にっちでのイベントのご案内です。
8月31日(水)〜9月5日(月)まで、
『アイヌの治造展』を開催します。
治造さんの本名は、浦川治造(うらかわ はるぞう)、
北海道浦河郡浦河町の出身です。
浦河町の町の名前は、「ウララペツ(霧深き川)」から
ついたものだといわれていますが、
北海道の地名のほとんどは、アイヌ語が元になっており、
自然と近しく生きるアイヌの人々の自然観が、そこに現れています。

↑ 馬が大好きな治造さん。写真撮影は、関戸勇さん。
牧場主の方が、「馬は、ほんとうに繊細だからね。治造さんみたいに、
すぐに仲良くなるなんて、めずらしいんだよ」と、おっしゃってました。
北海道(この名前は、明治時代につけられたもの)の元の名前は、「アイヌモシリ」。
そこに先住していた、アイヌの人々。
明治時代以降の歴史は、アイヌの人々にとって、
住んでいた土地から追われていくという、悲惨な歴史でもありました。
北海道といっても、たいへん広いのですから、
その土地土地に、文化が少しずつ違う、アイヌの人々が住んでいました。
今も、各地で、先祖からの文化を掘り起こし、伝承して、
誇り高く生きているアイヌの方々がたくさんいます。
まずは、そのひとりひとりに出会って、
私たちが、事実を知ること、感じること。それが大切だと思います。
治造さんに初対面のとき、
「アイヌの治造です!」
といわれて、私は、びっくりしました。
いろんな緊張もあったし、
自分の無知からくる言葉で、知らないうちに相手を傷つけるかもしれない、と
過敏になっていたからです。
治造さんの、野太く、しかし明るい声、そして、むじゃきな笑顔に、
ふーっと、緊張が解け、
治造さんがよくいう、「アイヌ」は「人間」という意味で、みな同じ人間同士だ、
ということを、すとんと納得した瞬間でした。

そんなわけで、皆さんにも、ぜひ、治造さんに会っていただきたいと思い、
『アイヌの治造展』を開催することにしました。
治造さんが、これまでアイヌの儀式などに用いた衣装、
ふだんに着ている衣装なども展示。
美しい刺繍の紋様が、じかに目の前で見られます。
木彫りは、治造さん自身がつくったもの。
スプーンや、まな板、お盆など、小さなものから、
大きなフクロウまで。
自分の住む家から、なんでも自分で作ってしまう治造さんです。
治造さんは、いつもカムイとともに生きています。
水のカムイ、山のカムイ、という言葉からわかるように、
カムイは、神様、とは少し違います。
アイヌ(人間)と、カムイとは同等で、
カムイのなかにも、ウェンカムイ(悪いカムイ)もいるのです。

↑ 治造さんの故郷、浦河町にあるカムイ岳。©I.Sekido
町を流れる川、元浦川は、ここから流れ出しています。
そして、もうひとつ。
今回は、にっちが入っている「こっぽら土澤」集会室で、
治造さんの映画、『カムイと生きる』を上映します。
『カムイと生きる』映画上映会
9月2日(金)午後6時〜8時
9月3日(土)午後2時〜4時
場所:こっぽら土澤集会室
チケット代:1,000円
上映後、治造さんとのお話会を予定しています。
治造さんが、生活のために45歳で上京し、働いてきた日々。
関東で、アイヌの人々が集って、火を使える場所がない、
という長年の悩みを何とかしたいと思い、
千葉県、房総半島の亀山湖の近くに「カムイミンタラ(カムイが遊ぶ庭)」と
呼ぶ、集いの場をつくりました。
カムイノミの儀式には、火が欠かせないのです。
もちろん、家も、池も、すべて手づくりで作ったのです。
そんな日常の日々を、まわりの人たちのインタビューを加えて描いた、
治造さんの映画です。
2011年の暮れにでき、一般の映画館でも上映しました。
今も、自主上映の形で上映できるシステムになっています。
『カムイと生きる』の映画のホームページで、
予告編が見られますので、ぜひ、ご覧ください。
各回、20名という小さな集会室での上映なので、
要予約となります。
予約・問合せは、「にっち」までお願いします。
店でも対応しますし、
お電話( 080-4516-4643)でもけっこうです。
治造さんご本人も、「アイヌの治造展」会期中、
土沢に滞在します。
どうか、ご本人にも、会ってください。
そして、これまでの人生を振り返る映画も、見てください!
治造さんの長女の真喜子さんは、コーヒーの焙煎をしたり(これが、美味しい!)、
アイヌ刺繍を教えたりしていらっしゃるのですが、
会期に間に合うように、作品(販売可能)を送ってくださるとのことでした。
コーヒーも!
これも、とっても楽しみです!

↑ マタンプシをつけた治造さん。©I.Sekido
治造さ〜ん、元気に土沢に来てくださいね!
8月31日(水)〜9月5日(月)まで、
『アイヌの治造展』を開催します。
治造さんの本名は、浦川治造(うらかわ はるぞう)、
北海道浦河郡浦河町の出身です。
浦河町の町の名前は、「ウララペツ(霧深き川)」から
ついたものだといわれていますが、
北海道の地名のほとんどは、アイヌ語が元になっており、
自然と近しく生きるアイヌの人々の自然観が、そこに現れています。

↑ 馬が大好きな治造さん。写真撮影は、関戸勇さん。
牧場主の方が、「馬は、ほんとうに繊細だからね。治造さんみたいに、
すぐに仲良くなるなんて、めずらしいんだよ」と、おっしゃってました。
北海道(この名前は、明治時代につけられたもの)の元の名前は、「アイヌモシリ」。
そこに先住していた、アイヌの人々。
明治時代以降の歴史は、アイヌの人々にとって、
住んでいた土地から追われていくという、悲惨な歴史でもありました。
北海道といっても、たいへん広いのですから、
その土地土地に、文化が少しずつ違う、アイヌの人々が住んでいました。
今も、各地で、先祖からの文化を掘り起こし、伝承して、
誇り高く生きているアイヌの方々がたくさんいます。
まずは、そのひとりひとりに出会って、
私たちが、事実を知ること、感じること。それが大切だと思います。
治造さんに初対面のとき、
「アイヌの治造です!」
といわれて、私は、びっくりしました。
いろんな緊張もあったし、
自分の無知からくる言葉で、知らないうちに相手を傷つけるかもしれない、と
過敏になっていたからです。
治造さんの、野太く、しかし明るい声、そして、むじゃきな笑顔に、
ふーっと、緊張が解け、
治造さんがよくいう、「アイヌ」は「人間」という意味で、みな同じ人間同士だ、
ということを、すとんと納得した瞬間でした。

そんなわけで、皆さんにも、ぜひ、治造さんに会っていただきたいと思い、
『アイヌの治造展』を開催することにしました。
治造さんが、これまでアイヌの儀式などに用いた衣装、
ふだんに着ている衣装なども展示。
美しい刺繍の紋様が、じかに目の前で見られます。
木彫りは、治造さん自身がつくったもの。
スプーンや、まな板、お盆など、小さなものから、
大きなフクロウまで。
自分の住む家から、なんでも自分で作ってしまう治造さんです。
治造さんは、いつもカムイとともに生きています。
水のカムイ、山のカムイ、という言葉からわかるように、
カムイは、神様、とは少し違います。
アイヌ(人間)と、カムイとは同等で、
カムイのなかにも、ウェンカムイ(悪いカムイ)もいるのです。

↑ 治造さんの故郷、浦河町にあるカムイ岳。©I.Sekido
町を流れる川、元浦川は、ここから流れ出しています。
そして、もうひとつ。
今回は、にっちが入っている「こっぽら土澤」集会室で、
治造さんの映画、『カムイと生きる』を上映します。
『カムイと生きる』映画上映会
9月2日(金)午後6時〜8時
9月3日(土)午後2時〜4時
場所:こっぽら土澤集会室
チケット代:1,000円
上映後、治造さんとのお話会を予定しています。
治造さんが、生活のために45歳で上京し、働いてきた日々。
関東で、アイヌの人々が集って、火を使える場所がない、
という長年の悩みを何とかしたいと思い、
千葉県、房総半島の亀山湖の近くに「カムイミンタラ(カムイが遊ぶ庭)」と
呼ぶ、集いの場をつくりました。
カムイノミの儀式には、火が欠かせないのです。
もちろん、家も、池も、すべて手づくりで作ったのです。
そんな日常の日々を、まわりの人たちのインタビューを加えて描いた、
治造さんの映画です。
2011年の暮れにでき、一般の映画館でも上映しました。
今も、自主上映の形で上映できるシステムになっています。
『カムイと生きる』の映画のホームページで、
予告編が見られますので、ぜひ、ご覧ください。
各回、20名という小さな集会室での上映なので、
要予約となります。
予約・問合せは、「にっち」までお願いします。
店でも対応しますし、
お電話( 080-4516-4643)でもけっこうです。
治造さんご本人も、「アイヌの治造展」会期中、
土沢に滞在します。
どうか、ご本人にも、会ってください。
そして、これまでの人生を振り返る映画も、見てください!
治造さんの長女の真喜子さんは、コーヒーの焙煎をしたり(これが、美味しい!)、
アイヌ刺繍を教えたりしていらっしゃるのですが、
会期に間に合うように、作品(販売可能)を送ってくださるとのことでした。
コーヒーも!
これも、とっても楽しみです!

↑ マタンプシをつけた治造さん。©I.Sekido
治造さ〜ん、元気に土沢に来てくださいね!