ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

北朝鮮への制裁で先行する安倍総理の「主張する外交」の主張が派閥の総意にならないでほしい

2006-10-15 08:47:01 | 政治&社会
 新聞によると、北朝鮮への追加制裁は安倍総理の「主張する外交」の一環であるとのこと。まずメッセージをださないと外交交渉が始まらないとの考えらしい。
 これすごく基本的なことで、世界の常識だと思う。メッセージを今まで出さなかったのだとしたらそれがひどすぎたというべきだろう。
 ここで気になるのが、昨日も書いたけど、安倍総理の派閥均衡型政治への懸念である。政府としてのメッセージを海外にも、もちろん国民にも、わかりやすく発して欲しいが、そもそもそのメッセージが国益を代表するものでなく、自民党の派閥の総意に基づいて作られては困る。小泉さんには批判もあるし、特に最近は否定論が多くなったりしているが、郵政民営化への対応を見ていても、国民のために自分はこうしたい、というメッセージが明確で首尾一貫していたと思う。ただ、彼のやろうとしたことはまさに自民党政治の解体そのものであったので、彼の在任中だけではとても間に合わない。本来なら忠実な後継者がその志を継いでいく、というパターンになってほしかったが、それは誰が継ごうが100%できない相談であることが、安倍さんが総理になったばかりなのに、もう明らかになってきている。これは「小泉改革」を支持してきた私としては残念に思うが。
 メッセージの作られ方のみならず、メッセージの伝え方自体にも問題を感じる。国会答弁を見ても、消費税を上げるか上げないかわからない、靖国に参拝するのかこれもわからない、で失言を恐れ言質をとられるのを恐れる余りか、たいへんあいまいなメッセージが多い。外来語も多いが。慎重な性格なのだろうし、前にいたどこかの幹事長のように何を言うかわからず危なくて仕方ないというよりは安定感があっていいと思うが、どちらにもとれて結局どうしたいかよくわからないというのはやめて欲しい。こういうあいまいさも、いろんな派閥にあいまいなままいい顔をしようとする戦略なのかと「派閥均衡型」疑惑を招く。
 そうは言っても、安倍さんが継いだのがベストだと思っているし、支持もしている。期待感をこめた警鐘である。