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ピタゴラ「不思議」スイッチ

ヘタレ霊能者朋(tomo)の幼い頃からの心霊体験話をここで載せています。

摩訶不思議100物語 30話 「抹香臭い」

2008-04-30 20:55:27 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。
1999年頃の話です。
大分冷めたネタ続きですが、もういっちょ。
書き口は当時のままにしてあります。

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それは、このところ、そんなことがあったんです。でも理由がわからなくて困っていたんです。

「抹香臭い。」

それは、墓地や仏壇のあるところで、そんな匂いがしたら、そんなに変に思わなかったと思うんです。

始めは、友人とだらけながら、クリスマス忘年会をやっていた頃に訪れました。

ホテルの宴会場で、騒いでいた私は、ふと、線香の香りがするので、友人にいいました。

「どっかで、葬式会場として使ってるのかな、抹香臭いよ。」

友人も、そういえばと言った顔で、

「そういわれれば匂う。何だろう。」

でも、そのときは、それ一瞬だったんです。だから、また、しばらくすると、甘ったるい匂いになって、気にしなかったんです。

それから、家で頻繁に、嫌なことが起きました。

ちょっと出かけるので、それまでに、風呂に入ろうとした私は、風呂にお湯を貼るボタンを押して漫画を読んでいました。

「抹香臭い」

それは、お風呂場の方から匂ってくるような気がして、一瞬ガス漏れかと思ったんです。

痛烈な匂いに、飛んでいくと、風呂は焚けているし、なんでもない。

「念のために換気しておくか。」

そのときはそれでよかったんです。でも、それから数日も立たないうちにまた事件はおきました。

「抹香臭い」

一瞬、お湯を沸かしているレンジから今度は匂ってくるようでした。痛烈な臭いです。

レンジをかいでも匂わない。やかんは、熱を持っていない。

まぁ、いいやなんて思って、また、やかんで沸いたお湯でお茶を飲んでそのままにしました。

でも、また、翌日。

「抹香臭い」

次は、やっぱりレンジで、パスタ茹でようとしている鍋から匂うようでした。痛烈な臭いに、

「絶対、ガス漏れ!」

そう思った私は、家中の換気をするために、北の窓から南の窓を開けました。

しばらくすると匂いが収まったようでした。私は窓を閉めました。

すると、

「まだ、抹香臭い」

私は、あせりました。私は、もうその時、その香りが抹香臭いのではなくガス漏れか、なにか焦げてる匂いにとれたのです。

やばいと、家中の気になるところの電気器具を消し、今度は電気のバロメータを見に行きました。

もし、焦げてるんなら、電気消しても、バロメータは回ってるはず。

 

・・・・・・いいえ、バロメータは下がったんです。

電気でもガスでもない。近所で、ガス漏れが起きてることもない。

窓開けたときに、近所の香りもしますから、近所で、線香を猛烈に焚きまくってることもない。

百合の匂いが少しするだけだ・・・・・。抹香臭い。

 

私は、だんだん、家にいるのが嫌になりました。

調度その時、知り合いと飲みにいく話があって、時間もそんな丁度よかったので、出かける準備をして、行きました。

 

知り合いと話して、新年の挨拶をして、飲むのも楽しいものです。

話をはずませながら、飲んでるうちに、その飲み屋で、

「抹香臭い」

そうなんです。今、匂うんです。今度は焼き鳥屋で、

「抹香臭い」

 

知り合いに、

「なんか、今、抹香臭いですよね」とおずおず言うと、

「あっほんとだ、何かな、お香の匂いがする」

というじゃないですか。

ふつーの街のふつーの飲み屋の、それも焼き鳥屋のど真中で、

「抹香臭い。」

 

慌てましたね。臭いがついてくるんだって思ったんですもの。

でも、また、一瞬してから、消えたんです。もう、嫌になって、知り合いを連れて家に帰って家人が帰るのを待ちました。

待ちながら取りとめもなく、いつから、こんな臭いが・・・って考えていたんです。

「忘年会でも、抹香臭かったなぁ」と思うとなんだか、怖くなってきました。

家人が帰ってきて、知り合いが帰ると、その話をしたのですが、一笑されちゃったんです。

「きっと、ご近所の焚いた臭いだよ」と。

 

でも、それから、二日して真実を知りました。

私、今フラワーアレンジメントやっているんですが、レッスンから帰ると、家が、また、

「抹香臭い」

もう、頭にきて、換気をよくしていると、しばらく連絡のなかった人から携帯に電話があったのを知りました。

慌ててかけてみると、「この電話は持ち主の都合で現在ご使用になれません」

というメッセージがながれます。幸い、家も知っている友人で、家のほうに電話を入れてみることにしました。

久々だし「料金滞納」はよくないと、笑いながら話すつもりでした。

 

電話をすると、家人が出てきたので、当人から電話があって、携帯が料金滞納なので話をしたいと申し出ました。

すると、対応がおかしいんです。

その友人は、年末に亡くなっていて、現在、供養中。

それを聞いた途端、家中が

「抹香臭い」

 

私は気がつきました。

やっと、その友人が何回も出してくれた合図(臭い)に気づかず、ついでには電話までさせたことを。

私は、思いっきり、そのひとを思い浮かべて、「ごめんね」って言いました。

明日にでも、急いで、ご仏前に伺う予定です。

みつこちゃん、そりゃ、今来てくれれば、あんた、「抹香臭い」よね。

ごめんね。でもよく、料金滞納のくせに、あたしの変えた携帯の番号にかけてこれたね。

あんたはすごい。

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これで一応わかったのは、幽霊も電話が出来るんだということ。
しかも滞納して止められた電話で。なので、彼らは電気を扱えるんだと思っています。つーか、ダイレクトに夢に出て訴えてくれればいいのに・・・と気の短い私は思いました。

こんなところでまたお願いします。

tomo

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