ぼくね、お姉ちゃんといっしょに遊んでたんだよ
おうちをつくってたんだ
ちょっとだけ暗かったけど
ちょっとだけこわかったけど
お姉ちゃんの指輪が光ってたから
ぼくたち、それをかざしておうちを建てたの
お姉ちゃんがお母さんのおなかに来る前から
もっとずっと遠いところから
だいじに持ってきたんだって
太陽の近くにおうちができて
やった~って、さけんだら
どこからか大きな水が流れてきて
いつの間にか、お姉ちゃんがいなくなってた
だから緑色のブロック
お母さんのおなかの中に、忘れてきちゃった
ぼく、ずっとおうちのなかに入っていたよ
水はすっかりかわいていたけど
とてもさびしかった
いつも
ひとりぽっちで
でもいつも
ひとりっきりじゃなかったけれどね
それからね
トクトクトクっていう音に合わせて手をたたいてたら
ずっとそばにいた指輪が
お姉ちゃんのおでこからコロンって出てきて
そのまま地面にとけちゃったんだ
こっちにおいで
ってお母さんが呼ぶと
お姉ちゃん うれしそうに立って
あんよのまわりが銀色の
指輪の粉がまかれたみたいで
サラサラまぶしかったよ
ぼく、みんな見えてたんだ
そしてどのくらい いたのかな
どこかでセミが
おかあさ~ん、おかあさ~んって
ないてたよ
それで
ぼくは目がさめたんだ
ありがとう、お母さん
あの緑色のブロック
大事に持っててね
いつかきっと
お母さんの役に立つから
なんだか眠くなってきちゃった
ちょっと おしゃべりしすぎたみたい
ねえ、お母さん
いつかぼく、お母さんの木になりたいな
そしたら
ぼくに頭をのせて眠れるでしょ
葉っぱの帽子だってかぶせてあげる
歌だって 歌ってあげる
でも今は
お母さんの歌がききたいな
そしたら緑のブロックも
さみしくないんだって
おうちをつくってたんだ
ちょっとだけ暗かったけど
ちょっとだけこわかったけど
お姉ちゃんの指輪が光ってたから
ぼくたち、それをかざしておうちを建てたの
お姉ちゃんがお母さんのおなかに来る前から
もっとずっと遠いところから
だいじに持ってきたんだって
太陽の近くにおうちができて
やった~って、さけんだら
どこからか大きな水が流れてきて
いつの間にか、お姉ちゃんがいなくなってた
だから緑色のブロック
お母さんのおなかの中に、忘れてきちゃった
ぼく、ずっとおうちのなかに入っていたよ
水はすっかりかわいていたけど
とてもさびしかった
いつも
ひとりぽっちで
でもいつも
ひとりっきりじゃなかったけれどね
それからね
トクトクトクっていう音に合わせて手をたたいてたら
ずっとそばにいた指輪が
お姉ちゃんのおでこからコロンって出てきて
そのまま地面にとけちゃったんだ
こっちにおいで
ってお母さんが呼ぶと
お姉ちゃん うれしそうに立って
あんよのまわりが銀色の
指輪の粉がまかれたみたいで
サラサラまぶしかったよ
ぼく、みんな見えてたんだ
そしてどのくらい いたのかな
どこかでセミが
おかあさ~ん、おかあさ~んって
ないてたよ
それで
ぼくは目がさめたんだ
ありがとう、お母さん
あの緑色のブロック
大事に持っててね
いつかきっと
お母さんの役に立つから
なんだか眠くなってきちゃった
ちょっと おしゃべりしすぎたみたい
ねえ、お母さん
いつかぼく、お母さんの木になりたいな
そしたら
ぼくに頭をのせて眠れるでしょ
葉っぱの帽子だってかぶせてあげる
歌だって 歌ってあげる
でも今は
お母さんの歌がききたいな
そしたら緑のブロックも
さみしくないんだって
胸のしみる部分が、ドキドキしてしまいましたよ(^o^)
本当にショパンさん、すごいよ!
コメントを投稿してくれた六ちゃんさんの優しさに感謝するばかりです☆
本文中の
>セミが
>おかあさ~ん、おかあさ~んって
>ないてたよ
は、以前に園児がその様な事を言っていたんです。蝉がお母さんに会いたがっている、と。
それから、別の園児に「お母さんのお腹の中にいる時、どんなだった?」と訊いた事があって、彼はお姉ちゃんと一緒にお腹の中にいたと答えたんですよね。
そんな事柄を基にして、本文は書いてみました。
緑のブロックは、きっと何かとても大切な物の暗示かしら
と想像しておりました。 子ども言葉って、何とも叙情的で謎めいていることが多いですよね。
日に日にそんな感覚を失って行く中、ショパンⅢ世さんのところに伺うと
ふと、ちっちゃかった頃の我が子を振り返って懐かしくなってしまいます。
ありがとうございました♪
この緑のブロックが不思議さを醸し出しているという声もあるようです。
こうした子供の視点で描くものというのは、作者が感覚的に捉えた部分も多くて然るべき、かもしれませんね。辻褄が合っていなかったり、大人からしてみれば意味不明だったり、そんな事が作品内に散りばめられていて且つ魅力を放っていれば、その時点で読み手は誰しも子供になれると思います。さらさらと心をくすぐるような魅力は、子供が幼ければ幼いほど持っていますよね。