11日のヤンキース戦を5-3で勝利したレッドソックスは貯金を8に増やして、明日から本拠地フェンウェイパークでテキサス・レンジャーズとの3連戦に入る。クローザーのジョナサン・パペルボンも13セーブ目を記録し、試合を途中からテレビ観戦した僕も嬉しいのは嬉しいんだけど、ヤンキースの松井秀喜選手が1回表に負傷退場したというニュースを聞いて血の引く思いに駆られた。ESPNの中継では試合途中に何度か松井選手が負傷したシーンが繰り返し流され、レフトフライの捕球時に左手首を骨折した瞬間は、テレビの映像からもその痛みが伝わってきそうなほどだった。試合後にESPNで放送されたスポーツニュースは、松井選手の復帰まで約3ヶ月ほどかかるだろうと報じており、連続出場記録が負傷で途切れてしまったニュースも大きく扱われていた。「レッドソックス・キラー」としても知られる松井選手のいないヤンキース戦は面白さも半減するわけだから、一日も早い回復を心から願います。さて、今日は以前から問題になっているアメリカ国内での盗聴問題で新たな報道があったので、そのニュースを。
USAトゥディ紙は11日、国家安全保障局(NSA)が米大手通信会社3社に対し、テロ対策用データベースを作成する目的で、数千万人に及ぶアメリカ市民の通話記録を提示するよう求めていたと報じた。NSAによる通話記録の収集は2001年9月の同時多発テロ事件直後から開始され、秘密裏に行われた作業の結果、これまでに数十億件もの記録が集められた模様だ。関係者がUSAトゥディに語ったところによると、通話記録の提示に協力したのはAT&T、ベライゾン、ベルサウスの3社で、対象となった数千万のアメリカ市民のほとんどがテロ活動とは無縁だったのだという。NSAは別の通信大手クエスト社にも通話記録の提示を要請していたが、頑なに拒否されている。複数の情報筋によると、NSAによる一連の通話記録収集では、アメリカ市民への盗聴や通話の録音は行われておらず、あくまでも市民の通話パターンを検証するのが目的だったようだ。
「おそらく世界で最も規模の大きなデータベースでしょうね」、関係者の1人は匿名を条件にUSAトゥディ紙にそう語っている。この人物によると、NSAの最終的な目標は国内の通話記録全てのデータベース化であるとの事だ。ワシントンではブッシュ大統領が8日にマイケル・へイデン国家情報局副長官を次期CIA長官に指名したが、へイデン副長官は1999年3月から2005年4月までNSA長官を務めており、新CIA長官の承認を得る際に影響が出るのは必至だ。ブッシュ大統領は昨年、アメリカ在住で「テロリストとの結びつきが考えられる」人物に対し、裁判所からの令状無しで盗聴活動などを行えるよう承認したと語っている。しかし、これはアメリカと海外との間で行われる通信のみが対象とされていた。11日に明らかになったNSAによる通話記録収集作業では、アメリカ国内のみで行われた電話もデータベースに組み込まれていると報じられており、裁判所令状が出されないまま作業は行われていた。
NSAによる秘密データベースの存在が11日のUSAトゥディ紙によって報じられると、ワシントンの連邦議会では民主・共和両党からブッシュ政権に対して激しい批判が噴出している。ブッシュ大統領は11日、記者団に対してアメリカ人のプライバシーはしっかりと保護されていると語ったが、USAトゥディ紙の報道の真偽に関しては何も語らなかった。11日のUSAトゥディ紙は、NSAによるデータ収集の対象となったアメリカ人が数千万から最大で2億人存在する可能性があると報じており、上院司法委員会に所属する民主党のパトリック・リーヒー議員(バーモント州)はショックを隠せない様子だ。「政府はわれわれの物であり、ある特定の政党のものではありません。アメリカ政府なのですよ。絶大な権力を手にした者は、アメリカ国民に対して今何が行われているかを説明する義務があります」、リーヒー議員はそう語っている。データ収集自体が違法と判断される可能性は低いが、テロとは明らかに無縁な多くの一般市民の通話記録が収集されていたと国内メディアが報じたことで、政権の支持率低下が加速するとの指摘もある。
普段はあまりコーラーを飲まないんだけど、今月初めに友人の家で飲んだ「コカコーラ・ブラック」の味が妙に気に入ってしまい、今週に入ってからは毎日必ず一本は口にしている。この新製品の名前だけを聞くと、「コカコーラやダイエット・コークと何が違うの」と考えてしまうけれど、味は全然違うんです。実はこのコカコーラ・ブラック、コーラとコーヒーをミックスさせたもので、飲んだ後に口の中でエスプレッソ風味が漂うという摩訶不思議な一品。もともとはヨーロッパのみで販売されていたんだけど、最近になってアメリカでも売られ始めている。友人宅でブラックを初めて飲んだあと、僕ら3人の頭の中ではほぼ同時にあるアイデアが浮かんだ-「これやったら自分で作れるやんか」。さっそくコンドミニアムのキッチンで実験を開始。コーヒーメーカーでラバッツアの濃い目のコーヒーをつくり、冷蔵庫からペットボトルに残っていたペプシ・コーラーを取り出す。「調合の割合が大切だと思う」、友人の1人がさぞ知ったかのような口ぶりでそう言った。何度も調合実験を繰り返すも、コカコーラ・ブラックのような爽快感は得られない。結局、ペプシではダメという結論で3人は納得した(科学的根拠は無いですよ、もちろん)。そのうち友人の奥さんも買物から帰ってきて、コーヒーとコーラを真剣な眼差しで調合する3人を見て呆れ顔。その日彼女の口から出た名言「アホに国境は無い」はまんざらでも無いと思う。
写真:ワシントンで11日、USAトゥディ紙の報道に関して語るブッシュ大統領 (AP通信より)
USAトゥディ紙は11日、国家安全保障局(NSA)が米大手通信会社3社に対し、テロ対策用データベースを作成する目的で、数千万人に及ぶアメリカ市民の通話記録を提示するよう求めていたと報じた。NSAによる通話記録の収集は2001年9月の同時多発テロ事件直後から開始され、秘密裏に行われた作業の結果、これまでに数十億件もの記録が集められた模様だ。関係者がUSAトゥディに語ったところによると、通話記録の提示に協力したのはAT&T、ベライゾン、ベルサウスの3社で、対象となった数千万のアメリカ市民のほとんどがテロ活動とは無縁だったのだという。NSAは別の通信大手クエスト社にも通話記録の提示を要請していたが、頑なに拒否されている。複数の情報筋によると、NSAによる一連の通話記録収集では、アメリカ市民への盗聴や通話の録音は行われておらず、あくまでも市民の通話パターンを検証するのが目的だったようだ。
「おそらく世界で最も規模の大きなデータベースでしょうね」、関係者の1人は匿名を条件にUSAトゥディ紙にそう語っている。この人物によると、NSAの最終的な目標は国内の通話記録全てのデータベース化であるとの事だ。ワシントンではブッシュ大統領が8日にマイケル・へイデン国家情報局副長官を次期CIA長官に指名したが、へイデン副長官は1999年3月から2005年4月までNSA長官を務めており、新CIA長官の承認を得る際に影響が出るのは必至だ。ブッシュ大統領は昨年、アメリカ在住で「テロリストとの結びつきが考えられる」人物に対し、裁判所からの令状無しで盗聴活動などを行えるよう承認したと語っている。しかし、これはアメリカと海外との間で行われる通信のみが対象とされていた。11日に明らかになったNSAによる通話記録収集作業では、アメリカ国内のみで行われた電話もデータベースに組み込まれていると報じられており、裁判所令状が出されないまま作業は行われていた。
NSAによる秘密データベースの存在が11日のUSAトゥディ紙によって報じられると、ワシントンの連邦議会では民主・共和両党からブッシュ政権に対して激しい批判が噴出している。ブッシュ大統領は11日、記者団に対してアメリカ人のプライバシーはしっかりと保護されていると語ったが、USAトゥディ紙の報道の真偽に関しては何も語らなかった。11日のUSAトゥディ紙は、NSAによるデータ収集の対象となったアメリカ人が数千万から最大で2億人存在する可能性があると報じており、上院司法委員会に所属する民主党のパトリック・リーヒー議員(バーモント州)はショックを隠せない様子だ。「政府はわれわれの物であり、ある特定の政党のものではありません。アメリカ政府なのですよ。絶大な権力を手にした者は、アメリカ国民に対して今何が行われているかを説明する義務があります」、リーヒー議員はそう語っている。データ収集自体が違法と判断される可能性は低いが、テロとは明らかに無縁な多くの一般市民の通話記録が収集されていたと国内メディアが報じたことで、政権の支持率低下が加速するとの指摘もある。
普段はあまりコーラーを飲まないんだけど、今月初めに友人の家で飲んだ「コカコーラ・ブラック」の味が妙に気に入ってしまい、今週に入ってからは毎日必ず一本は口にしている。この新製品の名前だけを聞くと、「コカコーラやダイエット・コークと何が違うの」と考えてしまうけれど、味は全然違うんです。実はこのコカコーラ・ブラック、コーラとコーヒーをミックスさせたもので、飲んだ後に口の中でエスプレッソ風味が漂うという摩訶不思議な一品。もともとはヨーロッパのみで販売されていたんだけど、最近になってアメリカでも売られ始めている。友人宅でブラックを初めて飲んだあと、僕ら3人の頭の中ではほぼ同時にあるアイデアが浮かんだ-「これやったら自分で作れるやんか」。さっそくコンドミニアムのキッチンで実験を開始。コーヒーメーカーでラバッツアの濃い目のコーヒーをつくり、冷蔵庫からペットボトルに残っていたペプシ・コーラーを取り出す。「調合の割合が大切だと思う」、友人の1人がさぞ知ったかのような口ぶりでそう言った。何度も調合実験を繰り返すも、コカコーラ・ブラックのような爽快感は得られない。結局、ペプシではダメという結論で3人は納得した(科学的根拠は無いですよ、もちろん)。そのうち友人の奥さんも買物から帰ってきて、コーヒーとコーラを真剣な眼差しで調合する3人を見て呆れ顔。その日彼女の口から出た名言「アホに国境は無い」はまんざらでも無いと思う。
写真:ワシントンで11日、USAトゥディ紙の報道に関して語るブッシュ大統領 (AP通信より)