民主党が総選挙でマニフェストに挙げ、前原国交相が建設中止を明言している群馬県の八ッ場ダム。
ダム建設計画は建設推進派と反対派の間で揺れ、1952年に計画が発表されてから57年もの月日が経とうとしています。
総事業費4600億円のうち既に3200億円が使われ、「日本のダムの歴史上最も高額なダム計画」と言われるこの八ッ場ダム、本当に必要なのでしょうか。
ニュース畑では「前原国交相「八ッ場ダム建設は中止」 すでに3200億円を投じたダムの建設中止は妥当でしょうか?」という話題が掲載され、830件を超える投稿が寄せられています。
意見の内訳を見ると、「八ッ場ダム建設の中止は妥当」とする意見が262件(57%)、「八ッ場ダム建設の中止は妥当ではない」とする意見が130件(28%)と、現政権の判断を支持する意見が多く寄せられています。しかし、コメントに対する評価を見てみると、どちらの意見にも評価が集まっており、主張の内容は拮抗しているようです。
「八ッ場ダム建設の中止を妥当」とする意見をみると、ダムの必要性に疑問を感じるというものが多いようです。
また、既に3200億円が投じられたことについては、すぐに中止したほうが無駄を抑えられるという意見があります。
一方、「八ッ場ダム建設の中止を妥当ではない」とする意見をみると、中止の決定に至るプロセスを疑問視する声が目立ちます。
また、ダムの費用対効果について、水害予防の観点を重視しているものがありました。
多くの人々の間で半世紀もの長きに渡り揺れ続けた計画だけあって、双方の主張には一理あるように思えます。また、それぞれの主張への返信でも興味深い議論が行われています。
前原国交相はダム本体建設のための予算を要求しない考えを示しており、建設中止の流れは変わりそうにありませんが、これからも地元住民を中心にこの「ダム」を巡って議論が続きそうです。これから最も求められるのは政府による様々な場での詳細な説明なのかもしれません。
ニュース畑では「前原国交相「八ッ場ダム建設は中止」 すでに3200億円を投じたダムの建設中止は妥当でしょうか?」という話題で意見を募集しています(意見投稿の〆切は10月8日0時です)。ぜひ、みなさんの考えを聞かせてください。
* 当記事に掲載されている意見はニュース畑の利用者による投稿であり、ニュース畑編集部の意向を反映したものではありません。記事の編集方針はこちらをご覧ください。
ダム建設計画は建設推進派と反対派の間で揺れ、1952年に計画が発表されてから57年もの月日が経とうとしています。
総事業費4600億円のうち既に3200億円が使われ、「日本のダムの歴史上最も高額なダム計画」と言われるこの八ッ場ダム、本当に必要なのでしょうか。
ニュース畑では「前原国交相「八ッ場ダム建設は中止」 すでに3200億円を投じたダムの建設中止は妥当でしょうか?」という話題が掲載され、830件を超える投稿が寄せられています。
(円グラフは10月2日時点のものです。ニュース畑の記事はこちらです。)
意見の内訳を見ると、「八ッ場ダム建設の中止は妥当」とする意見が262件(57%)、「八ッ場ダム建設の中止は妥当ではない」とする意見が130件(28%)と、現政権の判断を支持する意見が多く寄せられています。しかし、コメントに対する評価を見てみると、どちらの意見にも評価が集まっており、主張の内容は拮抗しているようです。
「八ッ場ダム建設の中止を妥当」とする意見をみると、ダムの必要性に疑問を感じるというものが多いようです。
「八ッ場ダムの建設中止反対、というひとが理由にあげている内容は、ダムが必要だから作ってくれというものではなく、ダム建設に伴って強制的に移住させられたひとの生活保証であるとか、河川法の指定により河川になってしまった土地に住み続けているひとたちの苦悩であり、ダムそのものが必要だという意見ではありません。またダム建設によって破壊され失われる自然は、文字通りのプライスレスであり、お金に換算できるものではないと思います」(匿名投稿者)
「そもそも、このダムの構想が立案された当時と今では諸般の事情、環境、インフラの状況が全く異なる。50年も前の青写真で今頃作り始めるというのが惚けている。ダムに限らず、高速道路も計画費用より『造ってみたらもっとお金がかかりました』のオンパレード。結局、これも『必要だから』ではなくお金を使うことが目的の工事であると疑わざるを得ない」(匿名投稿者)
また、既に3200億円が投じられたことについては、すぐに中止したほうが無駄を抑えられるという意見があります。
「その上で、たとえ残金1383億円(総事業費4600億円-3217億円)のうち、仮に半分でも回収できるなら、私個人の考えは上出来だと思う。全てが回収される必要はない、地元住民の暮らしの安定の為に使われるお金は無駄ではない」(匿名投稿者・男/40代/関東)
「総事業費4600億円のうち3217億円がすでに投じられているとのことですが、続けた場合にかかる追加費用は(4600-3217)億円を遙かに上回ることは、進捗状況から見ても明らかです」(匿名投稿者)
一方、「八ッ場ダム建設の中止を妥当ではない」とする意見をみると、中止の決定に至るプロセスを疑問視する声が目立ちます。
「先日の総選挙では、小選挙区に連立与党の社民党が候補を立てていましたが、民主党は立てていません。結果はトリプルスコアで自民党の小渕議員に負けています。マニフェストに明示したならば、まずそこに候補者を立てて、選挙の争点にすべきでは無かったんでしょうか?『自党の候補者が勝ったから、住民の総意として建設を中止する』なら理解できますが、『候補者は居なかったけど、全体で勝ったからこのダムは中止だ!国民の総意だ!!』では、まるで自民王国と言われる選挙区への恫喝としか取れません」(mkt8589さん)
「マニフェストに載せる段階で、地元の意見を聞いたり、やめた場合にどれだけのリスクがあるかを十分に検討し、議論を重ねるという事ををすべきだった。移転を決意された方からしたら、故郷を離れるという苦渋の決断をし、ダムが出来た後の新たな生活設計がようやく見えてきたと言うのに、自分たちに何の相談もなく、勝手にマニフェストに載せられ、選挙に勝ったから、はい中止しますじゃ、納得がいくはずがないと思う」(匿名投稿者・男/20代/関東)
また、ダムの費用対効果について、水害予防の観点を重視しているものがありました。
「手がけた部分を、費用をかけて、全て元の自然にもどすのなら中止も解ります。貴重な自然を破壊する代わりに、人間に有意義なダムを作るのです。有効に使わないのが『ムダ』ではないでしょうか。せまい日本の国において、ダムは有用で有意義なものではないでしょうか。何もなければ効果がゼロと言われてもしょうがないですが、万が一水害などで、ダムのおかげで効果があったりしたら、お金に換算すれば『対費用効果』は大きくなります。異常気象が多発するようになった近年では、ダムがあっても『ムダ』はないと思います。目先の『お金』の額だけを見ないでもらいたいです」(minollinさん・男/40代/関東)
多くの人々の間で半世紀もの長きに渡り揺れ続けた計画だけあって、双方の主張には一理あるように思えます。また、それぞれの主張への返信でも興味深い議論が行われています。
前原国交相はダム本体建設のための予算を要求しない考えを示しており、建設中止の流れは変わりそうにありませんが、これからも地元住民を中心にこの「ダム」を巡って議論が続きそうです。これから最も求められるのは政府による様々な場での詳細な説明なのかもしれません。
ニュース畑では「前原国交相「八ッ場ダム建設は中止」 すでに3200億円を投じたダムの建設中止は妥当でしょうか?」という話題で意見を募集しています(意見投稿の〆切は10月8日0時です)。ぜひ、みなさんの考えを聞かせてください。
* 当記事に掲載されている意見はニュース畑の利用者による投稿であり、ニュース畑編集部の意向を反映したものではありません。記事の編集方針はこちらをご覧ください。
つまり、自民与党時にダムを迅速に完成すれば問題にならなかったのです。
非公表の延期理由に、天下りや土建関連の利権もあるかもしれません。
ですから数千億投資した経緯と予算内訳を情報公開し、適正予算を推測できる資料を国民に提示してもらいたいです。
ここの政党はどうやら主権は国民ではなくマニフェストにあるのですか?