中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理白族の結婚式

2015年11月20日 | 少数民族の祭り

先日地元の住民である大理の白族の結婚式に招かれると云う得難い機会を得たので出席しました。私が、貴州省から大理に移り住んで来てからから、ずっと世話になり、住んでいる宿の主人は、元々地元大理生まれ、大理育ちの人で、白族の人です。その息子が今度結婚すると云う事で、宿の主人から息子の結婚披露宴に招待されました。雲南省に来てからは、一度も結婚式の披露宴等には招待されると云う機会が無かったので喜んで招待を受け、息子さんの披露宴に出席しました。

白族の場合も、家の中央の部屋に祖先の霊が祭られています。これは貴州省の苗族やトン族と同じです。一階の中央の部屋に祖先の霊を祭る祭壇があり、そこが居間兼と客間なっている。

 

先祖が祭られている前で、両親に跪き礼をする新婚の二人。当然祖先の祭壇にも礼をしますが、両親にも祖先の霊前と同じく三度頭を下げる様です。

 

お互いに、頭を下げ礼をする二人。三回礼をします。この様なやり方は、TV等観た事がある漢族などの結婚式と同じ様です。先ず、祖先の霊を祭ってある霊前に跪き三度礼をする。床に頭を付けて礼をします。その後両親に同じように跪き三度礼をする。最後にお互いが、同じように礼をすると云う様やり方は、割合広く行われている形式の様です。


披露宴は地元のレストランで行われると思っていたのですが、村にある庿の前の広場で披露宴は行われました。最近は、披露宴もレストランやホテルの宴会場の様な所で行われる事が多いのですが、昔ながらの村の広場で、披露宴は行われましたので、そう云う点でも得難い経験をする事が出来ました。披露宴会場となった庿の広場。

 

 受付で、ご祝儀を集める人。ご祝儀はどの位包むか聞いたところ、親戚でもない一般人は100元が相場との事でしたので、私もご祝儀は100元にしました。席は特に決まって居らず、私も適当な所に座りました。

 

披露宴のご馳走。ご馳走を作る人はざっと数えたら十数名は居る様でした。肉料理が圧倒的多い。レンコンに肉を挟んで蒸した物が出ましたが、初めて食べる料理で、私はとても美味しく感じました。

 

一番手前の料理が八宝飯で、地元の人の話では、結婚式の様に目出度い席には必ず並ぶ料理だそうです。

 

一テーブル8人掛けで、料理は12品並びました。それ以外にはビール、ジュース等の飲み物。御目出度い時には、必ず出されると云う八宝飯も並びました。雲南省も一般に辛い物好きと云われますが、並んだ肉などには、辛いタレを付けて食べる人が多いです。小さなお椀には辛いタレが入っており、それに出された料理をつけて食べます。一番手前の袋に持ち帰り用のビニール袋と箸が入っています。

 

日本等とは違って、披露宴のご馳走も、料理が運ばれると、それぞれ席で食べ始めます。新郎新婦が来る前に宴会も始まり、中には新郎新婦が会場に現れる前に、食べ終えて帰る人も居ます。

 

宴会場も内部が三か所に分かれており、ざっとテーブルを数えたら30席程並んでいました。出席者は250名程になる様でした。披露宴のご馳走を食べ終わった後に、先に来た人は三々五々帰りますが、その後テーブルには再び料理が並び、別の参加者が加わります。私も食べ終わった後、帰りましたので、一体全体宴会が何時まで続いたか分かりません。

 

こちらがメーン会場の様で、新郎新婦も、こちらに現れました。出席者の席は決められている訳でないので、それそれ適当に席に着きます。料理が運ばれると、それそれ適当に食べ始めます。そして食べ終わると、残った料理をビニール袋に入れて、持ち帰ります。テーブルの上にはビニール袋が予め用意されており、出席者は残った料理はお土産として持ち帰ります。

 

新郎新婦。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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