中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省でも二人目の子供が

2014年04月02日 | 雲南省

3月29日付けの雲南網(電子版)等に拠れば、雲南省でも、3月28日に開かれた第十二回省人民大会常務委員会で「夫婦のどちらかが、一人っ子の場合は、子供を二人産んで良い」と云う法律が採択され、3月31日から雲南省でも「単独二胎」が実施される事になったそうです。

雲南報等に拠れば、二人目の子供を希望する夫婦は、関係当局の窓口で、書類申請して受理されれば約10日間で、二人目を産んでも良いと云う「生育証」(注:二人目を産んでも良いと云う許可書)を受け取り、子供を産めると云う運びとなるそうです。申請する祭には、結婚証明書、居留証、戸籍、独子証(子供は一人だけという証明証)等の書類が必要の事です。

南都網(電子版)に拠れば、中国で一番人口が多い広東省でも、3月27日から「単独二胎」が実施される運びとなったそうです。

広東省では、具体的に8つのケースに、当てはまる場合には、特別に二人の子供を産んでも良い等の幾つかの特例、例外がある様です。例えば、一人目の子供が障害者の場合は二人目の子供を産んでも良いとの事です。夫婦二人が農村に居住しており、現在子供が一人で、かつその子供が女の子供の場合も二人目を産んでも良いとの事です。また、広東省では、夫婦片方のうち、鉱山等で地下労働作業に従事している者や海洋深海で労働に従事して居る者で、かつ5年間経過した人も特例として二人目の子供を産んでも良いとの事です。

3月20日から「単独二胎」が施行される事となった、四川省では、障害を持つ農村居住の軍人も二人の子供を産んでも良い、公傷で障害を負った者で農村に住む夫婦も二人目の子供を産んでも良い等、省区州により、特例もいくつかある様です。

広東省は、3月27日から正式に「単独二胎」が実施される事になったのを機に、約1500名の人に、二人目の子供を産むかどうかを聞いたところ、約33%の人は「二人目を産む、子供にとっても兄弟姉妹が居た方が良い」と答え、約30%の人が「二人目は産まない、育てるのが経済的に大変なので」と答えたそうです。残りは「今の時点では解らない。未定」と答えたとの事。

春城晩報(電子版)等に拠れば、2013年段階で雲南省の総人口は4687万人で、内777万人が非農業戸籍(所謂都市戸籍)で、全人口の約16.96%を占めるとの事です。関係当局は、単独二胎が施行されれば、特殊出生率が1.86から1.96に上がると予想され、毎年新生児が1.6万人ほど増えると予測しているそうです。単独二胎が実施されても2020年まで、省の総人口は4900万人以内に抑える事が出来るだろうとしています。

3月末の時点では、北京、天津、上海、吉林、湖南、湖北、青海、江西省等およそ19の省・自治区・自治州で、既に「単独二胎」が実施されているそうです。広東省に次いで人口が多い山東省や三番目に人口が多い河南省は7月に「単独二胎」を実施する計画との事。

チベット自治区、新彊ウイグル自治区等では何時から実施するか未定との事ですが、2014年7月頃までには貴州省、黒龍江省、河北省、山西省等でも「単独二胎」が実施される予定で、今年中には全国の省・区・州で、「単独二胎」が施行される事になるそうです。

 

 

 



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