中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

春節の間の中国旅行客の買い物

2015年03月02日 | 中国事情

中国国内のTVや新聞等のメディアでも、春節の間の中国旅行客の日本での買い物の様子については、いろいろと報じられている様です。2月27日付けの環球時報(電子版)に拠れば、今年の春節の期間に韓国を訪れた中国人旅行客は約13万人で、ソウル市内の有名百貨店の売り上げは60%から70%増えたそうです。また、同じく春節期間中にタイを訪れた中国人旅行客は約30万人で、その旅行客が消費したお金は、約44億元になるだろうとタイの旅行局が予測しているとの事です。また、カンボジアも春節中は中国人旅行客でホテルが満杯になったそうで、約1800万ドルの外貨収入がカンボジアにはあったとカンボジアの新聞は報道したとの事です。

環球時報、人民日報海外版の電子版では、日本の毎日新聞の記事を引用して、春節期間中の中国人旅行客の買い物する様子は、日本では「爆買」と形容される程凄まじいものとして報じられていると報じています。また、ホテルや飛行場等の施設は受け入れ能力を超える程の中国人旅行客が訪れた事、銀座の有名百貨店の免税店の売り上げは、普段の2倍から5倍に増えた事、秋葉原の某電気店では便座が売り切れ状態となった事等を紹介しています。

新聞晨報に拠れば、今年の春節期間中に日本を訪れた中国人旅行客は約45万人に上り、中国人客が消費するお金は約1125億円と推測しています。中国当局の統計に拠れば、今年の春節中に海外に出かけた人は約519万人だそうですが、その内の約8.7%が日本に旅行に行ったものとしてはじき出した数字が45万人との事。また、約1125億円と云う金額は、2014年1月から3月迄の間に日本を訪れた中国人が一人当たり消費した平均金額が約25万円なので、それからはじき出した数字との事です。

新華網(電子版)等に拠れば、中国人が日本で買う物は、IH電気釜、温水洗浄便座、保温瓶、セラミックの刃物の四種類が特に人気が高いとの事で、中でも温水洗浄便座が爆発的に売れているとも報じています。面白いことには、27日の中国中央TVでは、日本のIH電気釜と中国製のIH電気釜を使い、お米を炊き比べ、どちらが美味しいか、消費者に判定してもらっている事です。10名の消費者が判定した結果は5名が中国製のIH電気釜で炊いたものが美味しいと答え、3名が日本製のIH電気釜で炊いた物が美味しいと答え、2名はどちらもほぼ同じと答えたとの実験結果を放送していました。 私の個人的な感想としても、日本製、中国製とでは、炊き比べても、お米の味にはそれ程の違いは無いように思います。ただ、耐久性や故障がしないかどうか等の点では違いが出るような気がしますが、、、。

特に、中国人に人気が高い温水洗浄便座については、実に様々な報道が中国でもされている様です。中国人の中でも何故便座なのか理解できない向きもあるようで、それだけに反響も大きい様に見受けられます。雲南省の中でも特に旅行客が多いと云われる大理市でさえ、公衆トイレには、未だ汲み取り式の便所がある様な状態では便座が人気とは、現状では多くの中国人には理解出来ない事かも知れません。ホテルやレストラン等でさえ洋式トイレが多いとは云えない様な状態で、何故温水洗浄便座が人気かは矢張り奇妙な事なので余計にいろいろな報道がされる様な気がします。古城中のレストランや喫茶店の水洗トイレでも「小」は大丈夫だが、「大」は詰まるので禁止と云う店も在るほどです。旅行都市として最近富に名高い大理古城でも公衆便所は汲み取り式も多い様な中で、温水洗浄便座が人気とは理解し難い事なので余計にいろいろな報道がされる様な気がします。

ある新聞の電子版では、温水洗浄便座は、日本と違い、中国の水は硬水なので一年も経たないうちに細いパイプは目詰まりを起こし、故障が起きると警告しています。

 また、今年の春節に何故これ程の多くの中国人が日本へ買い物を兼ねて旅行に行くのかについては、数年前は100円が8元だったのが、今年2月時点では100円5.2元と大幅な円安となった事、去年の10月から日本政府が、化粧品や食料品等も免税として免税の対象の品物を拡大した事、日本政府がビザの要件を緩和した事で多くの中国人が3年間のマルチビザを取得できるようになった事、石油の値下がりで航空燃料費も下がり、春秋航空等では日本往復の航空券が約2000元迄値下がりした事等を理由に挙げています。

 

 



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