中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省昆明市は5月1日から雨季に

2013年05月10日 | 雲南省

5月6日付「雲南信息報」(電子版)によれば、気象台は雲南省の省都昆明市が5月1日から雨季に入ったと発表したとの事。今年の雨季入りは、1961年 以降では、2008年の4月28日、1964年の4月30日に次いで史上三番目に早い雨季入りとなったそうです。雲南省は4年連続の旱魃で苦しんでいるの で、この例年なく早い今年の雨季入りのニュースは大きなニュースとして、新聞やTV等で報じられているようです。

「雲南信息報」等によれば、ここ数年の雨季入りは、2009年は6月12日、2010年は6月13日、2011年は5月31日、2012年は5月25 日との事ですから、今年の雨季入りは一ヶ月以上早いので、4年連続の旱魃に苦しめられている昆明市等にとってはとてもあり難い事になったようです。

先月、たまたま昆明市在住の日本人にお会いしたのですが、その方の話では昆明市では場所により、朝3時間、夜3時間程度しか水道が出ないそうで、そ れ以外の時間は給水制限で断水するとの事でした。5月に雨季入りしてから連日のように昆明市等では雨が降り続いているそうですから、給水制限も解かれたか もしれません。

ここ大理も雨季に入った様で、最近は連日のように雨が降ります。昨日も雨が降りましたし、今日もやはり雨となりました。大理鎮のある村では、水不足 で給水は、一日の内夜3時間だけ水道が出ると言うような話も聞きました。また雲南省のある村では水不足で、洗濯も3ヶ月に一回程度しか出来ないとのニュー スも流れていました。

これは大理鎮石門村の給水制限の通知。これによれば午後5時30分から午後8時30分の間のみ水が出るが、それ以外は断水との事。

雲南省は一般的には5月の初め、遅くとも5月中旬には雨季に入るらしいのですが、「雲南信息報」等の報道を見るとここ何年の間は、いかに雨季に入るの が遅かったが良く分かります。雨季に入るのが遅く、雨季が終わり乾季になるのが早かったので、ここ4年間続いている旱魃の被害はより大きくなったそうで す。そう意味では多くの人が、今年の雨季が長く続いて欲しいと願っていると思います。

 

旱魃で干上がった川。水は流れていません。水不足で、このように川床を掘って水を汲み出し農業用の水として利用している光景は良く見かけます。黒く見えるのは黒い山羊です。中国語では「放羊」「放牛」と云い山羊や牛を外へ連れ出して草を食べさせる。農村では良くこのような光景を見かけます。農村では「放羊」「放牛」は子供のやる仕事でもある。

 

貯水池の水位も、例年に比べかなり減っており蓄えられている水量はかなり少ないようです。

 

完全に干上がった川。水が全く流れていない川。

 

僅かな水、水溜りの水を利用して洗濯する人達。この川もほとんど水は流れてません。

 



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