ペットの殺処分ゼロを達成した小池都知事。
結果的には、インチキやら政治利用とも批判されています。
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小池知事「犬の殺処分ゼロ」宣言に愛護団体が政治利用と批判
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小池都知事に直撃「動物の殺処分ゼロ」公約実現した?
しかし殺処分ゼロの公約後、愛護活動者の末端から見た都民の意識は、180度ぐらい変わったのではないかと実感しています。
ホント目の前の霧が晴れたごとくであります。
私は、鳥越俊太郎に一票を、そして現在の殺処分ゼロ運動には反対の立場なので、非常に言いにくいのですけれども。
全国で頑張っているボランティアさんの参考になればと思います。
東京都は人口約1385万人。
問題の焦点は、一時期10万頭以上いるのではとされた野良猫です。
私たち地域猫活動ボラは、追い詰められていました。
なぜかって、23区26市の野良猫対策は てんでバラバラ。
行政と協働によってサクサク進めている所もあれば、野良猫なんかに税金が使えるワケないだろーという自治体も。
格差が広がるにつれ、越境トラブルが深刻になってきました。
これは、港区の住民が渋谷区内へ遺棄/中野区の人が杉並区で餌やり/区界でTNR をした場合にどちらが手術費を払うかナドナド。
ボランティア同士での協力体制もスムーズではなくなるし、責任の押し付け合いで活動も上手く運びません。
都知事には、東京都として動物行政の指針となるマニフェストを嘆願をしていました。
それまで動物関係は票には繋がらないとされケンモホロロ。
初めて公約に取り入れてくれたのが、共産党の宇都宮健児さん。
残念ながら健闘むなしく、舛添さんが当選してしまいました。
これから愛護票は馬鹿にならない…その流れもあり、オリンピックもありでの殺処分ゼロとなりました。
ようやく愛護活動が市民権を得た感じ。
それまで、私たち猫ボラは奇人変人、目を合わせちゃダメな人でした。
話を聞いて貰えるのが稀、信用して頂くために四苦八苦。
都民が殺処分について知ると同時に、地域猫活動にも興味を持つキッカケになったと思います。
現代動物愛護の情報が更新された感じでしょうか。
そして TNR 活動に理解が広がったことが大きかったと思います。
猫はTNR をしなければ、殺処分ゼロは有り得ません。
皆さん、保護 or 殺処分の二択になっていませんか。
あと「捕まらないから」という理由でTNR を忌避する方が多いかも。
確実に捕獲出来るよう餌付けを含む情報収集が必須なのと、捕まるまで1ヶ月2ヶ月と粘ります。
ちょっと面倒でしょ?
あ〜んどスグに猫は減らないから、スタンダードになりにくいです。
それと、進入禁止の箇所(工事現場・学校・病院 etc)で活動が許可されるケースが増えました。
また譲渡会&保護猫にも、かつてあった敷居が取り外されたように思います。
東京都はコレといった行政施策はしていません。
それでもって、不幸な悲しむ命を減らせたのは、どうしてか考えてみました。
〇 野犬がいない
犬の収容自体が、猫とはケタ違いに少ない東京。
先のオリンピック開催時、えげつない野犬狩りをしたとは聞いています。
おそらく以降は、犬関係の人々によって飼育環境を底上げする努力がされたのではないかと感じています。
というのは、保護猫の里親様から「保護犬を迎える条件はメチャクチャ厳しい」とよく伺いますので。
「だから猫にしたのよ」という方も(ありがとうー♪)大勢いらっしゃいます。
保護しなければならない犬が減ったことで、マッチポンプではない適正譲渡が可能になったのだと思います。
だからこそ...
50年も積み重ねたものを ぶち壊すピースワンコへ怒らないと!譲渡センター(世田谷・あきる野)を撤退させなければ!
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ピースワンコの越境譲渡という火の粉
放浪している犬がいないことで、地域猫活動が推進できます。
給餌を含む管理をするため、野犬がいるエリアでの地域猫は難しい面があります。
〇 猫はボランティアの力
東京は30年前から、野良猫への TNR が積極的に行われていました。
その当時から、自宅一体型シェルターも多数存在。
これが時代に併せ、進化しながら受け継がれていきました。
先人たちの知恵を引き継いでいる人が、時間と共に増えていったのもプラスポイントだと思います。
結局はコツコツが1番。
収容施設デーン!譲渡拡大ジャーン!とかじゃなくて、近所から町内から地道に確実にね
( ΦωΦ )ニャンニャン
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殺処分を減らすプロセス
【 ねこてん 公式HP 】
