濱の与太郎

祭り!ベイスターズ!なにより、ヨコハマが大好きだぁ~

粋な大人の嗜みについて

2018年08月20日 | ひとりごと・・

近頃は猫も杓子もSNSを活用している
時に便利であるが、使い方次第では「?」というものも少なくない

そのひとつが“年賀状”“暑中見舞い”“残暑見舞い”など、
ある意味、季節の風物詩的な日本の伝統文化!?

この時期でいえば「残暑見舞い」
夏の暑さが厳しい時期によく聞く、暑中見舞いと残暑見舞い
本来、日頃なかなか会えない友人、日頃お世話になっている人やお客様などに
安否を気遣って送る“挨拶状”のこと

挨拶状・・・・ということは、年賀状にしても然り!ハガキなり、封書で送るべきもの!
それを手っ取り早くSNSで片付けよう!そういう風情のない輩が増えてきた

さらには、それを送るタイミングを知らない輩たち
暑中見舞いには、諸説あるが、夏の土用の時期(7月20日頃~立秋前まで)が一般的
立秋を過ぎれば「残暑見舞い」となる

冷静に考えれば理解できると思うけど・・・
そもそも暑中見舞いとは「夏の暑さが厳しい時期の安否伺い」なので、ちょうどこの時期と
夏の土用の時期が重なるということ

付け加えれば、立秋を過ぎると暦の上では秋で、いくら暑くとも「暑中」とは言わず「残暑」、
日本の行事は、なにごとも暦が中心なのである

しかし、「土用」と「土曜」の区別ができない輩にはこの理屈を説明するだけムダ
そういう輩には。梅雨が明け、夏らしくなった頃から「暑中見舞い」を出す!
さらに、「暑中見舞い」は立秋まで、立秋が過ぎたら「残暑見舞い」になると教えよう

また、「暑中見舞い」と「残暑見舞い」では、ご挨拶のはじまりと文末に違いがある
これを知っている日本人も今や少数派!?

まず、挨拶の決まり文句であるが、暑中見舞いは「暑中お見舞い申し上げます」
で、残暑見舞いは「残暑お見舞申し上げます」これはよほどじゃ限り、理解できよう

しかし、文末では、暑中見舞いの場合は文末の日付を「○年 盛夏」とするが、
残暑見舞いの場合は「○年 晩夏」(または立秋、葉月)とするのが作法

また、その年のTPOも残暑見舞いとなるとかなり重要である
時候の挨拶が「残暑なお厳しい折…」「立秋とは名ばかりの暑さ…」であるとか、
「暦の上では既に秋なのにまだ暑い」ということを表す文章が多く使われるが・・・

今年の関東のように立秋を過ぎたら秋風が吹きだし、きょうの最高気温は日本全国で
関東地方が北海道や東北を差し置いて一番低いこともある

ということは、こうした状況のなかで型通りの残暑見舞いを貰っても嬉しくない
その年のTPOに即した臨機応変な対応が求められる

昭和の頃は粋な人が多く、とくに、水商売の姉御たちはこうしたルールを熟知していた
しかし、近頃では、世代交代とともに、こうした粋な計らいをできる姉御は稀である

日本の文化でとても大切なのは、相手への気遣いである
あまり神経質になりすぎる必要はないが、気遣い(配慮)が行き届いた暑中見舞いや
残暑見舞いを受け取ると心から嬉しくなる

メールやSNSなどでのコミュニケーションが多い昨今、時には作法に従い「手紙」を
送るのも素敵なことだと思う・・・

とはいえ、コンプライアンスだとか、個人情報保護法もこうした季節の風物詩を阻害する
一因とオイラは思っており、近い将来、年賀状、暑中見舞いや残暑見舞いは確実に
「絶滅危惧種」になると思われる

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