ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

ノネコを殺す理由と責任

2019-11-26 22:30:00 | 奄美ノネコ駆除問題
2019/7/15の記事を再投稿。


■ Yamasaki Hiro 氏 Facebook から~
海外の専門家に本気で学び、愛護活動の国際化を目指すべきです。
動物だけにお金をかけるのではなく、海を越えた情報と知識の交流に寄付金を使うべきです。
世界は日本よりもっともっとエゲツない殺戮を繰り返してきました。
だから、その海外の失敗や殺戮行為を検証する必要があるのです。

「離島の猫を殺しても生物多様性の役に立たないのはなぜでしょうか」
メリット・クリフトン論評

山崎ヒロさん、翻訳して下さいました。
多謝🙏

これは3ヶ月前(2019/4)の記事。
最初に目を通した時は『10平方キロメートル以上の島(奄美大島も該当する)で猫の除去の成功率21%に過ぎない』ということを環境省は、留意しているのだろうかなどと考えていました。



現在は、俄然コチラがクローズアップされます。
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猫・犬・大型ネズミ・豚・ヤギ・マングースの殺処分は、大勢の技術者や科学者を雇って行われる強硬策です。
生態学的に見てどんなに破壊的な方法だろうと、可能であればどんな手段でも使うのですから。
殺処分が行われる特定の生息地の「生物多様性を保護する手段」であるということさえ、あまり考慮されていません。
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なぜならば、現在進行中の「ノネコ管理計画」は、様々な問題点が指摘されているからです。

🔻駆除処分対象の猫が、推測頭数を大幅に下回っている。
🔻猫に捕食されているとするクロウサギの数は回復している。
🔻森にいる猫を全頭駆除処分することが、生態系保全に繋がる科学的な根拠がない。
🔻10年計画ならば、その間の環境や生物体系変動への対策されていない。



この長い文章、私には難しくて、幾度も読み返さなくてはなりませんでした。
⭐気になる箇所を文末に提示しました。

再々度、目で追っているうちに、過失とされた命への責めは誰が負うのだろうか?と考え始めます。

例えば、コウンパウンド1080によって標的ではないのに、4千頭も殺されてしまった地元の鹿、何千と命を奪われてから捕食の犯人ではないと判明した猫。

人間で云えば濡れ衣を着せられた冤罪でしょうか。
責められるべきは国?考案した科学者?処分を実行した人?

どこも、誰一人、責任は取れません。
だって、もう殺されてしまっているのですから。

ただ生きていただけなのに、突然に何かのためにならないと悪者にされ、生きる自由を剥奪された動物たち。

もう戻らない命への罪過は、私たち人間にあるのではないでしょうか。

間違いだったかも。
希少種は増えないね。
生態系は戻らなかった。
あーあ、また次の原因を探して、他の外来種を排除しなきゃ。

これからも、繰り返しますか?

奄美ノネコは、オーストラリアのように何百万という途方もない数ではありません。
猫は TNR という繁殖制限で頭数コントロール可能です。

全てを殺さずとも、管理することで共生しながら減らせます。

公費5億円も必要ありません。
TNR をすれば数百万円で済み、地域の動物医療や愛護意識も向上します。



森にいる猫は、飼い主がいようがいまいが片っ端から1匹残らず殺すというならば、その理由を教えて下さい。

希少生物を捕食するから?
生態系を保全するため?

猫を殺したら希少種は、どうなるのですか。
生態系は、どのようになっていくのですか。
もしも、全てのノネコを駆除処分した後に、希少種も生態系にも恩恵がなかったら、どうするのですか。

私は、意義なく失われた命に対して、どのように責任をとればいいのでしょう?
あなたは、どう償いますか?



「離島の猫を殺しても生物多様性の役に立たないのはなぜでしょうか」より抜粋~
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通常、捕食行動は最大の脅威ではないし重大な脅威でもない。

捕食行動というものは、たとえそれが種を絶滅へと追い込む一つの要因であったとしても、主要な要因であることはそうはありません。

まずまちがいなく、気候変動や遺伝子プールの減少、食料源の欠乏、病気などの要因によって、深刻な絶滅危機にある種のほとんどは、既に絶滅を運命づけられていたのでしょう。
彼らのためになされる、死力を尽くした々な努力やあらゆる努力にも関わらず。
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絶滅危急種の捕食者たちを殺せば、いくばくかの時を稼ぐことができるのかもしれません。
しかし彼らが、その進化してきた環境とは大きく変わってしまった生息地で、かろうじて生きながらえていることに変わりはありません。
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どんなに「捕食する外来種」を殺しても、失われた海洋食物網を取り戻すことはできません。

生息地の変化によって消える運命にある残りの種だけでなく、生息地に再び導入されたものの、そのニーズを満たすことができなくなっている種も同様に、失敗が運命づけられているのです。
その陰で動物の苦難という大きな代償を払っているのに。

そうした状況で、他の種の回復を期待して(回復していないし、将来的にも回復することは決してないでしょう)、環境の変化した生息地で繁殖する種を絶滅させることは、無用な残虐行為なのです。
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