9000万人が見たという5日夜のスーパーボール。ハーフタイムに行われるショーには大物スターが出演する事でも知られていて、2002年にはU2、翌年にはシャニア・トゥエインやスティングのコンサートが行われている。2004年のハーフタイムショーで、ジャネット・ジャクソンが舞台の上で胸を露出し、それが大騒ぎになったのも記憶に新しい。「ジャネット事件」以降、大会主催者やテレビ局はスターによる想定外のパフォーマンスを心配しだし、2日前のショーに出演したローリング・ストーンズにもテレビ局側からの「センサーシップ」が入ってしまった。幾つかの曲に性的な表現が含まれるのが理由で、その部分だけミック・ジャガーのマイクが無音にされるという手の込み具合。7日になってストーンズも声明を発表し、「あまりにも馬鹿げている」と不満タラタラ。ハーフタイムショーにそこまでの倫理観を求めるんだったら、コンドリーザ・ライスにピアノを演奏させて、ジョン・アッシュクロフトにでも歌わせればいいのに。さて、今日は以前から世界中で大きな騒動を引き起こしているムハマンドの風刺漫画掲載問題に関するニュースを。
デンマーク紙などが掲載したイスラム今日の預言者ムハマンドの風刺漫画をめぐって、世界各地で暴動が発生しているが、イスラム諸国に対する理解をアピールしたいアメリカ政府は、同時に言論の自由も保障しなければならないジレンマに直面している。ヨーロッパのいくつかの新聞が掲載したムハマンドの風刺画に対し、ブッシュ政権は当初「宗教的な憎しみ合いを助長するもの」として、批判的なスタンスをとっている。しかし、レバノンやシリアでデンマークやノルウェーの大使館が焼き討ちに遭い、イスラム教徒による抗議集会で死者が出た国まであると報じられると、ブッシュ政権は風刺漫画に対する批判をトーンダウンさせている。政権高官は6日、風刺漫画がイスラム教徒を怒らせた事実に理解を示しながらも、イスラム地域で頻繁に見られる反キリスト・ユダヤ主義のスピーチも非難されるべきだと語っている。
ワシントンにあるシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」のジョン・アルタマン氏(中東問題担当)はAFP通信の取材に対し、信仰に対する尊敬と言論の自由の両方を世界中に訴えてきたブッシュ政権が直面した大きなジレンマだと指摘し、同様に言論の自由が保障されたヨーロッパ諸国の実情がイスラム世界では「ダブルスタンダード」として考えられていると語っている。「イスラム教徒に対して侮辱的な内容が表現の自由として語られる反面、ホロコーストのような話題でユダヤ人を侮辱すれば刑務所に放り込まれる。イスラム世界でヨーロッパに対してそういった見方を持つ人は多いです」、アルタマン氏はそう語っている。ワシントンのアメリカン大学で国際関係論を教えるダンカン・クラーク教授は、ブッシュ政権が極端なスタンスをとらない背景について、政権内部で中東地域におけるアメリカのマイナスイメージが十分に認識されているからだと語っている。
ヨーロッパ大陸ではすでに幾つもの新聞でムハマンドの風刺漫画が掲載されているが、イギリスの新聞各紙は現在も掲載を控えている。アメリカ国内の主要紙のほとんどが風刺画と言論の自由に関して社説などで問題提起を行っているが、フィラデルフィア・インクワイアラー紙は4日の紙面でムハマンドが爆弾型のターバンを巻いた風刺画を掲載しており、「読者が信じる宗教には尊敬を払っていますが、この風刺画が非常に大きなニュースとなったため、読者の方それぞれで内容を判断していただきたいのです」という断り書きも入れられている。6日朝には20人以上のイスラム教徒がインクワイラー紙の社屋前で抗議デモを行い、デモ参加者と編集部員との間で話し合いが行われている。また、ワシントンでは6日から国内のイスラム教団体幹部が集まり、デンマーク大使館関係者らと会談を行っている。
神戸つながりの話が1つ。夜8時過ぎに仕事が一段落して、さすがに自炊する気力も無く、自宅から歩いてすぐの場所にあるカレー屋に夕食を食べに行った。自宅を出る前、ポッドキャスティングの新しい番組を何本かダウンロードして、自分の携帯型MP3プレイヤーに落とした。ポッドキャスティングではニュース番組やコメディ番組をよく聞くんだけど、今日は日本の番組も何か聞いてみようと思い、神戸にあるKiss-FMの番組を選んでみた。神戸にあるラジオ局の番組にもかかわらず、トークは東京の神楽坂についてだったんだけど(なんでかなぁ…)、なかなか面白かったです。カレー屋に到着して注文を終えると、サッカー仲間の1人が近くの席で結婚したばかりの奥さんとダンドリー・チキンを食べてた。ちょうど僕が日本語で書かれた書類を持っていたので、それを見た奥さんがダンナに「あんた、日本語OKなんでしょう?」と真剣に聞いていた。同じサッカーチームで知り合ったこの友人は、もともとイギリス出身なんだけど、家族の仕事の都合で神戸に3年間住んでた事があり、地元のインターナショナルスクールに通っていたのだ。「まあね」、友人は得意気にそう言った…。知り合って3年になるけど、これまでに彼から聞いた日本語は「ありがとう」だけだ。
写真:パキスタンのペルシャワールで7日、ムハマンドの風刺漫画掲載に抗議するデモが行われた。 (ロイター通信より)
デンマーク紙などが掲載したイスラム今日の預言者ムハマンドの風刺漫画をめぐって、世界各地で暴動が発生しているが、イスラム諸国に対する理解をアピールしたいアメリカ政府は、同時に言論の自由も保障しなければならないジレンマに直面している。ヨーロッパのいくつかの新聞が掲載したムハマンドの風刺画に対し、ブッシュ政権は当初「宗教的な憎しみ合いを助長するもの」として、批判的なスタンスをとっている。しかし、レバノンやシリアでデンマークやノルウェーの大使館が焼き討ちに遭い、イスラム教徒による抗議集会で死者が出た国まであると報じられると、ブッシュ政権は風刺漫画に対する批判をトーンダウンさせている。政権高官は6日、風刺漫画がイスラム教徒を怒らせた事実に理解を示しながらも、イスラム地域で頻繁に見られる反キリスト・ユダヤ主義のスピーチも非難されるべきだと語っている。
ワシントンにあるシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」のジョン・アルタマン氏(中東問題担当)はAFP通信の取材に対し、信仰に対する尊敬と言論の自由の両方を世界中に訴えてきたブッシュ政権が直面した大きなジレンマだと指摘し、同様に言論の自由が保障されたヨーロッパ諸国の実情がイスラム世界では「ダブルスタンダード」として考えられていると語っている。「イスラム教徒に対して侮辱的な内容が表現の自由として語られる反面、ホロコーストのような話題でユダヤ人を侮辱すれば刑務所に放り込まれる。イスラム世界でヨーロッパに対してそういった見方を持つ人は多いです」、アルタマン氏はそう語っている。ワシントンのアメリカン大学で国際関係論を教えるダンカン・クラーク教授は、ブッシュ政権が極端なスタンスをとらない背景について、政権内部で中東地域におけるアメリカのマイナスイメージが十分に認識されているからだと語っている。
ヨーロッパ大陸ではすでに幾つもの新聞でムハマンドの風刺漫画が掲載されているが、イギリスの新聞各紙は現在も掲載を控えている。アメリカ国内の主要紙のほとんどが風刺画と言論の自由に関して社説などで問題提起を行っているが、フィラデルフィア・インクワイアラー紙は4日の紙面でムハマンドが爆弾型のターバンを巻いた風刺画を掲載しており、「読者が信じる宗教には尊敬を払っていますが、この風刺画が非常に大きなニュースとなったため、読者の方それぞれで内容を判断していただきたいのです」という断り書きも入れられている。6日朝には20人以上のイスラム教徒がインクワイラー紙の社屋前で抗議デモを行い、デモ参加者と編集部員との間で話し合いが行われている。また、ワシントンでは6日から国内のイスラム教団体幹部が集まり、デンマーク大使館関係者らと会談を行っている。
神戸つながりの話が1つ。夜8時過ぎに仕事が一段落して、さすがに自炊する気力も無く、自宅から歩いてすぐの場所にあるカレー屋に夕食を食べに行った。自宅を出る前、ポッドキャスティングの新しい番組を何本かダウンロードして、自分の携帯型MP3プレイヤーに落とした。ポッドキャスティングではニュース番組やコメディ番組をよく聞くんだけど、今日は日本の番組も何か聞いてみようと思い、神戸にあるKiss-FMの番組を選んでみた。神戸にあるラジオ局の番組にもかかわらず、トークは東京の神楽坂についてだったんだけど(なんでかなぁ…)、なかなか面白かったです。カレー屋に到着して注文を終えると、サッカー仲間の1人が近くの席で結婚したばかりの奥さんとダンドリー・チキンを食べてた。ちょうど僕が日本語で書かれた書類を持っていたので、それを見た奥さんがダンナに「あんた、日本語OKなんでしょう?」と真剣に聞いていた。同じサッカーチームで知り合ったこの友人は、もともとイギリス出身なんだけど、家族の仕事の都合で神戸に3年間住んでた事があり、地元のインターナショナルスクールに通っていたのだ。「まあね」、友人は得意気にそう言った…。知り合って3年になるけど、これまでに彼から聞いた日本語は「ありがとう」だけだ。
写真:パキスタンのペルシャワールで7日、ムハマンドの風刺漫画掲載に抗議するデモが行われた。 (ロイター通信より)