東京電力の福島第一原発事故によって、原発の安全神話が崩壊し、日本の空と海と大地に放射性物質が撒き散らされ、日本は様々な問題を抱える事になった。
多々ある問題の中でも、毎日の生活に大きく関わる「食の安全」は消費者にとっては気になる問題だろう。
商品を購入する際に、消費者が頼りにするのは飲食物に付いての情報公開と言う事になるのだが、静岡県、放射性物質の隠蔽を業者に要請にも書いた様に、消費者の信頼を裏切り、自治体が業者に隠蔽を要請をしたと言う、許し難い行為が有った事は御存知の方も多いと思う。
今回のエントリは、このパターンとは逆に情報公開を自治体が要請しても業界団体が断ると言う話を「産経新聞」(2月9日)で見付けたので以下に貼ってみる。
狭山茶の生産者らでつくる埼玉県茶業協会が、自主検査で放射性物質の測定を行った銘柄のうち、基準値(1キログラム当たり500ベクレル)未満だった銘柄の数値しか公表していない問題で、協会は昨年11月以降、県から数回にわたってすべての数値を公表するよう要請があったにもかかわらず、現在も対応を取っていないことが産経新聞の調べで分かった。
県の担当者は公表すべき項目の書式まで作って説得したが、協会側は「基準値を超えたものは流通していないから示す必要がない」との姿勢を崩していない。
県茶業協会は昨年11月15日、加盟業者のうち県の検査を拒否して自主検査を実施、基準値以下だった30業者の234銘柄について、製品名と測定値をホームページ(HP)に公開した。
ただ、県が検査したものについては基準値を超えたものも超えないものも全データを公開したのに対し、協会は「基準値を超えたものはもう店頭販売していない」との理由で、基準値未満のものしか示さなかった。
これでは、基準値を超えた銘柄があったのかどうか消費者は確認できない。
これに対し、県は「消費者に不親切」として昨年11月17日に協会に対して是正を要請。
上田知事も昨年11月25日の定例記者会見で「(協会側の)反応によっては、何らかの形で強い話(対応)になるかもしれない」と警告。
県はその後も数回にわたって全データの公表を要請した。
しかし、HPの掲載内容に変化が見られないため、県は今年に入って協会に対し、HPで示すべき内容について書式まで作って提案してみたというが、反応はなかったという。
以上が産経新聞の記事なのだが、都合の良い情報は公開して、都合の悪い情報は非公開すると言う埼玉県茶業協会の悪しき隠蔽体質が露呈した様だな。
全データの情報を非公開にするのは、埼玉県茶業協会にとって公開する事が出来ない、何か疚しい事実が有ると思われても仕方が無い話であり、消費者の信頼を大きく損ねたのではないか。
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と言う言葉が有るのだが、埼玉県茶業協会は自らの御都合主義によって、狭山茶のイメージに止めを刺したのかも知れない。では。
【ネッタイムス・東坊京門・作】
多々ある問題の中でも、毎日の生活に大きく関わる「食の安全」は消費者にとっては気になる問題だろう。
商品を購入する際に、消費者が頼りにするのは飲食物に付いての情報公開と言う事になるのだが、静岡県、放射性物質の隠蔽を業者に要請にも書いた様に、消費者の信頼を裏切り、自治体が業者に隠蔽を要請をしたと言う、許し難い行為が有った事は御存知の方も多いと思う。
今回のエントリは、このパターンとは逆に情報公開を自治体が要請しても業界団体が断ると言う話を「産経新聞」(2月9日)で見付けたので以下に貼ってみる。
狭山茶の生産者らでつくる埼玉県茶業協会が、自主検査で放射性物質の測定を行った銘柄のうち、基準値(1キログラム当たり500ベクレル)未満だった銘柄の数値しか公表していない問題で、協会は昨年11月以降、県から数回にわたってすべての数値を公表するよう要請があったにもかかわらず、現在も対応を取っていないことが産経新聞の調べで分かった。
県の担当者は公表すべき項目の書式まで作って説得したが、協会側は「基準値を超えたものは流通していないから示す必要がない」との姿勢を崩していない。
県茶業協会は昨年11月15日、加盟業者のうち県の検査を拒否して自主検査を実施、基準値以下だった30業者の234銘柄について、製品名と測定値をホームページ(HP)に公開した。
ただ、県が検査したものについては基準値を超えたものも超えないものも全データを公開したのに対し、協会は「基準値を超えたものはもう店頭販売していない」との理由で、基準値未満のものしか示さなかった。
これでは、基準値を超えた銘柄があったのかどうか消費者は確認できない。
これに対し、県は「消費者に不親切」として昨年11月17日に協会に対して是正を要請。
上田知事も昨年11月25日の定例記者会見で「(協会側の)反応によっては、何らかの形で強い話(対応)になるかもしれない」と警告。
県はその後も数回にわたって全データの公表を要請した。
しかし、HPの掲載内容に変化が見られないため、県は今年に入って協会に対し、HPで示すべき内容について書式まで作って提案してみたというが、反応はなかったという。
以上が産経新聞の記事なのだが、都合の良い情報は公開して、都合の悪い情報は非公開すると言う埼玉県茶業協会の悪しき隠蔽体質が露呈した様だな。
全データの情報を非公開にするのは、埼玉県茶業協会にとって公開する事が出来ない、何か疚しい事実が有ると思われても仕方が無い話であり、消費者の信頼を大きく損ねたのではないか。
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と言う言葉が有るのだが、埼玉県茶業協会は自らの御都合主義によって、狭山茶のイメージに止めを刺したのかも知れない。では。
【ネッタイムス・東坊京門・作】