中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

白族のモチ搗き

2015年12月26日 | 少数民族の食べ物

以前このブログでも、大理に住む少数民族白族は、冬至にはモチを食べる習慣があると云う事に触れたのですが、白族はどのようにしてモチを搗くのか良く分かりませんでしたが、一般には、石で出来た臼と木で出来た横杵でモチを搗く様です。場所により、石で出来た臼と木で出来た縦杵と云う組み合わせもあるようです。

地元に住む白族の人に聞いたところでは、最近では、自宅でモチを搗く人は殆んど居ないそうで、冬至に食べるモチも農貿市場(市場)やスーパー等で買うとの事です。また、臼等の餅つき道具がある家は今では、少ないとの事です。ここ大理古城周辺でも、昔ながらの方法でモチを搗く様子を見た事のある若い人は殆んど居ない様です。冬至を過ぎると農貿市場などからはモチは無くなりますが、この点は貴州等とは違う所です。私は以前滞在して居た貴州の貴陽市、凱里市等では、一年中モチを売っている店もあります。また、露天の店でもモチを売っているのを良く見かけました。

テレビ等を見ると中国では意外にも、石臼と木で出来た横杵或は、縦杵と云う組み合わせが多い様で、石臼の方が多いのには少し驚きました。日本では臼と云えば木で出来た臼を思い浮かべる事が多いので、私としては、石臼でモチを搗く地方が多いのには意外な感じがしました。

中国でも、場所により石臼と石で出来た杵で、モチを搗く地方もあると云う事です。偶々私が日本語を教えている中国人と餅の話をしていた際、どの様にしてモチを搗くか聞いたところ、石臼と石で出来た縦杵でモチを搗くとの事でした。杵は石で出来ているので、重くモチを搗くのは重労働との事です。実を云えば、石臼に石杵と云う組み合わせはさすがに中国にも無いと思っていたのですが地方により、そう云う組み合わせもある様です。

日本の様に木の臼と木で出来た横杵でモチを搗くと云う光景は、ネットで調べたり、人に聞いているのですが、意外な事に中国では無い様です。現時点では、確認できていません。

 

毎年冬至の頃になると大理市の農貿市場ではモチが並びます。値段は、一斤(500g)3,8元から4元位。この様な形の丸餅が多い様です。とても薄いです。モチが薄いのは、モチを焼いて食べる事も多いので焼きやすい様にしている様です。

 

 こちらはやや大きめの丸モチ。

 

スーパー等ではこの様にして大きな丸餅を切って打っている場合が多い様です。

 

たまたま冬至の日に食事に誘われたのですが、私を食事に誘ってくれた中国人は、北方の人でしたので餃子を皆で食べましたが、一人白族の人が居たので当然モチも食べました。焼いて砂糖を付けて食べましたが、はちみつを付けて食べる事も多いとの事。

 

 

 



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