こんばんは。
まぁ有名な心霊スポットに小坪トンネルってのがあります。
若い頃なんか、サーフィンに行くのに通らずにはいられないトンネルで、確か新倉イワヲの世界でも、私が小学生の頃に取り上げていたような気がします。相当にショックだったから。しかも、鎌倉には大叔父がいて、葉山にも住む大叔父がいて、正直逗子隧道なんか通らずにはいられないんだけれど、だけれど、どういう訳か、今まで「視たことがなかった。」
親に泣きましたね。「逗子隧道って書いてあるよ、ここテレビで出るって言ってたんだよ。おかーさん、引き返そうよぉ」けれど、親はまた、新倉イワヲにたぶらかされたかと思ったらしく話は聞いてくれません。結果、私はどういう訳か、親指を拳骨の中に入れて、「とにかく親だけは連れて行かれないようにしよう」と思っていたりしたんですがね、一回も視た事は本当にありませんでした。ですから、その時から私は、ちょっと疑っていましたね。
サーフィンに行って、足を捉まれても、やっぱ怖いものは、海の帰りの男の性的誘惑。水着姿を見て、うるさいのは男だけ。で、まぁ何度通っても別に視た事はありませんでしたね。
で、昨年の最初位ですか、買出しに行くのに逗子隧道から名越を通ったんですよ。いつもどおり。それで、何にもなくて子供もうるさく言わなくて、買出しから帰って翌日、初めて車の下にオイルだまりを見つけました。
瞬間、「昨日、もしかして何かを踏んだとか?」と思いまして、元々ジャッキがあるので、ジャッキアップして、少し上げてちょっと苦しくなった心臓でぜぇぜぇ言いながら、下にもぐりこんだんですね。で、見たら、穴も開いていない。どこから漏れたんだか分からない。
なわけで、いつものピットに持っていったら、ピットの人が言うんですよ。
「これ、エンジンオイルのとこに穴が開いたんじゃないですよ。で、思うんですが、エンジンをはずしてみた所にパッキンがあるんですが、それの故障かも。今なら、ディーラーさんで見てもらえば、まだ無料ですよ。」
と言われ、とてつもない大雪の日に、持ち込んだ私。
大雪を見ながら、寒いなぁと思っている私にまさかのディーラーの話。
「エンジンをはずしてみないと分からないんですが、パッキンが変なんでしょうね。まだ乗ってもすぐにエンジンオイルが全部出ちゃうわけじゃないんですが、台車の手配をしますので、それまで待っていてください。エンジンをはずさないと、あのパッキンを確認できないんです。」
そうして、ある日やっと修理の日が来てディーラーに持ち込み、そして台車を借りた。いつもながら、台車は乱暴に扱われている。まぁどんな荒くれた車でも乗りこなすつもりがあるが、台車は事故暦も分からないから、最初はアクセルを吹かして、ふつうにハンドルを固定して行くと、「どっちにいくか向きがあるかどうか」だけ確かめる。以前乗ったもので、どうしても、「ハンドルをまっすぐ持っていると、右側に向かって行く車」があったからだ。
そして台車を返しにいき、受け取った自分の車で、驚愕の事態を知ります。
「あのー、エンジンとか取り外しないですよね?個人では。」
「ええ。買ったのも日産のディーラーから買っていますし、ついこの間買ったばかりですし、前のオーナーは2万キロで手放していますし。フル整備してもらって、買ったんですよ。なんかあったんですか?」
ディーラーさんはまずそうに言った。
「エンジンのとこのパッキンがですね、熱で溶けたとか考えにくいんですが、一切なかったんです。今までお乗りになっていれば気がつきますし、エンジンを取り外さないと、あのパッキンには手が届かないんですよ。それが、ないんですね。パッキン自体が。誠にもってすみません。」
私は不思議そうな顔で言いました。
「でも、それまで半年無事にオイルも漏れずに走っていたから、最初から不良品だった可能性は低いですよね。まぁ、いいです。取り付けてもらったんなら。ありがとうございました。」
相手はすまなそうに不思議そうに言いました。
「すみません。熱で溶けるような季節でもないのに。全く不思議ですが、直しましたので、問題はありません。」
私はそうして自車に乗った。その時、あぁそう言えばあれは、「小坪」を通っていった時だったけな。熱かったな、一瞬だけ。
でも、あそこはいないはずだよ。んなわけねーだろ。
ねーだろ。
ねーだろ。
うーん。どうなのかなぁ。
毎度ディーラーに行くのがめんどくさいから、今度から小坪を通るの「なし」。
それでいいじゃん。
それから、私は何かの用事のときに決して通らなくなりました。鎌倉も行かないし、行こうとすると、止めろといわれる。事実、墓を材木座近辺のお寺にするか増上寺にするかで迷ったとき、先祖の意見は増上寺だった。
まぁ、あそこじゃなくても、時折はあるさ。
だけど、それで命とられなかったんだから、いいとして、二度と通らなきゃいいんだよ。
ってことで、私の中で以外にあっさりとルートマップに、逗子隧道を通らないルートが刻まれましたとさ。
朋
まぁ有名な心霊スポットに小坪トンネルってのがあります。
若い頃なんか、サーフィンに行くのに通らずにはいられないトンネルで、確か新倉イワヲの世界でも、私が小学生の頃に取り上げていたような気がします。相当にショックだったから。しかも、鎌倉には大叔父がいて、葉山にも住む大叔父がいて、正直逗子隧道なんか通らずにはいられないんだけれど、だけれど、どういう訳か、今まで「視たことがなかった。」
親に泣きましたね。「逗子隧道って書いてあるよ、ここテレビで出るって言ってたんだよ。おかーさん、引き返そうよぉ」けれど、親はまた、新倉イワヲにたぶらかされたかと思ったらしく話は聞いてくれません。結果、私はどういう訳か、親指を拳骨の中に入れて、「とにかく親だけは連れて行かれないようにしよう」と思っていたりしたんですがね、一回も視た事は本当にありませんでした。ですから、その時から私は、ちょっと疑っていましたね。
サーフィンに行って、足を捉まれても、やっぱ怖いものは、海の帰りの男の性的誘惑。水着姿を見て、うるさいのは男だけ。で、まぁ何度通っても別に視た事はありませんでしたね。
で、昨年の最初位ですか、買出しに行くのに逗子隧道から名越を通ったんですよ。いつもどおり。それで、何にもなくて子供もうるさく言わなくて、買出しから帰って翌日、初めて車の下にオイルだまりを見つけました。
瞬間、「昨日、もしかして何かを踏んだとか?」と思いまして、元々ジャッキがあるので、ジャッキアップして、少し上げてちょっと苦しくなった心臓でぜぇぜぇ言いながら、下にもぐりこんだんですね。で、見たら、穴も開いていない。どこから漏れたんだか分からない。
なわけで、いつものピットに持っていったら、ピットの人が言うんですよ。
「これ、エンジンオイルのとこに穴が開いたんじゃないですよ。で、思うんですが、エンジンをはずしてみた所にパッキンがあるんですが、それの故障かも。今なら、ディーラーさんで見てもらえば、まだ無料ですよ。」
と言われ、とてつもない大雪の日に、持ち込んだ私。
大雪を見ながら、寒いなぁと思っている私にまさかのディーラーの話。
「エンジンをはずしてみないと分からないんですが、パッキンが変なんでしょうね。まだ乗ってもすぐにエンジンオイルが全部出ちゃうわけじゃないんですが、台車の手配をしますので、それまで待っていてください。エンジンをはずさないと、あのパッキンを確認できないんです。」
そうして、ある日やっと修理の日が来てディーラーに持ち込み、そして台車を借りた。いつもながら、台車は乱暴に扱われている。まぁどんな荒くれた車でも乗りこなすつもりがあるが、台車は事故暦も分からないから、最初はアクセルを吹かして、ふつうにハンドルを固定して行くと、「どっちにいくか向きがあるかどうか」だけ確かめる。以前乗ったもので、どうしても、「ハンドルをまっすぐ持っていると、右側に向かって行く車」があったからだ。
そして台車を返しにいき、受け取った自分の車で、驚愕の事態を知ります。
「あのー、エンジンとか取り外しないですよね?個人では。」
「ええ。買ったのも日産のディーラーから買っていますし、ついこの間買ったばかりですし、前のオーナーは2万キロで手放していますし。フル整備してもらって、買ったんですよ。なんかあったんですか?」
ディーラーさんはまずそうに言った。
「エンジンのとこのパッキンがですね、熱で溶けたとか考えにくいんですが、一切なかったんです。今までお乗りになっていれば気がつきますし、エンジンを取り外さないと、あのパッキンには手が届かないんですよ。それが、ないんですね。パッキン自体が。誠にもってすみません。」
私は不思議そうな顔で言いました。
「でも、それまで半年無事にオイルも漏れずに走っていたから、最初から不良品だった可能性は低いですよね。まぁ、いいです。取り付けてもらったんなら。ありがとうございました。」
相手はすまなそうに不思議そうに言いました。
「すみません。熱で溶けるような季節でもないのに。全く不思議ですが、直しましたので、問題はありません。」
私はそうして自車に乗った。その時、あぁそう言えばあれは、「小坪」を通っていった時だったけな。熱かったな、一瞬だけ。
でも、あそこはいないはずだよ。んなわけねーだろ。
ねーだろ。
ねーだろ。
うーん。どうなのかなぁ。
毎度ディーラーに行くのがめんどくさいから、今度から小坪を通るの「なし」。
それでいいじゃん。
それから、私は何かの用事のときに決して通らなくなりました。鎌倉も行かないし、行こうとすると、止めろといわれる。事実、墓を材木座近辺のお寺にするか増上寺にするかで迷ったとき、先祖の意見は増上寺だった。
まぁ、あそこじゃなくても、時折はあるさ。
だけど、それで命とられなかったんだから、いいとして、二度と通らなきゃいいんだよ。
ってことで、私の中で以外にあっさりとルートマップに、逗子隧道を通らないルートが刻まれましたとさ。
朋