この貴州省黎平県の米粉の最大の特徴は、米粉の形が麺状のものでなくは、帯状の平たい形をした米の緬ということです。

これは雲南で見かけた米粉ですが、こちらにも緬状の米粉と帯状の米粉があり。雲南では暑いこともあり湯緬より、タレをかけ食べることが多いようです。

 

 

この白いのが黎平県などで貴州各地でよく見かける米粉専門店の米粉。


黎平県湯粉


これは米粉でモヤシ、きゅうり、にらなどを巻いた春巻きのようなもの。
米巻といいタレを付け食べる。榕江県では有名ですが黎平県
はあまり見かけませんでした。

 

また、黎平県米粉と作り方がよく似ている米粉に、広州人が特に好んで食べる河粉と呼ばれる物があるそうですが、こちらの米粉は黎平県米粉より薄く、透明感もあり、より柔らかいそうです。こちらでは肉や野菜などと炒めて食べるそうです。この米粉は広州の沙河という地方で多いことあり沙河粉とも呼ばれているとの事。これは私も食べたことはありません。

この番組で粳米で作る年糕の作り方を初めて見ることが出来ました。また、年糕がどのような物かようやく理解できました。



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