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ピタゴラ「不思議」スイッチ

ヘタレ霊能者朋(tomo)の幼い頃からの心霊体験話をここで載せています。

摩訶不思議100物語 第35話 「キャベツ畑に立つ女の人」

2008-05-05 21:55:48 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。


摩訶不思議新作です。というか、以前に書いた覚えがありますが、ハードでももうデータが残っていません。で、思い出しながら書きます。

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現在、実家が建っているのは、東京都内の緑の豊かな地域です。
緑豊かといえば、言い方はよく、要は畑が一杯あるということです。そこに家を建てたのはもう、25年位前のことです。

当時私の部屋は兄の部屋と並んで、西向きにありました。西には、畑がまだ残っていて、そこにキャベツなどが植えられていました。もちろん、家の中で悪さすると、キャベツ畑めがけて、大事なものを放り投げられるといったことは四六時中でした。

ある夏の夜。

夕食の終わった兄と私は、部屋へ戻り、お互いの隣り合った窓越しに本を読みながら「喧嘩」してました。大きな声で罵倒しあい、それでも互いに好きな本を読みながら、口で息巻いていました。




・・・・・随分喧嘩していました。8時半から始めた喧嘩が9時になろうとするとき、ふと、変なものに気づいて兄に言いました。

「ねぇ兄貴さぁ」
「なんだよ。このくそボケ」
「いや・・・・お兄ちゃんさぁ・・・・・」
「・・・・・?」

歯切れの悪い言葉に気がついて、兄は私を見ました。
私は黙って、目の前の畑を指差しました。



女の人がキャベツ畑に立って、うちを覗き込んでいるのです。

「誰だっけ、兄ちゃん」
「ん・・・・親戚にしては誰だっけなぁ」

「てか、兄ちゃん・・・兄ちゃん・・・・・兄ちゃんってば、あの人・・・」

私の怯えた声に兄は私を見ていいました。


「下行くぞ!!!!!!」


私達は、猛烈な勢いでお互いの部屋から飛び出て、一緒に狭い階段を降り、親のいるリビングへ降りて行きました。そして、親に説明もつかぬ説明をしながら、一緒に西側の窓を開けてみたのです。


女の人はもういませんでした。


女の人が逃げたんじゃないかって?
違います。その女の人は、うちを覗いていましたが、立ってみていたんじゃないんです。足が大きいキャベツより上にあって・・すなわち浮いていたんです。



あの人誰だったんでしょうか。

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補足は補足で。更におまけ付き。



この話はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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