中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

ノーベル文学賞作家莫言の作品は売れ切れ

2012年10月13日 | 中国事情

今日の地元の新聞は、当然ですが今回ノーベル文学賞を受賞した莫言がらみの記事であふれています。貴州省の全ての新聞(4誌)は、今日も莫言に関係するニュースをトップにもってきています。また、各誌とも、トップニュース以外でも莫言に関係する記事で埋めており、各新聞とも莫言関連のニュースで埋め尽くされているという感じです。

貴陽市内の大きな書店としては、西西弗書店、西南風書店、新華文軒(注:中華書店系列)、万巻書店等がありますが、何れの本屋も、昨日は開店と同時に多くのお客が来店して、先を争うようにして莫言の作品を買い求めていたそうです。それで大半の書店では午前中には莫言の作品は売れ切れ、完売となったそうです。

私も昨日貴陽市内に行ったついでに、西西弗書店や西南風書店を覗いて見ましたが、確かに莫言の作品は一冊もありませんでした。新聞等に拠れば、元々莫言の本は、それほど売れないので、書店の在庫も少なかったそうです。在庫が少ない中で、莫言のノーベル賞受賞を知った多くの人達が、莫言の作品を求め書店に買いに来たので、莫言の作品はアットという間に無くなり、今では貴陽市内どの書店にも、莫言の作品は一冊も無いとの事です。

阿里巴巴等のネットでも莫言の作品を購入する人も多いようですが、やはりネットでも手に入りにくいようで、彼の有名な作品はネット上でもほとんど売れ切れだそうです。

また「黔中早報」によれば、貴陽市の西西弗書店、西南風書店、新華文軒等の書店で50名程の来店者に聞いたところ9割の人が、莫言について何も知らなかったそうで、彼がノーベル文学賞を受賞して、初めて莫言の事を知ったそうです。その中で一人の貴州師範大の大学生だけが莫言の作品も読んでいたとの事。その記事は貴陽市の9割の人は10月12日以前は莫言を知らなかったと結んでいます。

これからも当分の間、貴州でも莫言狂騒が続きそうです。

 



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