IPSO FACTO

アメリカの首都ワシントンで活動するジャーナリストの独り言を活字化してみました。気軽に読んでください。

延滞料金×29年

2004-12-16 15:10:13 | ニュース
アンディ・ウォーホールは「人間は誰でも15分間だけ有名になれる」と名言を残したが、彼の言葉にも一理あるようで、大統領選挙が終了してからブッシュ大統領の双子の娘を覚えていた人はどれくらいいるのだろうか?僕も存在をすっかりと忘れてしまっていた1人なのだが、今日久しぶりにブッシュ・ツインズの近況を知ることが出来た。

ブッシュ大統領の長女ジェナは、大統領選挙中にキャンペーンの手伝いを始め、メディアへの露出も多かったため、全国的に知られる存在となったが、大統領選挙後の見のふり方をついに決断したようだ。今日のワシントンポスト紙によれば、ジェナはワシントンで生活を続けることを決断し、市内の公立学校で教師として働こうと決心した模様。

大学で英語を専攻したジェナは以前から低所得者が住む地域で教師として働いてみたいと希望していたようで、以前はニューヨークのハーレムで働くことも、彼女の頭の中にはあったようだ。現在、ホワイトハウス側はジェナがどこの学校で働きたいと希望しているのか明らかにはしていないが、ワシントンポストが得た情報では、ワシントン市内のコロンビア・ハイツ地区にあるチャーター・スクールが最有力候補なのだとか。ジェナはすでにこの学校に願書を送ったものと見られる。学校側はプライバシーの問題もあるとして、ジェナ・ブッシュに関するコメントを控えている。どうせ英語を教えるんだったら、ワシントンの経済的に恵まれない子供よりも(もちろん、それだって大切なことだけどさぁ)、ペンシルバニア通り1600番地に住んでる英語の苦手なオヤジさんにレクチャーしてあげればいいいのに…。余計なお世話ですけど。

この学校の生徒数は250人ほどで、幼稚園児から小学校6年生までが学んでいるとの事。生徒のほとんどは黒人とヒスパニックで、生徒達は外国語教育(スペイン語やフランス語)を受けたり、コミュニティ・サービスに参加してホームレスにスープを配ったりすることで知られているらしい。妹のバーバラはの今後の予定は明らかになっていないが、知人らの話では、東ヨーロッパかアフリカでエイズの子供達のために何か成し遂げたいのだという。

ジェナちゃんには頑張ってコロンビア・ハイツでの仕事を続けてほしいと僕は思ってる。あくまで、採用されたらの場合。通りでの発砲事件が毎週のイベントのようになっている地域で、オヤジさんが規制に反対する銃の社会的役割を学んでいただきたい。残念なのは、どうしてもそこまで気が回る子には見えないことなんだが。バーバラもアフリカや東欧じゃなくて、イラクやアフガニスタンで救済活動でもしますって言ったら、それこそ「座布団3枚!」みたいな感じで、拍手喝さいだったのかもしれないのに、これじゃあ金と暇をもてあましたヒトの社会見学にしか過ぎないんじゃない?

世界最大のビデオレンタルチェーンとして知られるブロックバスター社は火曜日、来年1月1日から延滞料金を廃止すると発表した。これはビデオだけではなくDVDやテレビゲームにも適用されるらしい。またレンタル期間も従来より長めにする方向で話し合いが行われているそうで、ビデオ(DVD)とテレビゲーム共に1週間のレンタルが基本線となりそうだ。

今回ブロックバスター側が考えた延滞料金廃止プランでは、顧客が返却期間を過ぎても1週間の猶予期間を与えられるというものだが、猶予期間を超えた場合には商品の購入が義務付けられることとなる。アメリカのビデオレンタル産業は現在も激しい生存競争が展開されているが、最近では顧客の自宅にレンタルDVDが郵送されてくるビジネスも急成長を見せており、新しいビジネス展開を求められたブロックバスター側の動きが注目される。僕は1日遅れでの返却が結構多いんだが、この29年の人生で支払ってきた延滞料金を合計したら、どえらい金額になりそうだ。そう考えたら、延滞料金の廃止はビジネス面で凄くリスキーな感じもするのだが…。

今晩、サッカーの日本代表対ドイツ代表の試合があるそうだが、アメリカでは放送予定も無いようで(僕の調べた限りでは)、インターネットで結果を見るだけになりそうだ。もちろん、日本代表には気合を入れて頑張ってほしいが、今回は僕も少し滞在した事のあるドイツが相手だけに、ドイツにも頑張ってほしい気分。クリンスマン新監督は2006年W杯の自国開催のプレッシャーを跳ね返せるだろうか?ここは外野の口出しがうるさい国だけど、ぜひ最後まで頑張ってほしい。

ワシントンで監督就任前のクリンスマンを見た事があるが、外交官としても十分やっていける人物なだけに、今までのドイツ人監督ができなかった事をどんどんと代表チームに持ち込んできてほしい。奥さんと子供を残して、生活拠点のあるカリフォルニアとドイツの行ったり来たりするのは大変なことだが、ドイツフットボール史上最大の低迷期に直面している今、本当に新しいことができる人物は彼しかいない。今夜は8年前にミュンヘンでもらった彼のサインを枕元において寝ようかと思う(もちろん、日本代表も応援してるけどね)。

僕がミュンヘンに滞在した8年前、バイエルン・ミュンヘンはほとんどのドイツ代表選手と何人かの2流外国人選手で構成されるチームだったが、そのころの選手の多くは引退しており、時代の流れを感じずにはいられない。その当時主将だったクリンスマンは、いまやドイツ代表の監督…。中学時代の憧れだったジーコも日本代表の監督ということで、もうじき30になることを改めて実感した。

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