湖畔に浮かぶ、朝の老い
水面は凍って
また靄は立ち
白い木々、吐息の群に
一羽の鳥が
そよと去る
太陽は隠れ
時に、忘れた頃、姿を現す
湖の上辺だけに
一面、雲を映す
氷細工の上だけに
いつ、水紋は動き出したのか
誰も知らない
1つの輪の中に
劫臈を経た
1つの高話があることを
幾重にも
消えて
幾重にも
追いかけて
また、消えて
名も知らぬ草が
閉じ込められている
茶と緑を交えた色をもって
今にも壊れそうな氷の中に
水泡と共に
横たわって
指を伸ばし
触れようとしても
それはもういない
儚く凍えた水面には
爪の先が
殊更、無下に痛い
大きな水泡が
鳥の名残を教えると
隣の小さな水泡が
長い長い
茶緑の草に眠った
水面は凍って
また靄は立ち
白い木々、吐息の群に
一羽の鳥が
そよと去る
太陽は隠れ
時に、忘れた頃、姿を現す
湖の上辺だけに
一面、雲を映す
氷細工の上だけに
いつ、水紋は動き出したのか
誰も知らない
1つの輪の中に
劫臈を経た
1つの高話があることを
幾重にも
消えて
幾重にも
追いかけて
また、消えて
名も知らぬ草が
閉じ込められている
茶と緑を交えた色をもって
今にも壊れそうな氷の中に
水泡と共に
横たわって
指を伸ばし
触れようとしても
それはもういない
儚く凍えた水面には
爪の先が
殊更、無下に痛い
大きな水泡が
鳥の名残を教えると
隣の小さな水泡が
長い長い
茶緑の草に眠った