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『美味しんぼ』鼻血問題は、風評被害などではない。

2014年05月18日 | これだけは言いたい!

美味しんぼ 鼻血問題 は、風評被害などではない。

 美味しんぼ 鼻血問題に関するメディアの報道(低線量被曝問題)は、事実上政府の広報機関と化したNHKをはじめ読売・サンケイは言うに及ばず、毎日・朝日・東京の各紙をはじめ一部の良心的フリージャーナリストでさえ、中立性や客観性を装うことで、事実に向き合い問題の本質にせまることを回避するような態度や傾向が見え隠れする。

 311以降を振り返ればたしかに、目に見えない放射線の影響は判然とはわからず、因果関係について疫学的検証はなされていないという一面の事実がある。しかしそれでも、当時野党だった自民党は国会において「鼻血問題」で民主党政権を追究していたのも事実。

 ただのマンガ表現に首相、閣僚等が「遺憾」を連発するのは異様。逆らってはイカンということか。いま耳目を集める美味しんぼ鼻血問題 に蓋をして封じ込めたがるのは、今年2014年夏にかけて、なんとしてでも原発再稼働をねらう原発マフィアによる、喫緊のそして渾身のキャンペーンであることを見抜く必要がある。
 同時に『国民』の側からみて、フクイチから3年が過ぎ、誰もが望まない原発再稼働の動きが目前にせまるこの際、事実に立脚した言論・報道を望むのなら、相当の覚悟をもって強烈な要求をしないかぎり、存在できないことを知るべきである。

●福島で起こっていること
 福島の人が「鼻血が出た」「疲れやすい」などの自覚症状と被曝との関連を自由に話すことすらできない空気がつくられるのか。
 ⇒【福島報告】美味しんぼ問題が隠蔽した、より深刻な問題 。ビデオニュース2014年5月17日

●事実に立脚するとはどういうことか?
 ⇒ 「すべてが『実害』」 前双葉町長・井戸川克隆氏、石原環境相の「風評被害」発言を批判
  ~岩上安身による前双葉町長・井戸川克隆氏インタビュー2014年5月12日

●自民党国会議員の発言(たんぽぽ舎メルマガ 5/16より)
 ⇒マンガ「美味しんぼ」の「鼻血問題」について
 │ 自民党国会議員の発言:3人の紹介
 └────(渡辺秀之 たんぽぽ舎ボランティア)
マンガ「美味しんぼ」の「鼻血問題」。3人の自民党議員が国会で発言した「鼻血」に関する記録を紹介します。

[1]第180回国会 予算委員会 第8号:H24年3月14日(水)
自民党:熊谷大議員の細野豪志国務大臣への質問:
 大きな不安はないというふうにおっしゃっていますが、ほかの県南の地区も、これ、保健便り、ちょっと持ってきました。ある小学校の、(宮城)県南の小学校の保健便りです。
 四月から七月二十二日現在の保健室利用状況では、内科的症状で延べ人数四百六十九名。内科的症状では、頭痛、腹痛、鼻出血、これ鼻血ですね、順に多くということ、これ結果で出ているんですね。これ、県南でもやっぱりこういう症状が出ると心配になるんですよ。それにどういうふうに、本当に不安はないと言えますか。

[2]第180回国会 文教科学委員会 第3号:H24年3月22日(木)
自民党:熊谷大議員の平野博文文部科学大臣への質問:
 そういった状況で、官房長官は、人体に影響がないということを繰り返し発表をしておりました。
 この前、予算委員会でも紹介させていただきました保健便り、ある県南の、宮城県の南部の学校、小学校が出した保健便りの一節ですね。(中略)四月から七月二十日現在の保健室利用状況では、内科的症状で延べ人数四百六十九名が利用しました。内科的症状では、頭痛、腹痛、鼻出血の順に多く、鼻出血というのはこれ鼻血のことですね、外科症状では擦り傷、打撲、虫刺されが順に多かったということで書いてありますが、平野大臣、この事実もう一度、どのようにお考えになりますでしょうか。

[3]第180回国会 憲法審査会 第4号:H24年4月25日(水)
自民党:山谷えり子議員の発言
 井戸川町長が雑誌のインタビューでこんなことを言っていらっしゃいます。(中略)それから、国、東電は、止める、冷やす、閉じ込めると言い張って絶対に安全だと言ってきた結果がこれで、我々は住むところも追われてしまった。放射能のために学校も病院も職場も全て奪われて崩壊しているのです。私は脱毛していますし、毎日鼻血が出ています。この前、東京のある病院に被曝しているので血液検査をしてもらえますかとお願いしたら、いや、調べられないと断られましたよ。我々は被曝までさせられているが、その対策もないし、明確な検査もないという。本当に重い発言だと思います。

[4]第180回国会 東日本大震災復興特別委員会 第8号:H24年6月14日(木)
  東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律案
の草案の審議
自民党:森まさこ議員の発言
 先ほど言ったように、様々な声がありまして、これから子どもが結婚適齢期になったときに、二十代、三十代のときに、もし病気になったらどうするんですかというような心配する親御さんの声があります。これに関しては、今までのこの国会での政府答弁ですと、残念ながら、大臣は東京電力に裁判してくださいということでした。それですと、被害者の方が、子どもたちの方が、この病気は原発事故によるものなんですよということを立証しなければいけない。これはほとんど無理でございます。そういったことがないように、この法律で守っていくものというふうに私は理解しています。
 例えば、具体的にこんな心配の声をお寄せいただいています。子どもが鼻血を出した、これは被ばくによる影響じゃないかと心配なんだけれども、それを診察してもらった、検査してもらった、そのお金はどうなるんですかということです。
 -----これらの議事録はインターネットで検索できます。
 「国会会議録検索システム」→(選択閲覧)「参議院」→「180回」を選んで、各委員会の名称をクリックしてください。-----

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