にっち・自然に囲まれて

多様な生きものといっしょに生きる雑貨店。

アイヌとして生きた、遠山サキさんの本

2019-03-21 15:13:50 | にっち&くるみ:店情報
待ちに待っていた、遠山サキさんの本が出ました!


「アネサ シネウ (アネチャ ひとつのふところ)」


遠山サキさんの語りを、長女の弓野恵子さんが聞き書きでまとめたものです。





↑ 表紙の写真は左から、次女の床みどりさん、遠山サキさん、
  三女の堀悦子さん、長女の弓野恵子さん。


アネチャ(アイヌ語で、アネサラ)というのは、北海道浦河郡浦河町姉茶。地名です。
遠山サキさんが生まれ、育ったところ。そして、恵子さんはじめ、
サキさんの三男三女が生まれ育ったところ。

遠山サキさんご本人にも、何度かお目にかかったことがありますが、
その語りは、まるで歌を聞いているように心地よく、
心から心に直接響いてくるような、独特のものでした。

この本を読んでいると、そのサキさんの声がすぐそこに聞こえてくるようです。

アイヌについての研究書は山のように出ていますが、
アイヌの方ご自身の本は、数えるほどなのです。
その稀少な本のなかに、この本も加わることになります。

幼い頃から、働きづめ。
学校でもひどい差別を受けながら、サキさんはいろんなことを
働き先から学んでいきます・・・
この先は、ぜひこの本で。

「アネサ シネウ
アイヌとして生きた遠山サキの生涯


遠山サキ 語り
弓野恵子 聞き書き


出版社 地湧社
定価  1,800円+税


にっちの店に置いていますので、
関心のある方はお求めください。


まだ日程は決まっていませんが、今年のどこかで、
弓野恵子さんに、東和町まで来ていただく予定です。
そのときには、展示会も予定しています。


昨年12月15日に、惜しくも90歳で亡くなられた遠山サキさん。
生涯をかけた思いを、この本を通して受けとめていただけたら、
と願っております。










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