中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

2011年卒の大学生の給料は?

2012年10月12日 | 中国の大学

昨年度大学を卒業した人の平均初任給は月額2719元だそうで、その内の69%の人は月額2000元以下で、月額5000元以上の人は全体のわずか3%だそうです。最高は月額10万元、最低は月額500元という人も居るそうです。

中国は最近十年の間でも、大学生の数を年平均30%づづ増やして来た事もあり、大学への入学率は最近では60%にもおよび、地域によっては、大学への進学率は、既に70%から80%にも達したそうです。このような状況下では大学生は、もはやエリートとは言えなくなったとの事で、大卒と学歴も普通の事になったとの事です。

一方農民工(注:農村から都市部への出稼ぎ労働者)と称される人の賃金は、最低賃金の引き上げや人手不足等の影響により賃金が上昇して、2011年度の農民工の平均賃金は月額2049元と2000元の大台を初めて突破したそうです。この2011年の平均賃金は、2010年度に比べ額にして359元、率にして21.2%も上昇したとの事です。

ある意味において長い間差別されてきた農民工と呼ばれる人よりも、新卒の大学生の平均給与が低いという報道は、それなりに波紋を呼んでいるようです。

いま私が籍を置いている貴州民族大学は、2年生以上は、既に8月末から授業が始まりましたが、今年の新入生は、8週遅れで来週から授業が始まるそうです。聞いたところでは、何でも学生寮の完成が予定より大幅に遅れて、8月末の新学期の開始に間に合わせる事が出来なかったので、その学生寮がやっと完成したので来週から授業が始まる事になったそうです。これも今年度の新入学生の数を大幅に増やした事も一因のようです。

 

 



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