銀河夜想曲   ~Fantastic Ballades~

月が蒼く囁くと、人はいつしか海に浮かぶ舟に揺られ、
そして彼方、海原ワインのコルクに触れるを夢見、また、眠りにつく……

明日をまた生きて

2015年02月14日 20時58分30秒 | 散文(覚書)
君のいるこの世界は
たくさんの不思議や喜びで編まれていて
君の知らないことも
滝が落ちるように勢い美しく在り
僕の知らないことも
赤子の眼差しのように快然と咲いています

レースのカーテンの隙間から光がこぼれたのは
明け方でしたか 夕焼けの頃でしたか
それは約束した明日が教えてくれるかもしれません

小人や妖精たちは
きっと知っているでしょう
あなたの後ろに
喜びの道が延びていることを

移ろう雲の面影さえも
きっときっと知っているでしょう
あなたの前に
喜びの道が拓けていることを

胸に赤いリンゴのような風船を抱いたとき
ふしぎな物語は
きっとまた紡がれていきます
お母さんが優しく
あなたを抱いたように

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