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ハチドリのようなホウジャク、見たことありますか?

2016-09-11 15:17:45 | 生きものあれこれ
夏の間ずっと、楽しませてくれたブッドレアの花。
9月に入っても、変わらず、花が咲き続けています。

その花に、「えーっ? ハチドリ?」と思わず叫んでしまう、
ハチドリそっくりの昆虫がやってきます。

英語の、ハミングバード Hummingbird が、ハチドリのこと。
ハチドリは日本にはいませんが、ハチドリの存在は多くの人が知っています。

世界一小さな鳥で、静止飛行ができることで有名ですね。





↑ こちらは、同じく静止飛行をするために、ハチドリと間違えられる、
  ホウジャク。写真は、スカシバホウジャクですが、ブッドレアに飛んできました。
  羽が透明なのが特徴です。


ホウジャクは、スズメガ科の仲間で、いわゆる蛾(が)です!

スズメガ、ホウジャクの仲間は、何種類もいて、
その特徴は、

高速で飛べること! 静止飛行ができること!

種類によっては、時速50キロを超えるスピードで飛ぶというのですから、
そりゃあ、もう、「ほんとに蛾(が)?!」という感じです。

日本では、チョウ、ガ、を区別していますが、
区別していない国はたくさんあります。

昼間飛ぶのがチョウ、夜飛ぶのがガ、
というのも、スズメガ、ホウジャクが昼飛ぶことを知ると、
区別の基準にはなりませんね。

ハチドリは、もちろん鳥ですから、くちばしを花に入れて蜜を吸います。
それに対し、ホウジャクは、長いストローを伸ばして蜜を吸います。





↑ くるくるっと巻いていたストロー(口吻)を、長ーく伸ばすのです。





静止飛行の位置を変えたり、ストローの曲げ方を変えたりして、蜜を吸い続けます。
ブッドレアの、ひとつひとつの花に、ストローを差し込んでいきます。

だから、私たちも、ゆっくりと見ることができるのです。

とっても楽しいので、ぜひ見てくださいね!
朝や夕方に、多く飛んできます。





↑ 後羽の上面に、オレンジ色の斑紋のあるホウジャク、ホシホウジャク。
  9月に入ると、黒っぽく見えるホシホウジャクが飛んできました。


そうして、花の蜜を吸った後、電光石火のすばやさで飛び去りました。



↑ こんどは、花穂の向こうから、とつぜん姿を現しました。
  やはり、ホシホウジャクです。



↑ ときに強い風が吹くと、ホウジャクは羽を激しくうって、
  風下に数センチ、流れるように位置を変えて、強風をやりすごしました。

そうしながらも、同じ花から蜜を吸い続けました。


ブッドレアには、もちろんチョウもやってきます。



↑ 美しい羽のキアゲハは、6本の足で花穂に止まることができるので、
  ホウジャクよりも容易に、強い風をやり過ごすことができました。

チョウにとっても、ガにとっても、羽は命です。




↑ 後羽がやぶれた、アゲハ。
  秋のブッドレアを訪れるチョウは、かなり多くが羽をいためていました。





↑ これは、『シートン動物記』でおなじみの、シートンが描いた絵です。


‘Woodland Tales’  という本の中に入っている絵ですが、
シートンの少年時代、学校の友だちが、
「ハミングバードじゃなくて、もっとふわふわと毛があって、もっと美しくて、
 すごいのがいるんだ! 僕の庭に来たんだ」
と、話すのを聞いて、わくわくして、それを見に行った話を書いています。

やはり、アメリカでも、多くの人々がスズメガやホウジャクを、
ハチドリ、とまちがえたようです。

アメリカの場合は、じっさいにハチドリがやってくるわけですから、
ほんとうに似ているのですね!

シートンは、妖精という呼び方をしていますが、
小さいのに、美しくて、生命力にあふれていて、
そんな美しい昆虫が、目の前の庭の花にきてくれるのですから、
見るたびに、幸せな気持ちになります。

ブッドレアを、ぜひガーデンに!


















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