今日はブログの最後でダグ・ミラベリという野球選手について少し紹介したいと思うんだけど、今年からサンディエゴ・パドレスでプレーするミラベリが突然のトレード話を聞かされたのが現地時間で1日の午前7時頃だったらしい。新しいチームは昨年まで在籍したボストン・レッドソックス。すぐに飛行場に向かい、飛行機に飛び乗ったそうで、ボストンのローガン空港に到着したのが午後6時45分頃。ここから、警察のエスコートで球場まで車を飛ばし、なんと7時過ぎにはフェンウェイパークに到着している。交通渋滞が名物でもあるボストンに住んだ経験のある人は分かると思うけど、空港からフェンウェイパークまで15分で行くなんて人間業じゃあない。ユニフォーム姿で車の中から出てきたミラベリは、約10分後の試合開始時にはスタメンで出場を果たしている。そして、その3時間後にはESPNによるヒーローインタビューに笑顔で答えていた。今日はゆっくり休んでください。さて、今日は石油価格の上昇が原因で、テネシー州内の学区が臨時休校を発表したというニュースを。
石油価格の上昇が社会問題となりつつなるアメリカだが、テネシー州東部のある学区ではスクールバスに用いるディーゼル燃料の価格も上昇したため、先週金曜日と今週月曜日の2回にわたって学区内の全ての公立学校が休校となっている。テネシー州東部のリー郡では約3800人の児童が公立学校で学んでいるが、同郡のダラス・スミス教育長は先週金曜日、燃料価格高騰のためスクールバスの運行が困難と判断し、全ての公立学校を臨時休校にしている。「私がこれまでに耳にしたケースの中で、最も深刻な例ではないかと思います」、ワシントンに本部を置くスクールバス情報会議のマイク・マーティン広報はAP通信の取材に対しそう語った。
マーティン氏はスクールバスの燃料として使われるディーゼル燃料の急激な値上がりを問題視し、やがて民間企業にも大きな影響を与えるだろうと警告している。現在、ディーゼル燃料は東海岸で1ガロンあたり2ドル80セント、西海岸では3ドル以上で販売されている。テネシー州の他の学区で石油価格の上昇が原因とみられる臨時休校は報告されておらず、テネシー州教育課はリー郡の公立学校における臨時休校を正式に承認していないと発表している。しかし、リー郡は全長34マイルもあり、スクールバスの走行距離が他の学区よりも長い事から、前出のスミス教育長の決断に同情する声も少なくない。リー郡の財務担当者によると、郡内の公立学校の燃料代の支出は今年3月だけで1万4000ドルに達しており、昨年3月の支出は約半分となる7800ドルに過ぎなかった。昨年は1年間で6万8000ドルが燃料の購入に支払われたが、今年は10万ドルを突破すると予測されている。
石油価格が上昇を続ける中、ブッシュ大統領はSUV車や軽トラックの燃費制限の引き上げを示唆したが、国民の間ではブッシュ政権による石油価格上昇への取り組みがほとんど評価されていないようだ。1日にCBSが発表した最新の世論調査では、ブッシュ大統領の支持率が33パーセントと依然として低迷を続けており、「ブッシュ政権は石油価格の値下げに関する明確なプランを持っていると思うか」との問いにイエスと答えたのは全体の8パーセントにしか過ぎなかった。しかし、石油価格上昇の解決をブッシュ大統領以外の人物が行うべきと答えた回答者も多く、問題解決の責任が議会(29パーセント)やエネルギー省長官(25パーセント)にあるとする声も存在している。
フェンウェイパークに懐かしい顔が戻ってきた。しかも1人ではなく2人も…。今シーズン、レッドソックスからニューヨーク・ヤンキースへ移籍したジョニー・デーモン外野手。試合前から全米のスポーツ・メディアはデーモンに対するボストニアンの激しいブーイングを予想し、試合そのものよりもデーモン本人にスポットを当てていたほどだ。試合開始前、フェンウェイパークの観客席がESPNによって映される。ある年配のファンはデーモンの背番号(18)を6・6・6に書きかえ、「悪魔に魂を売った野郎」とイヤミたっぷりの言葉が羅列されたプラカードを誇らしげに掲げていた。そして試合が始まり、1番バッターのデーモンが打席に向かう。予想通りのブーイング。しかし、少なくない拍手がテレビ中継からも確認できた。デーモンはヘルメットを取って、観客席に向かって一礼。観客のブーイングは拍手に変わっていた。ヤンキースのデーモンとしてのフェンウェイでのデビュー日、ファンは彼を憎みきれなかった…。そして、今日一番のサプライズはダグ・ミラベリの電撃的な復帰だった。今シーズンからサンディエゴ・パドレスの一員となったキャッチャーのミラベリは昨年までのレッドソックス時代、ナックルボーラーのティム・ウェイクフィールドとパートナーを組んでいたが、代わりにウェイクフィールドの専用捕手に指名されたジョッシュ・バードはナックルボールの捕球に四苦八苦していた。レッドソックスはバードを含む数名の選手とミラベリのトレードを1日に決行。突然のトレード発表だったが(今日の先発はウェイクフィールド)、午後6時45分にローガン空港に到着したミラベリは7時5分頃に球場に到着、そのまま10分後の試合にスタメンで出場した。
写真:トレードによってサンディエゴからボストンに戻ってきたダグ・ミラベリ選手を歓迎するフェンウェイパークのファン。 (Boston.comより)
石油価格の上昇が社会問題となりつつなるアメリカだが、テネシー州東部のある学区ではスクールバスに用いるディーゼル燃料の価格も上昇したため、先週金曜日と今週月曜日の2回にわたって学区内の全ての公立学校が休校となっている。テネシー州東部のリー郡では約3800人の児童が公立学校で学んでいるが、同郡のダラス・スミス教育長は先週金曜日、燃料価格高騰のためスクールバスの運行が困難と判断し、全ての公立学校を臨時休校にしている。「私がこれまでに耳にしたケースの中で、最も深刻な例ではないかと思います」、ワシントンに本部を置くスクールバス情報会議のマイク・マーティン広報はAP通信の取材に対しそう語った。
マーティン氏はスクールバスの燃料として使われるディーゼル燃料の急激な値上がりを問題視し、やがて民間企業にも大きな影響を与えるだろうと警告している。現在、ディーゼル燃料は東海岸で1ガロンあたり2ドル80セント、西海岸では3ドル以上で販売されている。テネシー州の他の学区で石油価格の上昇が原因とみられる臨時休校は報告されておらず、テネシー州教育課はリー郡の公立学校における臨時休校を正式に承認していないと発表している。しかし、リー郡は全長34マイルもあり、スクールバスの走行距離が他の学区よりも長い事から、前出のスミス教育長の決断に同情する声も少なくない。リー郡の財務担当者によると、郡内の公立学校の燃料代の支出は今年3月だけで1万4000ドルに達しており、昨年3月の支出は約半分となる7800ドルに過ぎなかった。昨年は1年間で6万8000ドルが燃料の購入に支払われたが、今年は10万ドルを突破すると予測されている。
石油価格が上昇を続ける中、ブッシュ大統領はSUV車や軽トラックの燃費制限の引き上げを示唆したが、国民の間ではブッシュ政権による石油価格上昇への取り組みがほとんど評価されていないようだ。1日にCBSが発表した最新の世論調査では、ブッシュ大統領の支持率が33パーセントと依然として低迷を続けており、「ブッシュ政権は石油価格の値下げに関する明確なプランを持っていると思うか」との問いにイエスと答えたのは全体の8パーセントにしか過ぎなかった。しかし、石油価格上昇の解決をブッシュ大統領以外の人物が行うべきと答えた回答者も多く、問題解決の責任が議会(29パーセント)やエネルギー省長官(25パーセント)にあるとする声も存在している。
フェンウェイパークに懐かしい顔が戻ってきた。しかも1人ではなく2人も…。今シーズン、レッドソックスからニューヨーク・ヤンキースへ移籍したジョニー・デーモン外野手。試合前から全米のスポーツ・メディアはデーモンに対するボストニアンの激しいブーイングを予想し、試合そのものよりもデーモン本人にスポットを当てていたほどだ。試合開始前、フェンウェイパークの観客席がESPNによって映される。ある年配のファンはデーモンの背番号(18)を6・6・6に書きかえ、「悪魔に魂を売った野郎」とイヤミたっぷりの言葉が羅列されたプラカードを誇らしげに掲げていた。そして試合が始まり、1番バッターのデーモンが打席に向かう。予想通りのブーイング。しかし、少なくない拍手がテレビ中継からも確認できた。デーモンはヘルメットを取って、観客席に向かって一礼。観客のブーイングは拍手に変わっていた。ヤンキースのデーモンとしてのフェンウェイでのデビュー日、ファンは彼を憎みきれなかった…。そして、今日一番のサプライズはダグ・ミラベリの電撃的な復帰だった。今シーズンからサンディエゴ・パドレスの一員となったキャッチャーのミラベリは昨年までのレッドソックス時代、ナックルボーラーのティム・ウェイクフィールドとパートナーを組んでいたが、代わりにウェイクフィールドの専用捕手に指名されたジョッシュ・バードはナックルボールの捕球に四苦八苦していた。レッドソックスはバードを含む数名の選手とミラベリのトレードを1日に決行。突然のトレード発表だったが(今日の先発はウェイクフィールド)、午後6時45分にローガン空港に到着したミラベリは7時5分頃に球場に到着、そのまま10分後の試合にスタメンで出場した。
写真:トレードによってサンディエゴからボストンに戻ってきたダグ・ミラベリ選手を歓迎するフェンウェイパークのファン。 (Boston.comより)