中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

再びトン族の油茶について

2012年07月13日 | 少数民族の食べ物

ネット等で調べると油茶は、トン族だけではなく瑶族、布依、壮族なども食べるようです。油茶の中身は、民族により、また同じ民族でも地域により違うようですが豚の内臓なども入れたり、干した竹の子、ジャガイモなども入れる場合もあるようです。

民族により、また場所により油茶に入れる具は違いますが、油茶に入る具は、基本的には、もち米の糒を油で揚げたもの、或いは炒めた物、場所により餅、大豆、落花生などの豆類、調味料として刻みネギ、しょうが、にんにく、ゴマ、地域により唐辛子なども入れるそうです。そして塩で味付けして食べるようです。

私が从江県停侗鎮で食べた油茶の具は、もち米を干した糒を油で揚げたもの、黒米の糒、落花生の三種類で、それに刻み青ネギを加えて、塩で味付けした割合シンプルな油茶でした。貴州省では、白ネギより、青ネギが多く、日本で言う九条ネギ、万能ネギの種類が多く使われています。

私が从江県停侗鎮食べた油茶。

 

 

油茶とは、漢族が名付けた漢語で、侗族の言葉ではdosxeecというそうですが私も侗語ではなんと言うのか停侗鎮で尋ねたのですが忘れました。何故油茶となったかいまいち不明なところがあります。糒を油茶という樹から採った油で揚げるのでそういう呼び名が付いたのかも知れません。

油茶は、その漢語の語感から私達が思い浮かべる、所謂お茶の一種ではなく食べ物だと思います。地域により油茶が朝食として食べられていたところもあったようですし、私がご馳走になった家のおばあさんは三杯油茶を食べていましたが朝食としては、十分な量です。油茶は飲み物より食べ物、具沢山のスープのような感じがします。

 

これは苗族の村で見たもので、糒を作っているところ。これをどのようにして食べるかは聞かないでしまいました。

これは布衣族の村で見かけた糒。丸い団子状の物やせんべい状の物があり。

停侗鎮の油茶の茶葉と黒米の糒。

この茶葉を煮出すとこのような色になり、所謂緑茶とは違うようです。



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